駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

贔屓が居ないと

2024年07月10日 | 小考
        

 ウインブルドンの季節になった。残念ながらもうWOWOWと契約していないのでライブで見る機会は減った。ジョコビッチはまだ頑張っているようだが、錦織も大阪なおみも姿を消しほとんどが知らない選手ばかりで観戦意欲がもう一つ湧かない。見続けていれば応援したくなる選手が出てきて、見たいという気持ちが出てくるとは思うのだが、NHKではカバーする試合が少なく時間も遅くほとんど見れていない。
 試合の観戦というのはどうも贔屓筋が居ないと面白味が薄れてしまう。勿論、サッカーなどティームゲームは日本を応援するので力が入るのだが、それでも気に入った選手が居た方がいい。人気と贔屓は不思議な感情で、時にそれが国の行方を左右するような決定に関わったりするので微妙でありながら重大な働きをする。
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ラーメンはある

2024年06月05日 | 小考
              

 中国にラーメンはなく、日本の発明のように聞いていたが、ユーチューブを見ているとどうもラーメンはあるようだ。出汁の中に麺を浮かせたあるいは麺に出汁を掛け、色々な具を乗せた料理は中国各地にある。中で蘭州の物が有名なようで、日本でも蘭州ラーメンとして提供している店がある。
 どうしてラーメンが日本人の発明のような情報が飛び交っていたのだろう、中国食市場の情報が入って来なかった、あるいはまったく同じものがないためにそうした解釈が流れたのかもしれない。得意の改善工夫で日本人の口に合うように変化させたのは確かかもしれないが、どうもラーメンの源流は中国にあるようだ。
 どうしてこうゆう浅い情報が、出回ったのかわからないが、きっと似たようなことがあちこちで起きている。
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意識というもの

2024年05月17日 | 小考

           


 意識とは何か。明快な回答説明があるとは思えないが(脳科学者の茂木健一郎氏もそう言っている)考える人もあまり考えない人も自分なりの理解感覚を持ってるだろう。

 臨床医学は実践の実学なので、意識を多角的に具体的に清明から昏睡まで段階に分けて把握できるようにしている。勿論、病気としての扱い対応はこうした方法で可能でも、科学的哲学的には不十分でまだまだ分からないことが多い。

 非専門家としては意識があるのは生きているということで、意識がないのは死んでいるというか死んだも同然な状態の気がする。睡眠中や麻酔を掛けられた時に意識があるだろうか、夢を見ていることも多いので微かに変容した意識があるのかもしれないが、気が付いたら朝と言うことも多いので睡眠は小さな死かもしれない。
 では人以外の動物、彼らは明らかに生きている、にも意識があるのだろうか。人工頭脳に意識が芽生えるのだろうか、HALにはあったように思われるが。
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外国人嫌いの波紋

2024年05月08日 | 小考
          

 バイデン大統領が日本経済停滞の原因の一つに外国人嫌いがあり、移民が進まないからだと述べたことに関し色々な反応がある。多くは誤認識だと反論するもので日本政府も正確な理解に基づいたものではないと反論した模様だ。
 半数程度の日本人は比較的外国人に寛容で、日本の伝統に溶け込み日本の社会をかき乱さなければ受け入れようとしているように見える。唯、現実には流暢に日本語を話し日本文化に馴染むのは容易ではないようだ。逆に少数だが物凄く外国人を嫌い、問答無用で排除しようとする人達が居る。
 どちらの人も結構外見に捉われるところがあり、色白金髪の欧米系の人には甘い傾向があり、アジア系の人には外見の違和感は少ないのだが能力を低く見がちで厳しい。いづれの人も移民導入には慎重あるいは否定的と見える。実際に日本国籍取得のハードルは諸外国よりも高いようだ。
 だから不正確で飛躍はあるとしてもバイデン大統領の指摘はある程度当たっていると思う。尤も、ではアメリカが移民に寛容か言えばそうでもないのではと思う。
 
 諸外国、主として欧米、を旅して感じるのは日本人の評価が割と高いということだ。これは先人の功績で、この有難い評価を下げてはならないと思う。
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じゃんけん必勝法

2024年05月01日 | 小考
           

 じゃんけんに勝つ必勝法があると言えば、そんな方法があるはずがないと言う人とひょっとしたらそんな方法があるかもしれない、内緒で教えてくれと言う人に分かれるだろう。
 私は必勝法と少し勝ち越せる方法を知っている。
 必勝法というのは後出しをすることだ。そんなのインチキだ、ふざけるなと言われるだろう。確かにじゃんけんで後出しをすれば、それは狡い駄目と拒否される。だから後出しが必勝法と言えば、つまらんことを言うと信用を落とすことになる。
 しかし実際には世の中には後出しが五万とある。結果が出てから、そう思っていたとか分かっていたとかしたり顔して解説して、咎められることもなく専門家面をしてまかり通る専門家もどきが溢れている。手のひらを返したように、涼しい顔して言っていたことと反対のことを言い出しても、どういうわけか世の中はどこかおかしいと思いながらもそれを受け入れてしまうことが結構多い。

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