駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

奇妙な訴え

2012年07月31日 | 診療

    

 二十代の日焼けをした男性、不機嫌そうに診察室に入ってくる。

 「どうされましたか?」。

 「昨日、会社の人に医者へ行っとけと言われたんで」。

 ??。「熱があるとかどこか痛いんですか」。

 「今はもういいんだけど、昨日配達のあと頭が痛かったんだよ」。

 なるほど。血圧は118/80/66で、診察しても異常所見はない。どうも上司は熱中症を心配したらしい。現在無症状だし、軽い熱中症だったんでしょうかねと帰って貰うことにした。

 軽い熱中症は風通しの良いところで安静にし、スポーツ飲料などを摂れば、自然に軽快する。良くなってから診たのでは異常は見つからないし、処置も必要ない。

 本当に熱中症を心配し医療機関受診が必要と判断したのなら、直ぐに受診するように指示するのが良い。どうも不消化な理解と言うか、形式的な指示という印象を受けた。

 真夏日があると熱中症で何千人が救急車で運ばれたとか何人が亡くなったとか数字が大きく報道されるけれども、その数字の中身を吟味することを忘れてはならない。本当に何千人もの人を救急車で運ぶ必要があったのか、亡くなった方には失礼で申し訳ないのだが、独り暮らしでご高齢とかいった状況を勘案することなしに、数字だけを躍らせると短絡的な反応を呼び起こしてしまう。

 熱中症は予防可能であり、初期は観察と適切な処置で自力で軽快する。自分で考えることを放棄し安易に他力に走るのは、賢いとは思えない。騒ぎ過ぎない甘く見ない中庸が適当なのだ。

 尤も中庸が宜しいと言っても、それは十分な経験と思慮に基づいている。単に中間とは意味が違う。

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起きていた、見た、勝った

2012年07月30日 | スポーツ

    

 オリンピックサッカー男子日本代表ベストエイトへ。

 モロッコはスペインより手強わかった。しかし、永井が決めた。絶妙のシュート、まさに瞬間の勝機を捉えた一撃だった。五分五分の試合で永井の決定力が勝利をもたらした。守備陣も最高に頑張った。眠いけれども起きていて良かった。

 宮本と藤田の解説はぎりぎり合格の六十点、長谷川に遠く及ばない。

 どうも女子重量挙げは、好みでないと思っていたが、観戦すれば手に汗を握り、僅か十数秒の試合に濃い内容を堪能した。以外に?気が強くて力持ちにも美人が居た。

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勝機は一瞬

2012年07月29日 | スポーツ

      

  福見は無念 十年一剣、流星光底長蛇を逸すとはこのことか。 

 平岡も銀では残念だろう。勝機は一瞬を目の当たりに痛感する。

 池潮も出鼻を挫かれ、緒戦に不覚、立ち直って欲しい。

 しかし潮田玲子は美人だなあ。

 また 寝不足の日々が始まる。しかし見逃す手はない。

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バラカンさんに云われても

2012年07月28日 | 人物、男

    フォト

 ピータバラカンさんの写真が大きく新聞に出ていた。あれどうしたのかと見ると「日本人のさりげない心遣いはどこへ行ったの」。とキャプションが付いていた。確かバラカンさんはロンドン生まれのイギリス人だったと思うが、それって本当と思えるくらい自然な日本語を話す。その、バラカンさんにそう云われては、生粋の日本人の私は頷きながらも返す言葉がない。

 もうそんな心は博物館に行かないと見付かりませんよと答えなければならなくなるのも、そう遠くない気がする。今は未だ名残りをそこここに見出すことが出来るけれども、やがて消えてしまいそうだ。朱鷺のように移入して不自然に繁殖させても、さりげない心遣いはもう取り戻せないだろう。わざとらしさのないところが命のものだから。

 写真はネットから拝借

 

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大きな勝ち点三

2012年07月27日 | スポーツ

   

 オリンピックサッカー男子が強豪スペインから勝ち点3を勝ち取った。フロックではない。スペインに五分の戦いが出来ていた。もう2点くらい取れたと思う。相変わらずの日本の弱点、決定力不足、を感じたが、とにかく勝てたのは大きい。守備が良く、攻撃では永井が効いていた。後半には弛んだ時間帯もあったが、相手の無理攻めを凌ぎきることが出来た。

 さて勝利の喜びに浸るのは三十分くらいにして、次のモロッコとホンジュラスに備えて欲しい。モロッコは強烈なミドルシュートがあるし、ホンジュラスはスペインに負けずボールさばきが上手い。日本にとってはスペインと同じように手強い相手だ。

 NHKのサッカー解説陣は人材が揃っている。長谷川健太の解説は聞いていてわかりやすく、感じが良かった。それと審判がフェアで的確な判定を下す人物で幸運だった。

 岡山のおばあちゃんの言葉、「勝って兜の緒を締めよ」を忘れんようにと伝えたい。

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