駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

王者の理

2021年05月31日 | 世界
        

 風格があるから王者なのか王者だから風格があるのか。風格を魅力と言い換えることもできる。将棋の渡辺明名人が四勝一敗で初防衛を果たした。アマチュアの私でも渡辺明名人の優れた大局観と骨太の決断力は分かる。外連味がなくもったいぶらない性格が将棋に出ているのだろうか。
 よく通る声でハキハキと気さくに質問に答える様子に王者の風格と魅力を感じた。ケーキが好きで食べてしまい増えた体重を気にしてジョギングをするという合理的なような無理筋のようなことをされている。
 棋聖戦で負け越している天才藤井に王者がどう戦うか、手に汗握る熱戦必至なので楽しみにしている。

 全仏一回戦を突破した大阪なおみに女王の風格があるか?、未熟な印象を拭えない。サッカーの中田と同質の独善の向きを感じる。
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批判ばかりではないのに

2021年05月30日 | 政治経済
        

 枝野さんが菅さんはワクチン頼みと評したら、ネットで批判ばかりという反応が湧き上がったと書かれていた。反射的にされる非難も多いようなので、反応することもないかもしれないが、誤解もあると思われるので小解説を試みたい。菅さんがワクチン頼みに見えるのは本当で、躍起になって七月末までに高齢者全員にワクチンを打とうとされている。打ち手が足りないと見るや自衛隊歯科医薬剤師救命士まで狩り出そうとしている。それはワクチンを切り札と見ている証左で、ワクチン頼みは事実なのだ。唯、**頼みというとそれだけで他のことが出来ないように響くところがあるので、菅応援団が反応したのかもしれない。
 「ワクチン接種は開業医を使えばもっとスムースに出来る。金で医師を動かそうとしないでほしい。医師をもっと信頼して、話せば分かるできる。短慮が揃うと短慮の自乗で行き詰まる。歴史を繰り返さないでと師匠の声が聞こえる。」
 立憲民主や共産党が安倍菅政権を批判するのは嘘や誤魔化しが多いからで、それは国会中継を見ていればよくわかる。事実を調べ考察して批判しなければ、開かれた議論を封じ込め仲間だけに都合の良い政策が展開されてしまう。安倍菅政権を支持する人達はその政策が自分の得になるとお考えかもしれないが、それは一時的で中長期的には不具合を生じる可能性が大きいことをお考えになったことがあるのだろうか。
 寄らば権力と言う人達も、恐らく権力がない野党の悲哀はご存じのはずと思う。力がなく弱い立場で出来ることは、調べ考え政権を批評することぐらいで、謂わば当然のことをしている。そうして改変され野党も賛成して成立した法案も多数ある。
 安倍菅政権のお仲間政治と嘘欺瞞そして選挙での争点隠しは巧妙で質が悪い、自民党を立て直すためにも野党の活動を生かす必要があるのではと申し上げたい。
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狂ったIOC

2021年05月29日 | スポーツ
           

 IOCは日本がどんなに新型コロナに苦しんでいてもおかまいなくオリンピックを強行すると言う。菅首相の意向は無視するそうだ。
 コーツ、パウンドそしてバッハにお前等は何様と、菅首相にはケツをまくって凄んで貰いたい。丸川大臣はもろ肌は脱げないだろうから金切り声をあげて「日本はIOC帝国の植民地ではありません」とハッキリ伝えていただきたい。
 この傲慢トリオはオリンピックを儲かる出し物に下落させてしまった。菅首相、もしオリンピックをやるなら商業主義を脱して百年前のオリンピック精神を思い起こす記念すべき大会として、開催していただきたい。
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パワフルマイノリティ

2021年05月28日 | 世の中
         

 老い先長くないからというわけでもないが、院長を引退してから月に二度ほど家内とそれなりの店に美味しいものを食べに行くようになった。我々は二人なのでカウンターに座る。お値段はある程度からかなりまでまちまちなのだが安くはない。他に二組くらいお客さんが居る。横並びなので、別に聞き耳を立てているわけではないが隣の話が聞こえることがある。男女と言っても夫婦でもない父と娘でもない組み合わせが結構居るのに気付いた。
 比較的広い世間を見てきたようでも、一人では酒を飲みに行かないしゴルフもしない、患者さんには外車で来るような人はほとんど居ないので、世の中に懐に余裕のある人が意外に多いのを実感してこなかった。格差拡大と野党が指摘しても、低所得の人は視野に入っても懐に余裕のある人の存在は身近に少なかった。同業者には懐に余裕のある人も多いと思うが、現役世代は時間の余裕がなくせいぜい日曜ゴルフ小旅行くらいと思う。
 世の中には数は多くても声の小さいサイレントマジョリティに対し言葉少なくてもパワフルマイノリティが存在するらしい。
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重要なのは重症患者数

2021年05月27日 | 医療
          

 新型コロナの病勢を判断するのには重症患者数が一番信頼できる指標だ。陽性患者数は検査数検査対象で左右されるので、組み合わせて正確正直に公表されないと指標としての信頼性が低下する。
 死亡数も重症患者数と共に病勢の正確な指標となり得る。勿論、重症患者数も死亡数も新型コロナの変異や治療薬により多少変化するので鵜呑みにはできないが、陽性患者数よりも信頼性が高いと見ている。
 なぜか新型コロナ対応に政治が絡んでいるので、科学的な報道が**感で歪められ、正確な評価が難しくなっているのに注意しなければならない。
 管首相は四月初め頃から突然新型コロナワクチン接種に躍起になり始め、なぜか七月末までに高齢者接種を終わらせようと猫も杓子も狩り出してワクチンを打とうとしている。一つの目標に執心して脅してでも実行するのが首相の得意技かもしれないが、それは首相の仕事ではないと申し上げたい。一つの目標に邁進するのは部下の仕事、首相は全体を見渡して得意の言い訳にお使いになる総合的俯瞰的に判断するのが役割、首相が一つに目標にこだわり走り出すと間違いが起きる。いや既に起きている。
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