駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

インドの力が発揮されてきた?

2023年08月31日 | 世界

              

 

 一週間前、インドの月探査機が月の南極付近に着陸した。アメリカソ連中国に次いで四番目だ。インドの科学技術力を証明する快挙だ。今や人口世界一の大国インドは不思議の国で、旅行記やユーチューブを見聞きするととても科学技術の発展しそうな国に思えないが、科学の分野では優れた人物を輩出しており、現在はIT系の人材の宝庫として知られている。その眠れる巨人のインドが目を覚まし世界への影響力を発揮しつつある。

 インドに行ったこともなくインド史やカースト制度のヒンズー教にも詳しくないが、インド旅行記愛読者で何人かのインド人医師を知っているので、インド快挙の感想を一言書いてみたい。インド人は日本人と大違いで同調圧力が弱く組織的に動くのが苦手というか嫌いで、個々が確固とした自分の考えを持っている様子だ。しかもその考えは独自且つ理屈強固でなあなあは通さない。北と南では顔貌も異なり、多言語多宗教の多民族国家でまとまりが悪い。君臨すれども統治せずのイギリスだからインドを植民地化出来たのではと素人観測をしている。

 モディ首相が如何なる人物か詳しく知らないが、長期政権を維持しこの難しい国を率いているのは凄いことだ。インドの科学的な潜在能力はロシア中国を凌ぐのではないかと思うが、残念ながら組織的に動けずまとまれないので後れを取ってきたと見ている。これからどうなるか目を離せないのだが、気が付いている日本の政治家は少なそうだ。

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異常に厳しい残暑

2023年08月30日 | 人生

                  

 

 暑さも寒さも終わる頃、残暑残寒が一番心身に堪える。残寒という言葉はあまり使われないが、残暑と同じ意味あいで存在する。あと残すところ八月も今日を入れて二日なのにこの日中の暑さは何だろう。半世紀の記憶のある人間には異常としか言いようがない。それなのに小中学校の夏休みは昔より早く開けるようで、朝小中生とすれ違うようになった。小学校低学年や先生は大変だろうなと思う。

 この異常な暑さの中で若さの特権か、テニスをしている若人を見かけた。確かに熱中症には要注意だが、炎天下に健康で若い人達が外で活動するのは大いにあってよいことと思う。六十年前の昔、炎天下で走り回った後飲んだ水道の水が甘露のように美味しく、齧る檸檬がちっとも酸っぱくなく気持ちよく感じられた。生きている感覚の原点で、生命の貴重な記憶だ。

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簡単そうで難しい

2023年08月29日 | 旨い物

         

 

 スパゲッティは結構好きなのだが、これが簡単そうで難しい。市内にここは旨いという店が二軒ある。二軒しかないと言った方が正確だ。どちらもイタリアでの修行経験がある。片方はランチをやっているのだが、いつも混んでいて待たされるのが嫌いな家内に却下されてしまう。もう一軒は夜しかやっていない。そこで自分で作ってみようという気になっている。

 ユーチューブにボナペティというイタリア在住らしいお兄さんのユーチューブがあり、そこに出てくるフィレンツエのアッカディというトラットリアのスパゲッティがとても旨そうに見える。この店はイタリア在住三十年という日本人シェフがやっており、作り方を放映している。見ていると簡単そうに見えるのだが、果たして自分で作れるものか挑戦したい。

 簡単そうに見える料理は意外に難しく奥が深い、鮨蕎麦スパゲッティ。カレーは複雑そうでもそれなりに美味しくできる。カレーに関しては市内では自作が一番旨いと自画自賛している。実際に友人妻が美味しいと褒めるからまんざら出鱈目でもないと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=v6RPab8aLMU&t=11s

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ステルス性能

2023年08月28日 | 小考

             

 

 ステルス兵器というのがあって敵のレーダーやセンサーによって見つかりにくい性能を持っている。レーダー波の反射を極力減らすため特殊な素材使用や形状をしており操縦は難しいらしいが、敵地に入っても見つかりにくく攻撃を受けにくい。同じような発想で宣伝と気付かせないステルスマーケッティングというのがあるのだが、これは近年法律で一応禁止されている。一応というのは見分けにくい分からないのがステルスなので規制も難しいのだ。

 現にステルス政治家が存在する、その際たる者が岸田首相だ。影が薄いというか、二十一世に入り存在感を消す才能では随一の政治家ではないかと見ている。同じことを麻生安倍菅がやれば大変なブーイングが起きるのだが、この人がやると評価は下がっても反感は殆んど惹起されない。ステルスの極意、巧まざる性能を身に付けておられるからだろう。ステルス岸田とお呼びしたい。ホワイトハウスの裏では既にそう呼ばれているかもしれない。

 

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思惑が重枠

2023年08月27日 | 町医者診言

            

 

 思惑は重い枠のように思える。ひろゆきの「それってあなたの感想ですよね」というのが、切り返しの決め台詞として有名になっているようだが、なんでそんな言葉が決め台詞になるのだろう。子供の時、言い争いで「人の言う倍」という決め台詞があり、くやしい思いをしたことがある。子供の言い争いも大人の言い争いも、実は考えのぶつかり合いということでは変わらない。

 お互いに自分の思惑があり、意見のようで実は感想を言い合っていることが多いのが世の中で、其れってあなたの感想ですよねというのは決め台詞にはならない。虚を突いて相手に踏鞴を踏ませると優位のように見えるだけだと思う。誰しもが抱く思惑は実は重い枠となって、視野を狭くし柔軟性を無くさせている。それに気付く謙虚さ賢明さが建設的な話し合いの糸口になると申し上げたい。

 PS 北口榛花 凄い おめでとう 素晴らしい

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