トランプ旋風がマジの大型台風になりそうな勢いだ。悪いこと?は重なるもので対抗馬のクルーズが全く魅力のない人物で、歯止めが掛からない。トランプが狡賢い自己肥大の人物なのは太平洋を隔てても透けて見えるのに、格差で虐げられたと感じている白人層の熱い支持を受けている。エスタブリッシュメントを叩いてくれるなら、低賃金で働く邪魔なメキシコ人を排除しれくれるなら、破壊工作を行うイスラム教徒を排除してくれるなら、怪しげでも自己中でもいいということらしい。果たしてそれが、支持を得るための口先の戦略だと知っても支持するのだろうか?。毒食わば皿まで、頭に血が上れば、思考力判断力は鈍り、恵まれた階層への憎悪と復讐の感情に火が付くばかりのようだ。
アメリカさえ良ければいいのだと、守って貰っているのに費用負担をしない(実際には多額を負担している)在日米軍は引き上げる、アメリカ産製品を圧迫するTPPなんてとんでもないなどの主張が受けを狙った口先だけの、巡り巡ってアメリカの為にならない単純過ぎる主張だと言う指摘を、泡沫候補がすかしたことを言うなと内容とは関係ない反論で一蹴する。そのののしりが支持者には大受けだ。一体どうなっているのと思うと同時に、何だかどこか似ているなあとも感じる。
格差が固定し格差が広がっているのは、大いに問題だが、優秀な人物が支えている側面を見逃してはならない。恨み辛みにつけ込んで創り出した妄想の高揚感の果てに何が待ち受けているか、遂にはトランプはトランプ現象を支えきれなくなるだろう。