子供の頃よく「小原庄助さんなんで身上つぶした・・・」とよく聞いた。「朝寝朝酒朝湯が大好きで、それで身上つーぶーした。もっともだもっともだ」となるわけだが、子供の自分にはもうひとつなんで朝寝朝酒朝湯が大好きだと身上がつぶれるのか理由がよくわからなかった。まあ、朝から酒を飲むのはよくないだろうなとは思ったが、朝寝朝湯が身上つぶすほど悪いとは思えなかった。社会人になって、八割方納得したが、現代では職種によっては朝寝朝湯は許容範囲のような気がする。
今では朝寝朝酒朝湯よりも長期権力居座りの方が拙い怖いと考えている。生半可な知識でと言われそうだがダイエーがおかしくなったのは天才経営者だった中内さんが長すぎたせいではないかと見ている。勿論、長期でもうまく受け渡した例はあると思うが少ないのではないか。政治家も然りで、真っ先にプーチンが思い浮かぶ。日本共産党公明党の陰りには優れていても長すぎる志位委員長山口代表の問題があるだろう。政治家の長は十年、社長は二十年、零細事業主は30年が賞味期限のような気がする。経営学歴史学の専門家研究者はどのように分析しておられるだろうか。