駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

大晦日なのだが

2019年12月31日 | 人生

       


 今朝は雨が上がり晴れている。寒さはさほどではない。穏やかな冬日になりそうだ。大晦日なのだが、どうもあんまり大晦日の感じがしない。もはや第一線の重要?人物でなくなったせいか、世の中がいつもざわついてめまぐるしく揺れ動くせいか、時の扉が閉まり開く荘厳な感じは失われてしまった。

 紅白を見なくなって十年以上になると思う。唯、年賀はがきはだんだん減ってきたがまだ書いている。来年は東京オリンピックがある年だが、さてどの程度盛り上がるだろう。勿論、マスコミは盛り上げようとするだろうし、官邸も何かと便乗を試みるだろうが、私の心には東京オリンピックの時の熱狂は湧き上がってこない。もはや若くないということだろうか。明日のことよりも懐かしい昔を思い出すことの方が多くなった。

 幸いまだ仕事を続けられる。院長を退き、勤務医の形になり、時間と量は減るが打ち込む仕事があるのは有り難いことだ。いろんなことへの興味は減ってきたが、まだあれこれ見聞きしたいことやりたいことは残っている。観音様が俗世に籠を下ろし本物だけを拾い上げる場面があるが、今も興味があることやりたいことは私にとっての本物なのだろうと受け止めている。それが質の良いものであることを願う。

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レジェンド落合

2019年12月30日 | 人物、男

                 


 一昨日、NHKで三度の三冠王に輝いた落合博満の番組を見た。王長島世代なので落合の現役時代の活躍には詳しくなく、凄い選手が居るなあといった程度の印象だった。中日の監督になってからは元中日ファンとして興味を持って見ていたが、どうも実力に比べると評価と人気がもう一つで残念な感じがしていた。西武の森監督ほどではないがスポーツ記者の覚えがもう一つ良くない?ようで十分に理解されていないなあと思っていたのだが、一昨日の番組では落合を多面的に正当に評価し、成る程そうかという技術と味わい深い人柄を捉えていた。見る人はきちんと見ているのだなあと感心し末端の一ファンとして安心した。さすが?NHKと褒めたい。

 落合はプロ野球選手として正統な道を歩いていない。高校時代の活躍も変則的で体育会系のやり方が嫌いで退部を繰り返すという変わり種で、社会人野球ティームを経て25才でプロ入りするという遅咲きだ。独特で俺流の所がファンの層をちょっと狭くしたかもしれない。しかしこういう人物をきちんと評価しないと野球否スポーツ全体の魅力が削がれてしまう。番組は、レジェンド落合がまさにレジェンドである由縁を見事に切り取っていた。改めて味のある人物と感じた。

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知らない事に気付く

2019年12月29日 | 小考

            

 

 怒濤のような年末の患者診療が終わった。今朝は冬らしい穏やかな曇り日で一息ついている。

 1+2+3+4+・・という自然数の総和は発散するから和があるわけはないと思うだろうが、これが-1/12になるというのだから驚いてしまう。感覚的に理解できない。こちらは物理現象だがカシミール力といって真空中に近接して置かれた導体板の間に引力が働くことが知られている。これも何もない真空(実は真空には何もないわけではない)でそんな馬鹿なことがあるものかという気がしてしまうのだが、この不可解な現象の説明に-1/12に出てくるらしい。

 医学部では其処までの物理数学を学習しないので、この年で読んでももう一つしっくりは理解できない。今から思えばもう少し理数系を深く勉強をしておけば良かったと思うが、青春を謳歌というよりは青春に振り回され訳の分からない時間を過ごしてしまった。

 なぜこれを書いたかというと、世の中には自分が知らないことや理解できないことが五万とあると申し上げたいからだ。横丁のご隠居のように自分は物知りのよう思っている人も実は殆ど何も知らないに等しい。唯、痛い痒いや暑い寒いの感覚は別で個人差はあっても誰にも分かるし、あそこのカレーは旨いあそこのスパゲッティは旨い、いい男いい女などは好みもあるが誰にも分かりやすく個人の評価判断が出て当然自然なことだ。勿論、それでも経験の多い人感覚の優れた人で差はあるように思う。

 何だか中途半端でそれこそ既に発散してしまったような文になってしまった。中々短い文章で無知を知ることを書くのは難しい。出来れば書きつないでゆきたい。 

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インピーチメント

2019年12月22日 | 世の中

              


 弾劾は英語でimpeachmentと言うらしい。ピーチとメントのせいか響きがやさしい。日本語のダンガイの方が迫力がある。

 私はトランプが大統領になった時、任期を全うできないと予想したので、少し予想が当たったと感じている。九分九厘、弾劾は否決されるだろうが、弾劾されたという事実は重く大きい。何度も書いてきたが、米国は危うくおぞましいところのある国でトランプのような事実を自分に都合良くねじ曲げる人物を大統領にする国ではあるが、最強権力者をも弾劾できる対抗力も備えておりそれが最強国の由縁の気がしている。勿論、それで融合融和が図れるほど分極化は生半可なものではなくこれからも摩擦は続くだろう。

 触らぬ神にたたりなしと権力に従順でまやかしや誤魔化しに対抗する力が弱いと遂には全体が破綻する。森永卓郎さんは人間は馬鹿だからしょうがないと言うが、だからといって手をこまねいている気にはなれない。何の事実も示さず私は悪いことをしていないと言い張る人物、違反の証拠を隠滅したのを破棄したと誤魔化す人物を信用信任することは出来ない。フェイクニュースが飛び交う時代では事実確認と同時になぜそう言うかを考えて人物物事を評価吟味する必要がある。

 まず閣議と閣議決定の劣化と怪しさに目を向けたい。総理夫人は私人であるや反社会的勢力は定義できないなどをなぜ閣議決定するのか。そんなことを決定する閣議にどのような権威があるのか、地に落ちていると思う。

 身の回りは忙しいが安定してきており、心穏やかに過ごせば良い日曜の朝だが、ついニュースを見てキイを叩いてしまった。

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くしゃみが出て困る

2019年12月19日 | 身辺記

          


 二十年前は山で杉花粉が黄色く舞うのを見てもくしゃみ一つ出なかったが、一昨年くらいから時々鼻水とくしゃみが出るようになった。あまりはっきりした季節性はないのだが、徐々に酷くなり車に乗った時や朝夕くしゃみが出て困っている。車が汚れるうるさいと家内は怒るがわざとしているわけではなく、女は無茶を言う。寒くて乾燥した時に出やすい傾向がある。何がアレルゲンかはっきりせず通年性の感じがしている。仕事に差し支えるほどではないが、急に鼻がむずむずして話を中断することがあり、何か良い対策はないものかと思案投げ首だ。薬は眠くなるし、それほど酷くない。

 看護師は誰かが噂をしてますよとティッシュボックスを脇に置いてくれる。残念ながら一回では収まらず二回出ることが多い。褒めた噂は少ないらしい。三回出ることもある。そうすると頭に響いて辛い。飴玉を舐めてお茶を飲むのが少しは良いようで、わづかの合間に口を潤している。

 朝の三十分ほどでブログを書くのが習慣になって負担ではないが、これから診療も忙しくなるし、引き継ぎで整理処分などの片付けと、事務作業が山積みで頭が一杯になってきた。それに新聞やネットを見ても楽しい話題は減っている。毎日は書くのはしばらく休もうと思う。読んでいただける方も居られるので小休止をお知らせしておきます。

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