投票権はないが

  　　　　　　　　　　　　　

　今日は立憲民主党主選挙がある。各候補者の主張を聞き人柄もある程度掴めた。強烈な個性は感じないが、四人とも信頼できる人だと感じた。地位が人を作るに期待したい。どなたが選ばれても伸びしろがあり、良い党首になれると思う。

　問題はリーダーシップよりもフォロワーシップにある。選ばれたリーダーの元に結集して成長できるか、そういう意味では女性の西村さんの方がまとめられるような気がする。こういうことを書くと性差別だ等という批判があるかもしれないが、それは過剰というか行き過ぎた批判だと思う。

　下馬評では泉さんが議員票ではリードしているようなので、決選投票は若いけれども頼れそうな泉さんと誰かになるだろう。逢坂さんは落ち着いて理性的、小川さんは厳しいけれども優しく芯が通っている、小川さんは情熱的で有能誠実の印象がある。

　どなたが選ばれても、党員のフォロワーシップが大丈夫なら、前進できるだろう。誹謗中傷で待ち受けるマスコミは相手にしないで、直接国民に語りかける記者会見を週一回は開くことだ。雑談でも良いのだ。

NO ASK

　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  

　ケネディは Ask　not でアメリカを導いたが日本は NO　ASK で立ち直りたい。後世の歴史家がなんと判断するか分からないが、現在進行形でASＫの三人が日本の政治を歪めたと考えている。ちなみにKは小池都知事だ。虚言、恫喝、虚飾に彩られた政治手法で日本を貧しくしてしまった。勿論、時代背景もあるし選挙で選ばれた人だから国民の責任も大きく単純に個人の資質に帰するわけにはいかないが何といっても権力者の影響は大きい。

　不思議なのはASKのお三方は政治家でなければただの人で、堅気稼業では特に優れた業績を残せないように見えることだ。しかしどういうものか、権力使いには優れておられる。これは大した才能で、凡人には重い権力を自家薬籠中のものにして軽々と使いこなして来た。同じ政治家でも立憲民主党首候補にはそうした才能は乏しそうだ。

岐阜の人だが

　　　　　　　　　　　　　

　日比野克彦さんが次期芸大の学長に選ばれた。同郷の人でいかにも岐阜の人という外見と話し方で、段ボールの作品に岐阜丸出しで大丈夫かいなと心配しながら見ていたので、えっほんと凄いと驚いた。

　認められて学長にまでなる人に失礼かもしれないが、あんまり芸術の都でもない岐阜市出身で異例のことに感じながら故郷の誇りに感じる。氏は芸術家として当然ながら骨太で個性的な感覚表現力をお持ちで、それが普遍的で優れ、人望もあったのだ。

　応援したい、頑張ってください。

 　

週末の贅沢

　　　　　　　　　　　　　　　　

　半年ほど前から少し贅沢をするようになった。この頃はほぼ毎週末、家内と二人で外食に出かける。旨いものを美味しく食べられるうちに食べておこうという年寄りの理屈が財布のひもを緩めさせる。

　元々B級グルメで、千五百円以上のものは旨くて当たり前、それ以下で旨いのが本物という考えで食べ歩いてきた。それでも家内と二人で出かける時はこのお値段なら美味しくて当然の店も利用してきた。そういう店はしつらえがよく扱いも丁寧で食事が一つの行事のように感じられ非日常が味わえる。贅沢でそんな身分でないと思いつつ、いつまで元気か分からんからなと通う頻度が増えた。上級コースはまだ早いといつも一番お手頃なコースを戴いている。馴染みの店もいくつかできて、居心地も良くなってきた。　

　若い親方が考えに考えた秋茄子にボロネーゼ、中々美味しかった。

党首の器

　　　　　　　　　　　

　立憲党首選挙が進行中だが、もう一つ盛り上がらない。マスコミの扱いもいもさほどでない。逢坂、小川、泉、西村の四人の候補者は勿論個性はあるのだがどうも地味で硬く印象が薄い。

　逢坂さんはニセコ町長としての実績もあり、鋭い質問をする頭の回転の速い人なのは分かるが、国政のリーダーの資質はどうだろう。小川さんは熱血漢で行動力もありそうだが、航跡を見ると不安定で軽い印象が拭えない。泉さんは濃い顔立ちで強そうだが、野党合同ヒアリングを吊し上げの印象があるから撤回などと言い出す感覚はひ弱い。西村さんは地道で有能そうだが迫力と華がない。どうも高く評価する候補者がいないのだが、地位が人を作るに期待したい。

　有能な枝野さんに足りなかったもの、それは包容力面白さ楽しさだと思う。