駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

高齢者の好判断は

2019年11月30日 | 町医者診言

          

 

 今朝も晴れて寒かった。大体年内の寒さには耐えられるのだが、急に寒くなったせいかこれはこれはと手袋が欲しくなった。明日から師走だ、七十を過ぎて特にやっておかなくてはならぬことなどないのだが、何となく気忙しくなる。

 来年には院長を辞して勤務医に戻る。我ながら好判断と感じているのだがに、世の中には七十五を過ぎて大統領になろうする年寄りが居るのには呆れる。その意欲は凄いと思うが、脳力の方はどんなものかと思う。あの羽生でさえ、まだまだ強いけれども五十歳手前で勝率が落ちてきている。中々トップ棋士には勝てなくなった。スポーツ界でも五十過ぎてトップの力を保つ人は居ない。スポーツの種類によって多少違うが、四十手前で引退を考え始める選手が多い。

 政治家にはまた別の体力脳力が必要なのかもしれないが、常識的には大統領が務まるのは七十くらいまでだろう。バイデン、サンダース、ブルームバークなどは任期中に認知の恐れが出てきそうで怖い。後期高齢者には知恵は出せても厳しいギリギリの判断は難しいのではないか。高齢者に残された唯一の好判断は引退時期、引き際と申し上げたい。

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老年医学の時代

2019年11月29日 | 医療

        

 

  今朝は冷たい木枯らしが吹き、秋の終わり冬の到来を告げていた。思わぬ寒さに歩行が遅く、いつもの電車を取り逃してしまった。歩行速度は実年齢を表し、1m/秒がまだまだ若い証拠とされている。この辺りはまだ微妙で0.8m/秒までは大丈夫などとする報告もある。個人差があるから1.2m/秒で歩いていた人と1.4m/秒で歩けていた人を同じには扱えないと思うが、医者は調査して科学的に基準を作ろうとする。いくら調査に基づいて科学的と言っても、複雑で覚えにくくては普及しないので、微妙に妥協し妥当な基準が出てくる。

 正確な歩行速度はともかく、悔しいことに女性(若め)に追い抜かれることが多くなったので、年を取ったのを嫌でも自覚させられる。若い女性に追い抜かれた場合には後姿を眺める楽しみもあるが、同年齢に見えるチョイ爺さんに追い抜かれると楽しくない。当たり前と言われてしまうかもしれないのは老化するのは脳だけでなくつま先から髪の毛まで全てなのだが、医学は専門分化しているので各々の専門家が老化に対する基準対策を出し始めている。四半世紀前までは、もの忘れをする腰が痛い夜中に小便に起きるなどの訴えは・・全て老化ですねえで退けていた。ところが最近は医学も進歩し、実年齢の若い年寄りも増え、医学の目が老化対策に向いてきている。私などはまさにそれを実感しながら自分の為にも勉強して診療しているわけだ。

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茨木県警はもう一つ

2019年11月28日 | 町医者診言

                   

 

 茨城県警は栃木小山の誘拐犯宅を捜索したのに、少女居住の形跡がないと引き下がっていた。詰めが甘い情けない。茨城県警は松竹梅の梅だなあ。

 同業者ではないが潜んでいる怪しいものを見つけるという点では共通している。高血圧で通院中の70歳の男性に全く症状はないが僅かな貧血が出現した。小球性低色素性の傾向がある。ここでこれは怪しいと追及を始めないと消化器癌を進行する前に見つけることは難しい。怪しいと睨んだらしつこく追及しないと見逃すのは犯人も癌も同じだ。茨城県警は電話番号という貴重な手がかりを生かせなかった。

 しばしば犯罪者がおとなしいと報道されるが、それは皮相の観察結果で、よく知らないわからないと同義なのだ。おとなしいという印象は表に現れない出ていないためにそういう印象を与えるだけで、内面には別世界が広がっている、外面はあてにならない。二日くらい張り込めば尻尾がつかめたと思う。警察犬を連れてゆけば見つけることができたかもしれない。

 型通りに済ませてそれで良しとする体制性質を変えないと、実効を生むことはできないとお役所相談所関係には声を大にして申し上げたい。

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シュレッダー通せんぼ

2019年11月27日 | 町医者診言

             


 シュレッダー見学通せんぼ、後出しで私が桜を見る会名簿責任者と言い出す、総理はホストではなくゲストのようなもの・・。親分を守る才能は傑出しておられるが、一番守らなければならない対象を取り違えておられるのではと思う。政策を磨き高めるのにではなく政権を維持することにだけ長けておられるように見えてしまう。もう支えるのに疲弊したと身を引かれたらどうでしょう、今からでも遅くないのではと申し上げたい。

 桜を見る会の誤魔化しなど細事という人は物事の本質は細事に露呈するということをご存じないのではと思う。騒ぎ過ぎという人は弱者の立場を理解しておられない。確かに見ようによっては責める方も責める方誤魔化す方も誤魔化す方という茶番のように見えるが、非力で歯が立たない者が、千載一遇の一矢報いる機会を捉えれば、ここを先途といきり立つのは理解できよう。

 自分に都合の悪いことは忘れた知らない廃棄した・・口先で言い抜けるやり方は綻びてきた。まともに質問に答えない人は信用信頼しがたい。

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実力を出す力

2019年11月26日 | 小験

       

  

 今朝は昨日と打って変わった冷たい雨風で、辛いなあとぶつぶつ言いながら出勤してきた。出かけるというのは家から出て異界の世間に出るという一線を跨ぐせいか、意識のスイッチが切り替わるので忘れ物をしやすい。携帯財布二つ鍵が二つというたった五つの小道具なのだが月に一回くらいどれかを忘れる。大きいせいかさすがにかばんを忘れることはない。

 いつもと違う予定があったりすると、頭が先の方へ行ってしまい足元のことに気が回らなくなるのだ。この五つを揃えるのはほとんど無意識にやっているので、よほど急いでいても忘れないのだが、昨日は新規開業の後輩を訪問する予定があったので小銭入れを忘れてしまった。小銭入れがなくてもさほど困らないのだが、どうしてもしまったという気分になってしまう。昼休みに訪問したのだが、普段行かない方向で思いがけず一方通行が多く方向感覚を自慢しているのに迷ってしまった。優れた方向感覚もあせると狂ってしまうのだ。どうも人間はちょっとしたことで普段の力が発揮できなくなる。

 勝負強い人、例えば大山康晴や羽生善治という人はそこが並みの強豪とは違うのだろうと思う。藤井君は羽生以上と言われているが、どうも勝負強さでは羽生さんに及ばないのではないかと思う。羽生さんはここぞという時は振り駒で先手を出させてしまう位の念力と相手を間違えさせてしまうオーラを放っていたものだ。どうも渋野もこうした力を持っていそうだ。

 そこへ行くと凡人の私は約束の時間に五分遅れそうというだけで方向指示器が狂ってしまう。残念だがそれも実力なのだろう。

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