駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

患者の感覚医者の間隔

2014年10月26日 | 診療

くふ              

 十月に入り受診する患者さんの数が増えてきた。午前中四十人を超え五十人に達する日もある。診察が終わると少々疲れを感ずるようになった。

 高血圧症や糖尿病で定期的に通院される患者さんの間に風邪で久し振りに受診される患者さんが混じる。医者の方としては二年振り四回目の受診程度だと久しぶりな感じでよく憶えていないこともあるのだが、患者さんの方はそうではなく、いつもの掛かり付けの医者と思っておられるようだ。この前のお薬が効きましたといわれて調べると三年前だったりする。確かに丈夫な人はそうしょっちゅう医者に掛かるわけではなく、何度か診て貰えば掛かり付けと思われるようだ。

 昨日、診察が終わって待合室に行くと立派な菊の花が置いてある。どうしたのと受付に聞くとMさんがどうぞと置いて行かれましたという。Mさんと聞いてもぴんと来ない。カルテを見ると最後に受診されたのは二年前だ。今年は菊のできが良い、そうだこの菊をS先生の所に届けてあげようと急に思いつかれたのだろう。ありがたいことだ。写真を取ったらブログにアップさせて貰おう。

コメント
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