駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

なぜ、検査拒否するの

2020年01月31日 | 世の中

    

 

 わざわざチャーター機で帰国できるように手配したのに、新型コロナウイルス感染有無の検査を拒否した乗客が二人居たと報道されている。乗る前に検査を受けるのを条件にしていたはずなのにどういうことだろう。安倍首相は残念と言われているが、残念だけでは済まされない気がする。拒否した理由と誰がどういう風に説得したか明らかにして欲しい。喉を一こすり、却って人権を軽んじることになる。道義は法に優先する。人様に迷惑をかけないというのは日本人の脳に染みついた生活規範と思っていたが、世の中変わってきているらしい。今朝になって検査を受けると申し出ているようだが、証文は間に合ったのか?。

 それにしてもこれだけ多くの中国人旅行者が入ってきては、感染は防ぎようがない。お断りは経済的にマイナスだから出来ないのだろうか。今のところトランプは弾劾裁判に気を取られて、新型肺炎対策は疎かになっているようだが、米国で死者が出れば極端な対策を打ち出しそうだ。尤もトランプが本腰を入れなくても、米国はCDCがしっかりしており、科学的な指針がきちんと出してくるので日本は参考にしたらよい。

 中国に出張される患者さんが何人もおられ、二ヶ月に一名くらいは受診される。年が改まってから未だ来られていないが、これから受診されそうで何だか緊張する。新型肺炎がさほど重症でなく(詳細な病態はまだ不明)日本で死者の出ないことを祈っている。

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寒さを愛でる

2020年01月30日 | 小考

            

 

  昨日と打って変わり、今日はまた寒くなった。それでも平年よりは暖かいのではないか。冬の朝氷を踏み割りながら登校したのが夢のようだ。今年はまだ朝氷が張った日はないと思う。

 緯度と人口分布がどうなっているのか詳しくは知らないが、西欧諸国は高緯度に位置し冬は厳しい寒さに晒される。科学技術の殆どは高緯度の国から生まれた。冬の寒さが脳を冷やし、考える力を育んだと言えそうな気がしているが、どんなものか。

 冬に朝零度以下に下がる日が一ヶ月くらいないと脳の思考力が上がらないのではというのが私の個人的な推測だ。この珍説?が何処まで本当か分からないが、寒さで身体が引き締まる感じは懐かしい。寒さは、春の温もりの有り難さひいては恵まれる有り難みを教えくれ、人間を謙虚にする効果もあるような気がする。

 まあ、北国の人は別の意見をお持ちかも知れない。  

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なぜ誤魔化しが通るのか

2020年01月29日 | 政治経済

         

 

 今朝は手袋が不要だった。一週間の冷え込みの後、急に暖かい、なんだこれはと戸惑ってしまう。

 予算委員会の質疑で桜を見る会の問題に多くの時間が割かれた。数にものを言わせる与党に数で押し切られる野党がこうした与党の奢り弛み問題に集中するのはやむを得ない。そればっかりという批判は誤魔化しに終始する安倍内閣にも向けられている。それにしてもどうしてこんな見え見えの誤魔化しを、意味不明の言葉でやり過ごそうとするのか。謝ればいいと思う。なぜ見え透いた誤魔化しをするのだろう。政治不信は政治家不信に由来するのがよく分かる。

 ちなみに予算委員会と言う名前になってはいるが、予算だけを討議するとは限らないので名前を変えた方がよいと思う。

 政治家にはなりたい人よりもなって欲しい人を担ぎ出したい。党から破格の一億五千万円を貰い違法な支払いをして当選し、「日本を変えたい」と言われては悪い冗談も過ぎる。なって欲しい人を担ぎ出すことが可能な世論喚起とシステムを考えてくれる人は居ないものか?。骨のあるジャーナリストには動いて貰いたい。

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新型肺炎対策

2020年01月28日 | 医療

      

 

 新型コロナウイルスが中国武漢で発生、全世界へ広がる様子を見せている。百年前とは違い、今は交通手段が発達しあらゆる人があらゆる所へ簡単に移動できる。新型ウイルスを水際で防ぐことは難しい。患者が近隣で出ても、冷静に対処出来るように政府には正確な情報を逐次流すことが求められる。

 中国は情報が加工されるし医療機関も不備だろうから実態がよく分からない。まず、正確な感染の実態を把握するのが第一で、中国に世界の専門家の援助を受け入れさせるように国連は(日本政府も)働きかけて欲しい。トランプ大統領にも動いて欲しい。米国は感染症対策で世界をリードしている国だからだ。それに感染が広がれば米国経済にも悪影響が出てくる。

 ワクチン製造も可能なはずなので、予防治療に着手して欲しい。着手している?と思う。唯、以外に日本の感染症部門の研究は手薄で、技術者研究者は少ない。こうした機会に人類永遠の課題である感染症に対する研究対策にもっと力を入れる必要がある。一般の人は不思議に思うかも知れないが感染症は医学部では人気がない。こういう表現は適切ではないかも知れないが、人材が集まる部門ではなくなっている。一見克服されたような印象があるためか、現場での患者数問題数に比して専門家は少ないのだ。

 取り敢えず特効薬はないので、自分の免疫力体力だけが頼りだ。騒いでも、何の予防効果もなく、集中的な対策の妨げになる。無理はせず、不要不急の人混みへの外出は避け、外出する時はマスクをし帰宅したら手を洗いうがいをして春を待ちたい。

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経済学を学ばなくても、学んでもグレタの言葉は正鵠

2020年01月27日 | 人物、女

                    

 

 今年の世界経済フォーラム(ダボス会議)で注目を集める17歳の環境活動家グレタ・トゥンベリさんに、大学で経済学も学ばないで地球温暖化に関連付けて経済問題を論じる資格があるだろうかと、ムニューシン米財務長官は批判を一蹴したと報道されている

 果たしてそうだろうか、ムシューミン米財務長官には中学校で歴史と科学を学び直したらと切り返したい。もとより私は経済学を学んだことはないが、経済学の泰斗にもグレタファンは居るし第一級の科学者にもグレタさんの指摘を真摯に受け止める人は多い。

 確かにグレタは奇矯な感じがしてヒステリックに聞こえることもあるが、どのような表現の仕方であろうと言っていることは科学的でまともな要請をしている。欲得で目が眩んだ大人には見えにくくなったものが見えている。戦略的に考える癖のついている賢い(狡賢い)大人にはできない表現になっているのだと思う。狡賢い?トランプの対極にいるから、喧嘩になるわけだ。尤も口論ではグレタの方が冷静に見える。

 勿論、物事はそう単純簡単にはゆかないが、私はグレタさんの言葉に耳を傾けている。

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