駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

一味の違い

2022年04月30日 | 贔屓
          

  週二三回ほど、昼一、二回夜一回、外食をする。夫婦二人きりだから気ままなもので月に二度ほどやや高級なところへ行くが、あとは十二、三ある定番の店の中から選ぶ。今でも時々新しい店を試すことがある。勿論、変化を求めてということもあるが年に一、二軒雰囲気が変わったり閉めてしまう店があるので、補充しておかないとレパートリーが減ってしまうのだ。
 飲食店は中々厳しいと思う。十年同じように繁盛して旨い店は七、八割の感じがする。二十年となるとかなり減る。良い跡継ぎが居ない、やり方を変えたなど色々あるだろうが、変わらぬ旨さと接遇で繁盛を続けるのは難しいようだ。安くて美味しいのは一番大切だけど、それだけでは二度三度と足を運ばない。雰囲気というか、やはり夫婦二人ともほっとできる、大切なお客として扱われたという感じがしないと通う店にはならない。
 私は愛想はあまり良くない方なので、当院は大丈夫かなと時々点検している。
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二つの基準の摩擦

2022年04月29日 | 小考
           

 夜口笛を吹くな ご飯を一回でよそうな 新しい履き物は午前に下ろせ 弱い者いじめをするな・・何処まで普遍的か知らないが、子供の時に言われたことを破ることはできない。何故と言われても身に染みついてしまっていて変えられない。親だけでなく小学校の先生の影響も大きいような気がしている。善悪の判断基準は考えて導き出すのは難しいが、子供の時に叩き込まれたものは理屈でなく身に付くようだ。
 一方、世の中には損得を基準にする人も結構居る。それも子供の時にそうした教育を受けたせいだろうか。心理学や子供の発達には詳しくないが、損得の感覚はより動物的で生得的な感じがする。世の中を動かす大きな力である経済は基本的には損得を基準としている。
 人間界は善悪と損得という二つ基準で動いていると診断しているが、異論は少ないだろう。困ったことにこの二つの基準は必ずしも一致せずしばしば摩擦が起きる。しかも損得には差は殆どないのに善悪には国や民族で結構違いがあるから余計に複雑になる。この二つの摩擦による病態に良い治療法はあるだろうか?。私の手に余るが、広い視野、深い知識に寛容の精神がいくらか有効な気がしている。
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敵基地攻撃能力とは

2022年04月28日 | 政治経済
          

 敵基地攻撃能力を響きが悪いから反撃能力に言い換えようとしている。表現を変えても中身は何一つ変わらない。大体、敵基地攻撃能力とはなんなのだろう。現在既に、日本の軍備力は世界のトップファイブに入っている。本当に敵基地攻撃能力が得られれば今の軍備費でお釣りが来るだろう。具体的な実現性が曖昧で、嘘百十八の政治家が不安を煽り軍備費を増大させるために使った表現に感じられる。ところが、ここに来て反発を招くと表現を変えようとしている。守るべき味方である国民をまやかして平和が達成できるだろうか?。全ての国民を同じように守ってくれるのだろうか、どこかで国民を差別しているように思えてしまう。不都合なことを誤魔化し隠して政策を通そうとする政治を止めさせないと間違いが起きる。勿論、反撃能力は必要だが、敵基地攻撃能力などという言葉だけの反撃能力など無駄遣いに終わる。中身のある反撃能力を備えなければならない。それには国民の支持信頼が必要だ。平気で百十八回嘘をつく政治家には無理な話だ。
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君知るや吉都線

2022年04月27日 | 
          

 吉都線をご存じの方は殆どいらっしゃらないだろう。大体なんと読むか分からないと思う。これはきっとせんと読む。宮崎県都城と鹿児島県姶良郡吉松を結ぶローカル線だ。乗る人は少なく廃線目前のようだ。
 当院の患者さんは全国区で宮崎出身の患者さんも三名居られる。中で鹿児島寄りのYさんに吉都線に乗ったことがあるかと聞くと「十年前に乗ったかな。線路脇が草ぼうぼうで学生くらいしか乗らんとでしょ。もう駄目と思います」ということだった。上手く再現できないが鹿児島弁混じりの宮崎弁を聞きながら、そうか残念と思ったことだ。
 採算を度外視といっても限度があるだろうし、故郷振興といっても首都圏から遠い過疎の山際では難しいのだろう。何故吉都線を知っているかというと、梯さんのエッセイに出てくるからだ。これから乗ることはないだろう、宮崎には五十七年前学生時代に友人六人と旅行に行ったきりだ。
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貴重なコメントをする人

2022年04月26日 | スポーツ
 
         
 
 スポーツ選手で成る程と感じるコメントをする人を三人挙げるとダルビッシュ有 武井壮 為末大になる。他にも何人か居るが、このお三方が真っ先に頭に浮かぶ。
 三人にどの程度支持者がいるのか分からないが私には納得のコメントをされる。勿論、そうかなと思うこともあるが、全く嫌な感じがしない。スポーツ界を越えて通用する内容も多い。
 名選手が優れた解説者とは限らない。解説者としての能力は別種独立に評価されるものだろう。しかし何か自信というか自負がないと独自の意見は出しにくいようで、三人とも光る実績をお持ちだ。当たり障りのないコメントでお茶を濁さない貴重なスポーチ界のコメンテイターと思っている。
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