雛には希なシェフが二つ星で働いていたことがあるというレストランが近隣に出来た。ミシュランの星をさほど信用していないが、噂を聞いてどんなものかと、わざわざ車で出掛けた。開店二ヶ月ということだが、ほぼ満席でランチタイムのせいか男は二人あとは女性客ばかりだった。
最近の流行か自分の名前を店名にしている。入り口に修行した店のシェフではなく自分の写真が飾ってある。なんだか勘違いをしているようだ。一番安い3500円のコースを頼んだのだが、先ずお飲み物をというメニューの最低価格が600円(箪なる水)で、要らないとも言いにくく700円のグレープフルーツジュースにした。確かに前菜とメイン料理は趣向を凝らしてあり美味しかったのだが、デザートは小さな焼き菓子とシャーベットで大したことはなかった。二人で一万円で数百円のお釣り、ちょっと高いように感じた。
多くの料理評論家とかなりの料理雑誌のせいか、時々有名になること本や雑誌に載ることがステイタスで、修行経歴を誇る料理人が居られるようだが、店の雰囲気と料理は一歩店に入り一皿口にすれば分かるわけで、私にはさほどの意味はない。勿論、成る程と思うこともあるのだが、お値段に見合うということで、又来ようと思うかとは別のことだ。
私の判断基準は単純で又来ようと思うかどうかが全てだ。そうやって、少しづつお気に入りを増やしてきた。ブログで教えて戴いた店も二三ある。
この新しい店が生き残り、磨きが掛かってゆくか微妙だと思う。一年後、もう一度訪れてみよう。