駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

もっとスペースを

2019年09月30日 | 世の中

       

 

 二人暮らしなのでどうしても?外食が多くなる。昨日も洒落たイタリアンでランチを楽しんだ。

 気持ちはわかるのだが十坪以下おそらく七坪ほどのスペースに客席が十二も設えてあり、お隣と一メートルほどしか離れていない。これでは隣の話が筒抜けで落ちつかない。ランチと言えば圧倒的に女性客が多く、男は七、八人に一人くらいのものだ。声は聞けても話の内容はよくわからないのが落ち着ける店で、聞くつもりはなくても隣の女性客の話が話しかけられているように聞こえるのには閉口した。知らない人ばかりだと思ってか、思いっきりの噂話が聞こえてしまう。美顔術から、ダイエットはては**さんは地震が予知できるのよまで。思わず御冗談をと半畳を入れたくなる。

 家内も私も口数の多い方ではなく、それに噂話をオープンスペースでする気にはなれない。勢い黙っている時間が多く、お隣の話が聞こえてしまった。

 小洒落たランチ店舗は女性客に支えられ、牛丼店は男性客に支えられている。これは週に5,6回外食する外食通の観察結果で、統計調査と殆ど差がないと思う。男の小遣いと時間が少なく女性の小遣いと余暇時間が多いということなのだろうか?。

 店舗の広さと客席数は売り上げを熟慮して決めているのだろうが、客も考えると申し上げておきたい。 

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社長の資格がない

2019年09月29日 | 町医者診言

                

 

 世の中では信じられないことが起きている。関西電力の経営陣が福井県高浜町の助役から3億二千万円を受け取っていた。助役側へ便宜は否定。激昂されたから返せなかったと説明しているようだ。

 何のための社長副社長なのか?。便宜を図っていないとすれば、お金を恵んで貰ったということか。怒鳴られたくらいで腰が引けるような首脳陣でよく大会社の社長が務まるなあ。誰にも必要な電力が独占されていることの弊害が諸に出ている。

 なぜ今頃になって表沙汰になったのかも不思議だ。闇は深い。こうした裏で暗躍する動きを報道するのがジャーナリストの仕事のはずだが、骨のある記者が減ったのだろうか。

 関西電力は違法性はない個人情報だとのらりくらりと事実公表をまやかし、時間を稼いで世間の忘れっぽさに期待しているようだが、違法性はなくとも?信頼性は大きく低下したわけで、経営陣の責任は極めて大きい。

 電力会社は地域で分けられているが、それを廃止し富士川以西を以東に二分割し、その範囲内での競合侵食を可能にしたらよい。関西電力は畿内に縮小、福井は中部電力の管轄にしてみたらどうか、膿が出て色々改善されるだろう。

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ガハハの世界

2019年09月28日 | 医療

           

 

 今朝はパラパラと雨が降っていた。気温は結構高く、涼しい感じはなく秋風が欲しいと思った。

 昨夜は同業者の同好飲み食い会に出席した。同業者と言っても色々な医師が居て、世の中はどうしても似たものが集まりやすい傾向があると感じた。私とK先生は中では異色で、どうもワーワーなるほどの話の輪に十分は参加できなかった。要するに医師は学術に興味が大きい人と金と女に興味が大きい人に分かれその間のどちらもそこそことで趣味に生きるさほど活動的でない人に三分類できるようだ。この三分類のどこが大きいかは業界によって異なるだろうが、三分類は基本的に通用すると思う。

 私にはちんぷんかんぷんだったのだが、訪問診療やグループホームなどの施設は金と女と言うと露骨すぎるが自己肥大志向というか医業を事業的にとらえる人が参入活躍する傾向があるらしく、実際にニッチ産業として会社が参入している所があるようだ。飛び交う名前や医院に馴染みのないものが多く、えーそうなんだと聞いていた。

 この同好会は体格の良いというか肥満傾向のある医師が多く、そんなに飲み食いして大丈夫かいなと心配になった。それでは患者指導などできないんではないかと余計なことを考えた。ついに100kgになったと言う親しい後輩H先生には、食べ過ぎですよとご注意申し上げた。「気を付けます」と答えながら、この頃夜胸焼けがするんですよガハハと笑っていた。大丈夫かなあ。

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二り(理と利)が背反

2019年09月27日 | 小考

                


 今朝も比較的涼しく秋めいた陽気だったが、まだ本格的な秋とは言えず二十分歩くと少し汗ばんだ。来週も秋晴れの日が少ないようでちょっと残念。

 グレタトゥンベリさんをアスペルガーだとかヒステリーだとか、反射的に攻撃する人達に対し、トゥンべりさんがそれは問題のすり替えと反論している。

 一面の紹介だが、アスペルガーは知的に優れた人も多く、アスペルガーの主張や理解は間違っているとは言えない。それはやせっぽちや肥満者の言うことは出鱈目ばかりだというのと同じで、言われた内容に対する批判ではなく、その人の特徴をあげつらって中傷するのは、一人前の大人のすることではない。

 二律背反と言うけれども二り背反とも言える。即ち理と利が対立することが多い。道理と利益はしばしば食い違う。世界の理を説くトゥンベリさんと己の利を追うトランプ氏では主張が食い違ってしまうのだ。トゥンベリさんの主張が真っ当に思えるが、世の中ではそれが通るとは限らない。歴史を振り返れば、道理と利益が相半ば鬩ぎ合って、人間は生きてきた。

 トゥンベリさんの主張は科学に基づいている。科学は100%正しいわけではないが、100%正しいとは限らないという客観的な姿勢で実験観測と理論で構築されており、99%あるいはそれ以上正しく、好き嫌いで反論することはできない。人間の蕩尽放埓による温暖化ガスが地球温暖化に関与しているのは明白で、トランプが嘘だと言ってもそれは自分の目先の利益を守るために事実を捻じ曲げているわけだ。

 勿論、簡単に科学が絶対とは言えないし、科学者にも妙な人は居るから、いつも科学に従えばよいとは言えないだろう。しかし、今回はトゥンベリさんの方が将来を見据えていると思う。

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古傷が痛む

2019年09月26日 | 人生

     


 今朝は秋晴れで気持ちの良い朝だった。朝は丁度良い気温なのだが、昼過ぎには結構熱くなるらしい。夏の暑さの反動か、やはり寒い方が自分の好みだなどと勝手なことを考えているが三月になれば早く暖かくならないか、やはり寒いのよりも暑い方が良いなどと考え始めるだろう。それをもう五十年繰り返している。

 足腰を鍛えようと駅の階段をエスカレーターを使わず上り下りしているのだが、三週間ほど前から上る時右膝が痛むようになった。五十年前の古傷が今頃になって悪さを始めたらしい。五十年ほど前サッカーで右膝を蹴られ、三週間ほど入院したことがある。完治しこの五十年走り回ってきたのだが、今頃になってとちょいと憂鬱な気分になっている。そういえばシャーロックホームズの盟友ワトソンもアフガニスタン戦での古傷が痛むと言っていたようだが、ワトソンの場合はドイルの記憶違いで傷の部位や負傷した場所が変わり、シャーロキアンの研究対象になっている。私の場合は自分のことなので場所も相手もよく覚えている。まあ試合のことなのでC大のS君を恨んではいない。まだ健在だと思うが、彼もそろそろ引退の年頃だ。どこかの病院長にでもなっただろうか、もう会うことはないだろうが、万一会ってあの時のと言っても、蹴った方は憶えていないとしたものだ。

 先日知人の写真展を見に行ったのだが、三千メートル級の頂上からの写真が何枚もあり、えーよくこんなところまで登ったと感心した。尤も彼は二十歳ほど若く元気溌溂で「天気が良く最高でした」などと笑っていた。もはや私にはかなわぬ夢なので、へーっと山の空気を想像しながら眺めさせてもらったことだ。

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