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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

トランプを読み解く

2025年04月06日 | 小考
           


 トランプの主張を読み解くと書けば、素人に何が分かるかと言う反応が返ってくるだろう。しかし、トランプの主張を理解するには専門的な知識は要らないような気がする。もし要るとすればいくばくかの心理学や精神医学の知識経験のように思う。
 MAGA(もう一度アメリカを偉大に)という主張は単に自分が偉く感じられ自分の主張が通り羽振りの良い時代を取り戻そうと言っているように聞こえる。一体アメリカが偉大だった時代とはいつで、そんな時代があったのだろうかと思う。大体、偉大なは国を形容するにはそぐわない言葉だと思う。私は歴史学者でも政治学者でもなくこれは感想に過ぎないが、アメリカが偉大とすればそれは自由と民主主義を追求してきたところにあるのではないか。トランプの言う偉大は自由と民主主義の具現ではなく、もっと儲けて羽振りよく威張れる状態を意味するように見える。根本にアメリカは損をしている尊重されていない、もっと儲けられるもっと感謝されてよいはずだと思っている節がある。アメリカは同盟国にたかられ敵対国につけいれられているという感覚があるのは間違いなさそうだ。
 トランプ大統領にはアメリカが強大になれたのは自由と民主主義の素地から出自身分に関係なく能力を認め生かす社会を構築し広大な国土で石油や農産物資源に恵まれていたからで、単に儲けるのが上手かったからではないと申し上げたい。
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軌跡を追え

2025年03月25日 | 小考
        


  歴史を学んで人類は歴史から学ばないことを学んだと言う人がいる。確かに繰り返される戦争を目の前にするとそんな気もしてくる。しかし全く学ばなかった訳ではないし、科学技術によって生活環境は大きく変わっている。それを学びと言うかどうかは微妙にしても、一様ではないが確かな変化はある。
 平安時代、鎌倉時代、戦国時代、江戸時代、明治大正昭和とそれぞれの時代に生きた人は一生の間に時代の変化と言うものをどの程度感じ経験しただろう。
 戦後すぐ生まれ、昭和平成令和と生きてきた自分の眼から見ると、やはり二十一世紀になって思いもよらぬことが起きてきた感じがする。情報通信とコンピュータの発達普及は世界を変えた。個人的には、曲がりなりにも元気でこの年で働いているなんて想像もしなかった。

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歌番組、何処へ行った

2025年01月24日 | 小考
        


 地上波テレビを見ないけれども、歌番組が減ったのは分かる。いわゆる歌謡曲は、勿論好きなものもあるけれども、さほど見たい聞きたいとは思わない。失敬かもしれんがある種の限界に来ている。新しい歌でなくてよい。日本の歌曲には味わい深く聞きたいものが一杯ある。素晴らしい歌い手も数多い。そうした歌曲を紹介する番組をやれないものだろうか。
 一般人でも良いと思うがそれでは視聴者を引き付けられないのなら、スポーツ選手、画家、囲碁将棋の棋士、学者・・の好きな歌聞きたい歌を視聴する番組をやれないものか。現役の歌手だけでなく、引退したり亡くなった歌手の録画も取り上げてその歌を聞いてみたい。 
 先日ユーチューブで立川澄人さんの長崎の鐘を聞いて素晴らしいと思った。今の放送界は何かを見逃してしまっている。挙げだせばきりがないが、たとえば倍賞千恵子は女優と思われているが実は優れた歌い手でもある。あまり知られていないようだが、ゆうきゃん、野々村綾香、na Relo・・素晴らしい歌い手は数多い。そんな落ち着いたテンポの遅い番組などやれないというのなら、地上波テレビの明日は暗い。
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社会に生きる

2024年11月09日 | 小考
        


 何一つ自分一人ではできない。絶海の孤島でも亜熱帯なら生き延びられるかも知れないが、全く道具がなければ難しそうだ。それに今の年齢では一ヶ月持たないだろう。
 自分には専門的な知識や技術があるけれども、社会がなければそれを生かして生業とすることができない。
 今やそれなしに生活が難しい携帯電話は科学技術の塊りだが、誰もそれを一人で作ることはできない。現代社会は分業の集積の結果生まれたものなのだ。後進国はあるが自動車のない国携帯電話のない国はなさそうだ。2000年に生まれればこの環境で生きてゆくしかない。
 科学技術は進んだが人間を動かす感情心情は二千年前とほとんど変わらない。そうした社会をやりくりするのが政治と政治家なのだが、科学技術のような進歩はない。退歩しているかもしれない。
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壁の向こうにでこぼこ道

2024年11月06日 | 小考
        


 国民民主の玉木代表が103万円の壁を壊すと言っているが、壁の向こう側に何があるか何が起きるか、きちんと議論をしなければキャッチフレーズの暴走になると何人かの専門家が指摘している。要するに税収を減らすわけだから、その穴埋めをする財源はどうするのかということだ。
 私は専門家ではないので詳しいことは分からないが、税を徴収する収入額を上げれば税収が減るのはよく分かる。税収が減れば例えば学費の無償化の財源も覚束なくなる。
 確かに心理的な壁を取り除く効果はあり、働き方を変える呼び水になる可能性は大きそうだが、壁を150万?と後ろに下げて税収が減ればその副作用があるわけで、その分物価が上がれば元の木阿弥になりかねない。そうしたことまできちんと見通した議論をしなければ朝三暮四で大衆の支持を取り付けているだけという批判を免れない。玉木さんはどうも立憲よりも自民に親和性をお持ちのようだし、用心棒の榛葉幹事長は玉木攻撃許さんぞとおっかない。批判に過敏なのは問題解決を遠ざけるし、とにかく時流に乗ろうとするマスコミにも要注意と思う。データを分析し冷静に議論していただきたい。賢い落としどころがあるはずだ。アスパラガスの奪いあいは大人のやることではない。
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