駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

言葉の中身は

2014年10月04日 | 政治経済

                

 政府の予算委員会の記事は私の取っている新聞では三面四面で扱いが小さい。ごく一部をラジオで聞いたが、枝野さんは中々の人だ。必要最小限など何も言っていないと同じだというのは鋭い指摘で、言葉で糊塗する弁舌の安陪首相の痛いところを突いている。実質賃金が減っているという指摘への、できるだけ早期に上げられるようにするという答えも、安陪首相以外が答弁すれば、もっと厳しく報道がされるだろう。それでも既に徐々にだが、安陪首相への厳しいというか実像を伝える報道が増えてきている。

 我々は出来るだけとか最大限の努力という言葉で、多くの患者さんを見送ってきた。その虚しさは骨身に染みている。最近はそうした表現は臨床の場では減ってきている。突き放すようだが、出来るだけ本当のことが話されるようになった。人様々ではあるが、殆どの患者さんはそれを受け止めておられるように見える。自分がそういう立場に立ったことはないので、正確には分からないが、外来でお話ししていて厳しい現実も静かに奥深く受け止められ、今を大切に生きようとされているように感じる。

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