駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

香港市民にエールを送りたい

2019年09月04日 | 世界

           

 

 ホンコンのデモ鎮圧に長官が力を使い始めた。最初の頃取材に応じたデモを続けると威勢良かったお兄さんが急に逃げ隠れするようになっている。大体空威張りは駄目としたものだ。力に屈せずデモを続ける肝が据わった市民も多いようだ。日本政府は外交のこともあるから正面切っては難しいとしても、マスコミに支援の論調が少ないのはインバランスと思う。対韓国にしても叩けば売れると、目先に捕らわれた報道姿勢が多い。そういう人達は不利になれば口を拭って真っ先に逃げ出す。それは歴史が教えるところだし、身の回りを見渡してもわかると思う。まさかの時に友人でありたい。対岸の火事と見物を決め込む人を信頼するのは難しい。日本人の鼎の軽重が問われている。京都アニメの放火に真っ先に外国から高額の見舞金が届いたことを忘れない。

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アメリカの地名

2019年08月21日 | 世界

       


 アメリカは独立してから高々二百四十年の若い国だ。原住民のインディアンにとってはとんでもないということにはなるのだろうが、世界の歴史ではそう言わざるを得ない。

 経済的にも軍事的にも世界最強であるのだが、若い国のせいか成熟には程遠く、今は思いがけず瓢箪からトランプという人が出てきて世界をかき回している。これからどうなるか予断を許さない危うい状況が生み出されてしまっているのだが、それはさておきワインズバーグ・オハイオなのだ。それ何処といかにもありそうな町の名前だが、架空の町なのだ。オハイオはおはように似ているし日本企業が進出していたので日本人には比較的なじみのある州名だろう。しかしこれは英語由来の名称ではない。

 アメリカの地名には北海道のアイヌ由来と同じようにインディアン由来の地名が多く、何とも言えぬ響きがあり様々な感興を呼び起こす。インディアンの贈り物でもあるしそれを踏襲した人達のフロンティア精神に触れる思いがする。勿論、移民が故郷を偲んで付けたニューヨークのような地名も多いのだが、そうした地名が混然と散らばっているのはアメリカの歴史を象徴していると思う。当たり前かもしれないが、アメリカには日本人がよく知る大都市を五六十キロ離れれば、なにそれというような地名が溢れ出てくる。オカボシ、ナンタケット、ポンドーサ、イリーカ・・・などなど英語とは違う響きが米語に彩を与えている。

 アメリカの州や街、否日本の県や市町村、中国の省や街の由来や歴史にも興味が尽きず、地図を眺めて分け入れば人生が三つあっても足りない感じがする。敬愛する猿谷要先生の旅行記を楽しむ所以だ。

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二度寝で出遅れる

2019年08月19日 | 世界

           

 


 うっかり二度寝して電車を二つ逃してしまった。十一時頃録画したおいた「戦争の花嫁」を見始めたら途中でやめられず、寝たのが一時過ぎだったせいと思う。さすがに五分ではまとまったことは書けない。戦争の花嫁はNHKの番組で、きわめて優れたドキュメンタリーだ。深く感ずることもあったので、いつかまた書いてみたい。男と女が出会い夫婦となって別天地で生きること、事実は小説よりも凄い。

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シエラザードが教えてくれること

2019年08月17日 | 世界

        

 

 今日はようやく台風一過の晴天を仰ぎ見ることができた。またしばらく暑い日が続くのだろうか。10号の被害はさほどでなかったようで、雨が助かったと言われる農家の人も多かった。

 アラビアンナイト、千夜一夜、の成立のいきさつをご存じだろうか。女性不信に陥ったペルシャの王の夜伽を志願した女性シエラザードは夜ごと物語を語り、続きはまた明日の夜と王の心を捉え、ついに千夜を生き王の子を宿し正妻となった。そうして紡がれたお話が千夜一夜と伝えられる。この話の鍵は何処にあると思われるだろうか。シエラザードの知恵を称賛されるだろうか、賢い妻が一番と思われるだろうか。

 私はシエラザードが教える一番肝心なことは人間は物語に捕らわれるということだと思う。思うというのは不正確でそう考えるようになった。人間は物語に動かされて組織され幾多の危機を乗り越えて一万年の歴史を生き延びてきたのだ。これが私がサピエンス全史を読んでハラリから学び取った人類理解の鍵だ。そう考えると猛威を振うフェイクニュースの謎が解けてくる。楽しむ手品の種は知らなくてもよいが、人間社会の先行きを左右するフェイクニュースの仕掛けには気付いた方がより良い選択が出来るだろう。

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CHONが握る鍵

2019年05月18日 | 世界

        

 

 地球温暖化がだんだん忘れられていくようで気がかりだ。トランプを筆頭に自分の都合の良いように事実を曲げたり脚色して違う印象を与えようとする政治家が蔓延っている。政治とはそういうものと言われてしまうと返答が難しいのだが。五十年後の孫まではともかく二十五年後の子供の時代までを考えているかどうかが、政治判断優劣の分かれ目と思う。トランプ安倍系統はせいぜい二、三年先のことしか頭にないように見える。消費税延期、衆参同時選挙は高々二か月先のことだが、うんともすんとも言わないのが安倍式である。漢字は読めなくても憲法歴史に疎くても、政治策略においては抜きんでた才能を持っておられるのだ。そしてそれがしばしば有効なのが政治の世界らしい。

 CHONというのは炭素水素酸素窒素のことなのだが、これをうまく科学的に副作用なく利用することが、人類が生き延びる重要な科学的課題だと見ている。がんの免疫療法も悪くはないが、それよりも物理化学、なかんずく化学の研究に力を入れる必要があると思う。CO2を固定利用し尽くすエネルギー獲得法、プラスチック再利用など、人類が生き延びてゆくための研究費は十分か、有能な人材が研究しやすい環境は整っているだろうか。政治家はそういうことにも頭を使ってほしい。

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外国人に学ぶ日本語

2019年05月08日 | 世界

          

 

 デービッド・アトキンソン氏とピーター・マクミラン氏をご存じでしょうか。

 昨日、BSの報道1930を見ていたら、外国人が素晴らしい日本語で賃金が下がっている日本の異常さを説明していた。それがデービッド・アトキンソンというイギリス人で日本の美術工藝社の社長をしており、経済界では知られた人らしい。発音も語彙も並の日本人社長以上で、話されることもその経歴と同じように型に嵌まらず柔軟で愕いてしまった。

 22時の深層ニュースも見たのだが、其処にも内容のある日本語を正確な発音で話すアイルランド人が出ていた。伊勢物語を英訳したピーターマクミランという学者で、和歌の素養のない私はその話される日本語と内容の素晴らしさに唸ってしまった。

 日本人で欧米で活躍している人は数多いと思われるが、果たしてここまで正確な発音で内容のある外国語が出来る人がどれ位居るだろうかと思った。言葉が出来なければその国をきちんと理解するのは難しいしその国で活躍できない。いつか外国で活躍するシェフの放送を見た時も、彼らがお客さんと淀みなく現地の言葉で話せるのを見て、それが活躍できる理由の一つと確信したことがある。

 ちなみに1930の松原さんと22の近藤さんを私は買っている。

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象牙の塔から遠くが見える

2019年04月08日 | 世界

           

 

 昨日NHKの日曜討論を見ていて不思議なことに気が付いた、これはたまたまそういう人が出ていたということかもしれないが、官僚OBよりも大学教授の方が遠くが見えるのではないかと思った。素人判断だから当てにはならないが藤原帰一先生の方が世界の今の危機を切実正確に捉えているように感じた。昔は象牙の塔などと言って大学教授は視野が狭く世間知らずのように言われたがそうでもないようだ。

 中で驚いたのが日本が一番安定しているという官僚OB氏の認識だ。確かに対立国の当事者ではなく、一見安定に見えるが、日本が内部に抱える問題は実は米中EUに劣らず大きいはずだ。異端異論を嫌い従順な国民性と移民問題がまだ小さいために歪軋みが表に出にくいだけで、内実は問題山積なのではないか。

 恐らく、そうした認識が通るのも、多くの国民もそう感じているからだろう。ことさら大騒ぎするつもりはないが、ちょっと甘めの認識と思う。 

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メイ首相の切り札

2019年03月28日 | 世界

    

 

 イギリスのメイ首相がEU離脱後辞任すると表明した。えっ、そんな切り札が英国でも通用するのかと不思議な気がした。自己犠牲を最後の切り札とするのは日本特有の感覚伝統かと思っていた。平手政秀や佐倉惣五郎などのような人物がイギリス史にも存在するのだろうか。

 しかし、白鳥の歌という表現があるから命の終わりというか引き際が特別という感覚は万国共通の普遍的なものかもしれない。BREXITを詳しくフォロウしているわけではないが、瓢箪から駒であっても離脱判定は国民投票の結果なのでこれを反故にすることはできない。再投票となればエンドレスになってしまう。少なくとも五年、出来れば十年は置かないと再投票は難しいと思う。

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何故公表するのだろう

2019年02月20日 | 世界

      

 

 芸能人やスポーツ選手が「がん」を公表する。何故だろう。芸能人はともかくスポーツ選手もプライバシー公開を仕事の一部としているのだろうか。「がん」は二人に一人が罹り、三人に一人は「がん」で死ぬ時代だ。珍しい病気ではない。それに「がん」は多種多様で、「がん」と言われても旅行に行くとか試験を受けると同じくらい漠然としていて、特定の反応や対応は難しいように思う。多くの人に知ってもらい応援や慰めを力に闘病生活を頑張ろうということなのだろうか、贔屓や応援してくれた人に報告するのが礼儀と感じるのだろうか。

 個人的には病気はプライベイトなことなのでそっとしておいてあげるのがいいように思うし、自分であればそっとしておいて欲しいと思う。家族や本当に親しい友人だけに知らせたい。

 骨髄バンクが急に注目を集めているようだが、骨髄バンクがどういうものかちゃんと理解しているのだろうか。好意を逆なでするわけではないが、骨髄バンクに関わってきた人達の仕事や実際に骨髄を提供した人達の重みや深みに気付き慮った上でのことだろうかと聞きたくなる。

 アメリカは欠点や問題が多い国ではあるが、アメリカに渡って臓器移植を希望する日本人にも提供してくれる。それを日本の人はどう考えているのだろう。例えば韓国の人が日本に骨髄移植のためにやってきたらどのような反応が起きるだろう。骨髄バンクへの興味が一過性の言葉はきついが浅薄なものに終わらないように願う。

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マリア・カラスとアメリカ

2018年12月31日 | 世界

                        

 

  年の終わりに犬が歩いて思いがけぬ棒に二つ当たった。

  一つ目の棒は映画。新聞の映画評論で藤原帰一さんが「私は、マリア・カラス」を高く評価されているのを読んだ。これは見なくてはと昨日有楽町の東宝シネマで見てきた。素晴らしい作品だった。マリアカラスはこんなに魅力ある優れたデイーバ、愛らしくひたむきな女性だったのかと感激した。その歌声は魂に響いた。この映画が素晴らしいのはとりもなおさずカラスが素晴らしい人だったからだ。この映画を教えてくれ、歳の暮れを気持ち良いものにしてくれた藤原さんにお礼を申し上げておきたい。

  もう一つの棒は考えさせられる本だ。「アメリカ」橋爪大三郎と大沢真幸、このお二人はいつも目を開かされる評論を書かれる。こうしたアメリカ理解があるのだと何か所も目から鱗が落ちる指摘、解釈があった。成程とアメリカだけなく日本の理解も深まったように思う。ただ、「アメリカ」に書かれているアメリカは世に流れる馴染んだアメリカ像と随分かけ離れている。一体何故と不思議な気がした。多くの方にこの本を読んでいただき、日米関係を見直すよすがにして欲しいと思った。

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