駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

先生のお陰?あんたのせいでしょ

2014年10月09日 | 診療

          

 昨日E氏が退院のお礼と医院に寄られた。「先生のお陰で命拾いしました」。病院の主治医に「あと半日遅れたら危なかった」と言われたとのこと、「あ、そうでしたか」とお答えしたことだ。

 まあこれは奥様と私の共同作業の結果で、医学的にヒットを放ったわけではない。E氏はよく居る我が儘自己流の人で、何度口酸っぱく言っても、自己判断して通院しなくなってしまう。今回も二週間処方に一ヶ月経っても受診しないので、虫の知らせというか、自分勝手でも憎めない人なので、どうしているかと電話をしたら、奥様が電話に出られ数日前から食事が取れず寝込んでいるとのこと、直ぐ受診するように告げた。私のお墨付きが出て、力を得た奥様がふらついても口だけ達者のE氏を引っ張ってこられた。

 早速、腎臓内科のM先生にお願いして市立病院に送り込んだ。48時間点滴をして元気になったと照れ笑いをしている。果たしてこれからきちんと通院されるだろうか?。痛い思いをしたしお礼に寄ってくれたので大丈夫のように思うが、どうだろう。

 冗談ではなく、頑な自己流の患者さんの扱いには難儀をする。去る者は追わず来る者は拒まずを原則にしているので、申し訳ないが来院されなければ連絡しないことも多い。御礼には及びませんが、非難悪口もお断りしたい。

 

コメント
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