goo blog サービス終了のお知らせ 

駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

一律ではなかったトランプ関税

2025年04月04日 | 政治経済
          


 タリフマンのトランプ大統領が相互間税率を発表した。税率は一律ではなく戦略的な調整がしてあった。相互間税率は中国が34%、▼EU=ヨーロッパ連合が20%、▼台湾が32%、▼日本が24%、▼インドが26%、▼韓国が25%、▼インドネシアが32%、▼カンボジアが49%、▼ベトナムが46%、▼タイが36%、▼マレーシアが24%、▼スイスが31%、▼イギリスが10%▼トルコが10%、▼エジプトが10%、▼サウジアラビアが10%・・。この違いにはトランプのメッセージが込められている。演説は例によって自画自賛、賛成する人は最高と称賛し反対する人は最低と貶すトランプ方式だった。
 トランプ関税への解釈反応はさまざまだが、否定的な人の方が多い印象だ。損得で考える人と善悪で考える人で評価は分かれる。トランプ大統領は損得で考える商売の人で政治家ではないのが表れている。政治経済と言う。これは単に言いやすいというわけではなく順序に意味があると思う。順序を違えると展開も異なってくる。
 先行き不安で株価が暴落した。アメリカ人は投資資産を失い高騰する物価に苦しめられることになる。関税は回り回って自分達が支払う間接税と気付いて支持者も離れるだろう。億万長者は得するかもしれないが、恵まれない人が増えて分断は深刻になると予想される。
 四月二日が特別な日になることだけは確かだ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よく分からない

2025年03月17日 | 政治経済
               


 財務省をつぶせというデモがあるようだが、どうもよく分からない。財務省に問題があるとは思うが、解体しては元も子もなくなりもっと困るのではないか。改革せよというのが妥当な主張と思う。具体的な改革方法となると複雑で意見が割れ、多数の人を動員できないので単純明快な解体という過激な主張にしたのだろうか。
 亡くなった森永さんの財務真理教と言う批判に共鳴して参加している人が多いらしいが、単純化してゆきすぎると森永真理教になる恐れが出てくる。財政政策に対する不満表明の整然としたデモであれば共鳴する人が増えるかもしれない。
 経済政策は経済学者の間でもいくつか異なった主張があり、簡明にどちらが正しいとは言えない状態にあるのは素人の私にもわかる。デモでの意思表明は理解するが、選挙が一番真っ当な意思表示と思う。 
 官僚組織に制度疲労が出てきている。優秀と言われてきた官僚組織の能力、力量が落ちてきている。これが一番の問題だ。外圧でなく当事者精神を持って、どのように変革すればよいか知恵を絞る必要がある。実は抜本改革は優秀?と自負する?日本人の苦手な分野なので、自力で出来るか懸念がある、トランプで錯綜混乱する世界情勢が後押しになりそうだ。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一か月で手の内が

2025年02月21日 | 政治経済
         


 トランプ氏が大統領になって一か月経った。あれこれ色々矢継ぎ早にトランプ流が示された。間を置いて二期目とはいえ、普通は就任後百日ほど掛かる施政方向性が一か月で示された。手の内を見せることはトランプが得意な取引交渉には不利なはずだが、もうあんまり切り札は残っていないように見える。
 さすがというか強いと思うのはイギリスやドイツが堂々と正面からトランプ流を批判していることだ。欧州だけでなく、中国インドロシアもそう簡単には関税の脅しには屈しない様子で、事前に二年で支持率急落と予想していたが、一年でトランプは苦しい立場に立たされそうだ。尤も、うまく行かなければ何でも俺は悪くないと他人のせいにするだろう。
 勿論、トランプ流には功もあり、DEIの行き過ぎ是正など・・政治には政権交代がなくてはならないと観測する。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カナダメキシコへの関税延期

2025年02月05日 | 政治経済
             


 トランプ大統領、カナダメキシコ関税問題、直前に何かのやり取りがあり土壇場で実行を延期した。これで脅しだったのが明白になった。対中国はどうするのだろう。習近平は手強そうだし、プーチンやモディと組まれたら脅しは効かないのではないか。日本政府はとばっちりを食わないように対策を練る必要があるが、難問だ。石破じゃ駄目などと人を馬鹿にして叩くばかりの輩は引っ込んでいて欲しい。党派を超えて建設的に知恵を結集しなければ危機は凌げない。
 このところ寒い。寒波が来ている。復興が遅れている寒い能登地方の人はきちんと暖がとれているだろうか。支援の補正予算は当然だが、税金は取られることに負けず使い道にも目を光らせたい。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

理解困難なのを理解した

2025年02月04日 | 政治経済
          


 トランプ大統領は自分の利益最優先で自分が得するように立ち回る人物と理解していたのだが、何故最隣国のカナダとメキシコに高い関税を掛けたのかよく分からない。経済の専門家でないから分からないという訳でもないようだ。経済評論家もまさか本当にやると思っていなかった。単なる脅しだろうと見る人も多い。関税を掛ける根拠が麻薬や不法移民でアメリカの安全を脅かすからというのだから不信が募るだろう。
 陸続きの国境を接する最隣国を脅すというのはどういうつもりなのか。当然ながらカナダもメキシコも反発している。景気の悪い国力の劣るカナダが不利なのは目に見えている。降参、51番目の州にしてくれと言ってくるとでも思っているのだろうか?。
 トランプ大統領が何をやり出すのか、理解できないのが分かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする