遠い昔、野兎病というのが教科書に載っていた。教授も一例しか見たことがないという有名な割には希な病気でもう野兎などいない街中で診療していると鑑別診断にも浮かばない。ところが野党病という難病があるのを知った。
私利私欲が少なく純粋だが狭量で妥協できず、力を得るために小異を捨ててまとまることができない。よく言えば真面目なのだが、不寛容で貧しい印象がある。かといって与党も権力維持のための妥協は得意だが寛容というわけでもなく、旨い物を食べて佳いところ住んでと恵まれている印象がある。
そうした印象はともかく、野党はまとまることが出来ないという難病に罹患しているのは間違いない。どうしたわけだろう。与党自民党も個々の議員の考え方には相当な開きとバラツキはあるようだが、なぜか選挙や議決ではまとまって行動出来る。権力というのは余程求心力があるらしい。
では野党がまとまれないのは権力という求心力がないからだろうか、どうもそれだけではない感じがする。まとまれないという野党病の原因を究明して特効薬を差し上げたいものだが、学者でも研究者でもない私には難しい。ひょっとして特効薬はないのかも知れないと思ったりもする。
絵というものは筆を置く頃合いが難しく、少し書き足してしまった。完成で良いか?。