乖離は危険

　　　　　　　　　　　　

　自民党総裁に岸田文雄氏が選ばれた。結果は予想されていたが、得票数は以外なもので河野さんが伸び悩んだ。高市氏が善戦し議員票数で河野氏を押さえた。安倍氏の隠然たる影響力が見て取れる。これでは自民党に変化は期待できない。

　問題は党員票獲得数と議員票獲得数に大きな乖離が認められることだ。これは奇怪なことで永田町は独特の局所の都合で動いているということになる。国民が置いてきぼりにされている。この裂け目を岸田氏が埋めることができるとは思えない。まずはお手並み拝見だが、失礼ながらつまらない変わらないできないと予想する。

自民党総裁は誰か

　　　　　　　

　自民党総裁選の結果に私も興味があるが、誰がなっても挙党体制は難しいと思う。安倍菅の影響がどの程度残るか、注目している。

　自民党員の民意は河野氏のようだが、決選投票となれば議員の割合が増すのですんなり河野とはならないらしい。

　総裁が決まれば野党との政策論争を期待したい。誤魔化し説明しない党を支持するわけにはゆかない。野党の実力まとまりも問われる。

　駅前糸脈は必ず衆議院選挙に行って投票することを宣言しておきたい。

マスクされる懐かしさ

　　　　　　　　　　　

　三十年ぶりに展覧会で元勤めていた病院の婦長（今は師長という）に会った。お互いにじろじろと見つめ合い、ちょっと変わったねなどと言い合ったのだが、マスク越しでもどかしく、懐かしさも四分の一ばかり少なく感じた。ハグまでは無理としても握手くらいはしたかったのだが、お互いに元気で良かった（色々言うところは多いのだが）と深々とお辞儀しあって別れた。

　どうもマスクには隔靴掻痒感が付きまとう。あんまり変わらない人も居るが人によると誰か分からなくなってしまい、相手が名乗ってくれるのを誘導しなければならない。手放せなくなったマスクだが、ウイルス感染を防御してくれる効果はあっても人を隔てる副作用があると感じる。

サイエンス イズ ゴールデン

1. 　　　　　　　　

　遙か南方洋上を大きな台風が北上しているようだが今朝は快晴で涼しい。海に接していれば波で台風の接近を知ることが出来るかもしれないが､内陸では分からないと思う。今は天気予報で四五日後の天気もかなり正確に分かるようになった。昔の人の方がその予報を上手に生かせたような気がする。今の人は折角の予報を十分に生かしていない気がする。科学の進歩に馴れて当たり前に思ってしまっている。自分の能力で理解できないメカニズムを自分の都合だけで評価してしまう。稀に外れると怒り騒ぐ、そういう人が多数だからといってそれに迎合して良いとは思えない。新型コロナ対策然り、防衛政策然り。メルケル首相が優れていたのは科学を理解し説得する能力を持つ政治家だったからではないかと思う。

浜の真砂は尽きない

 　　　　　　

　

　週刊誌は表題しか見ないので内容がどれほどのものか正確には知らないが、今までいくつか読んだ類推から針小棒大で悪かれという視点から書かれたものが多いと思う。眞子様を巡る報道は常軌を逸していると感じる。週刊誌は売れてなんぼの方針だから、興味本位に走る。つまり人の不幸は蜜の味で噂大好き人間が多いのだろう。自分は人の不幸が蜜の味が皆無とは言わない（ずる賢い権力者がこけるのは面白い）が、相思相愛の人を貶す気にはなれない。そっとしておいてあげたい。

　国民的人気があると思われた河野太郎叩きが尋常ではない。ワンパターンなので高市を褒め河野を叩く仕事があるのではないかと推測される。河野さんにはどこか奇矯な印象はあるがスキャンダルらしいスキャンダルはないようだ。高市さんには奔放なところがあるようだから探せばスキャンダルが出てきそうだが、恐くて手が出せないのだろう。いづれにしてもそうした粗さがしで人を評価すると間違えると申し上げたい。