ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

NOと言い続ける難しさ

2006年05月22日 | ノンジャンル
月例会で、院長先生が興味深い話をされた。

医師の立場で、患者に対し、NOと言い続ける事の難しさと、
大変さを強調されていた。

アルコール依存症という、不治の病と闘っているのは、
患者ばかりではない。 看護士、ワーカーさんも含め、
この病気に携わる関係者もまた、日夜、闘いを続けている。

「少しなら、飲んでもいいですよ。」

「もう、抗酒剤を、飲まなくてもOKです。」

どれほど口にしたい言葉であろうか?

しかし、それを言えば、患者は必ず病気を再発、悪化させて、
病院へ帰ってくる。

だから、常にOKとは言えないのである。
これほど大変な事は無いかもしれない。

特に、医師、看護士、ソーシャルワーカーの職においても、
このアルコール依存症に関わる医療に就くことは、避けられている。
いや、嫌がられていると言っても過言ではない。
それだけ、回復する病気だと言う認識が、未だに広まっていない。

だからこそ、月例会、自助グループのミーティング等、
回復している人たちの集う場所に、医療関係者が積極的に
参加して、認識を新たにして欲しいと言うのが、院長先生の
望みであるそうだ。

40年近く、この病気に対峙してきた、先生のお言葉であるだけに、
感慨深いものがある。
かと言って、今の私に、何が出来るという訳ではない。

一実体験の証人として、娘を連れてミーティングに参加し、
自分の話はもちろんの事、娘の話も聞いて頂く事ぐらいしか、
さしあたっては、思いつかないのである。



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2 Comments

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Unknown (通りすがりのPSW)
2006-05-27 11:54:48
酒をやめ続けている姿を見せていただく、それが一番嬉しいし、私達がNOと言い続ける力になります。
そのために、私達も例会・ミーティングに出席する必要があるんですね。
言葉に語弊があるかもしれませんが、どっちが援助する側される側というか、私達もそういった場に出る事で、この仕事を続ける援助をしてもらっているような気がします。
アルコール医療に携わる通りすがりのPSWのつぶやきでした。
断酒継続、応援しています。
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Unknown (jetlinks)
2006-05-27 17:45:43
PSW様

思いも掛けない方からのコメントで、驚いて
おります。

「応援しています。」

この言葉が、どれだけ自分を含め、断酒を
継続している人達の励みになるか。。。

本当にありがとうございます。

大変なお仕事とは思いますが、これからも
是非、頑張って頂けますよう、私も
頑張りながら、応援しています。
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