駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

職員が仕事納めの挨拶

2014年12月28日 | 身辺記

                      

  いつの頃からか、仕事納めの日には職員が揃って「今年一年お世話になりありがとうございました。来年も宜しくお願いします。」と挨拶してくれるようになった。当院では受付主任や看護師長といった役職を置いて居ないのだが、自然発生的に組織的に動くようになり、きちんと仕事をして呉れるので助かっている。朝礼も訓令もできない院長としてはどういうものかと不思議な気がしている。ティームで仕事していると自然に効率よく気持ちよく働けるように組織が出来、規律が生まれてくるものらしい。

 何もしていないので面はゆいが、挨拶して貰えることは嬉しい。この一年、多少の波風はあったが、無事順調に働けて良かった。

 このブログも読んで戴いた皆様に何某かのご縁を感じ、感謝申し上げたい気持ちがしております。いかようであれ、年の変わり目に貫く棒のようなものがあるでしょう。今年一年ありがとうございました、来年もどうぞ宜しく。


* 絵が完成に近くなると、変化がわかりにくいかもしれませんが最新版をアップしておきます。

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クレイジーワールドを持つ男達

2014年12月27日 | 趣味

             

 このところ天気が落ち着き、年末らしい冬空の元今年最後の診療のため出勤してきた。最後の日は例年さほど込まないので、落ち着いた診察が出来るだろう。     

 定年退職になる方によく何かご趣味はと聞く、以外に**が趣味でと言われる方は少ない。照れくさいというか言うほどでもないと明かされない方もおられるのだろう。

 この趣味というのが、クレージーというのかちょっと狂気をはらんでいて、常軌を逸するレベルに達している人が結構居る。私にも五十年以上やっているブログには書かない趣味があり、我ながら殆ど病気だと思っているのだが、仲間には上を行く人が二三居る。全国レベルでは、それこそ家庭の危機すれすれまで、のめり込んでいる猛者も多い。

 どういうわけか、のめり込んでいる殆ど病気の人達に女性は希有だ。芸術方面を除けば女性は居ないと言ってもいいかもしれない。何かに凝るというのはどうも男の特性の一つで、四人に一人くらい密かにのめり込んでいる世界を持っているような気がする。本業や家庭に影響しかねないクレージーワールドは止めた方がと思われる方もいるだろうが、そのクレージーワールドを持っているが故に何とか壊れず生きてゆけている側面もあると見ている。そうした旦那を抱えた奥さんには亭主の好きな赤烏帽子と懐の深い方が多いようだ?。

 昨日はその趣味の仲間と今年最後の忘年会をやったのだが、K氏の奥様がはいはいと迎えに来てくださり、徒歩電車帰宅組を残して、前後不覚のK氏を助手席に乗せT氏と私を各家庭に配達してくだすった。 

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早いインフルエンザの流行

2014年12月26日 | 小考

               

 今年は十二月に入ってからぽつぽつとインフルエンザ(A型)に罹った患者さんが受診され、十五日過ぎからは毎日五、六人受診されるから現在流行していると言ってよいと思う。例年は年明けの一月か二月に流行ることが多く、十二月や三月に流行することは少ない。今年は寒気が早いせいかインフルエンザも出足が早い。

 インフルエンザワクチンは打っても直ぐには効かないし、打っていても罹る人が居る。どういうわけかワクチンを打ったのと違う医療機関を受診される患者さんも多い。七、八人に一人くらいワクチンを打ったのに罹った患者さんが居られる。当院で打ったのに罹って受診される方には、何となく面目ない気がして打っても罹ることがあるんですよ、多少は軽く済みますからと言い訳のようなことを申し上げているが、さほど気にしておられないようだ。

 ただこれだけ多くのインフルエンザの患者さんと接していても、八人の職員でインフルエンザに罹ったのは十年ほど前に一人居ただけで、みんな元気に仕事が出来ているのでワクチンは効いていると思う。私は開院以来一度も罹ったことがない。鼻風邪は引くから馬鹿というわけではないと思う。

 「先生はいつもお元気で」とよく言われるが元気そうに見えるだけで、時折腰痛や膝痛には悩まされている。薬も高血圧と脂質異常症の薬を三種類飲んでいる。まあ、ストレスを溜めないこと予防が一番なのは確かだ。王様の耳はロバの耳とブログを書くのも、精神衛生に良いのかもしれない?。

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秘密の味

2014年12月25日 | 旨い物

               

 MR(製薬メーカーの情報提供係)にはグルメ?で通っているようで、美味しい店を教えて下さいとよく聞かれる。贔屓にしている店をいくつか教えるのだが、教えない店も数軒ある。それは妥当な値段でとびきり美味しく、落ち着いて食事が出来る店だ。

 別に意地悪をしているつもりはないが、二三回しか訪問していないのに調子よく申し送りの情報で話を盛り上げようとするMRには教えたくない。失敬かもしれんが、客も店の味で雰囲気を壊されるようなことがあっては迷惑だ。

 おそらく掛かり付けの医者と同じ感覚だと思うが、馴染みとか常連になれば、食事だけでなく心もほぐれる。特別扱いを求めているわけではない。さりげない間合いで、店に溶け込む客であることはそれで楽しいものだ。

 隠すわけではないが、新しい店を探しながら行き当たった良い店に幾度か通い、いつの間にか常連になったのは私の個運で、何となく秘密にしておきたい。勿論、親しい友達には教える。

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減ったカレンダー

2014年12月24日 | 世の中

       

 出し抜けのしらけ選挙に寒波で、なんだこれはという年末になっている。患者さんが懐も寒いですからと苦笑いをする。

 毎年、この時期になると薬品メーカーがどっさりとカレンダーや手帳を持ってきてくれた。昨年やや少ない印象があったのだが、今年はめっきりと減った。いつも塩野義製薬のカレンダーを診察室では使っていたのだが、持ってくる部数が減ったどころかもう作っていませんとのこと、やむを得ずちょっと大きめだが他社のカレンダーを使うことにした。

 診察室、受付、詰め所、処置室に置いて、職員が一つ一つ持って帰っても十五も二十も余ったものだ。年末に段ボール箱に詰めて待合室に置き、一人一つお好きなものをお持ち下さいと分けてきた。それが大人気で小一時間で捌けていた。それを目当ての患者さんも出てきていたようだ。中には図々しく儂に二つ取っといてくれなどという欲張り爺さんも居て受付も困っていた。「どうせ、貰いもんだろ」というのがその自分勝手な理屈なのだが、そういう人には差し上げたくない。一人一つを譲らないように言っておいたのだが、今年は恐らく余るカレンダーは十あるかどうかなので手にした人は運がよい。

 製薬メーカーにどんな風が吹いているかは知らないが、好景気でないのは確かで、思わぬ所まで経費節減が顕れてきた。私は碌に見もしないで捨てられる豪華なパンフレットや、講演会の謝礼や御馳走を削ればよいと思う。カレンダーを止めましたなどは情けないと思う。

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