駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

不易の薬

2014年10月22日 | 医療

              

 医院というのは一つの社交の場で、鉢合わせた知り合いとエールの交換がされる。特に八十代の女性の場合は「こんにちわ、久しぶり。元気?」では終わらず、数分医者が待たされることもある。出歩くことも少なくなった彼女達の貴重な再会の場合もあるので、それもありかなと思う。若い時のように苛々せず、聞こえてくる彼女達の会話にしばし耳を傾ける。

 中にとても柔らかい言葉遣いをされる方が居られる。ギャルのため口と違い、端で聞いていても気持ちが良い。そうして挨拶が終わり、診察室に入ってこられるといつもより顔が生き生きとして、動きも滑らかなことが多い。

 不易の薬それは食べ物、運動そしておしゃべりと見付けた。

コメント (2)
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