ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

コールドターキー

2018年02月10日 | ノンジャンル
概要として、依存症というのはそれをやめたくても
やめられない疾患である。

医療による適切なプログラムによる治療ならともかく、
やめられない自身が、計画を立ててやめるなど
ほぼ不可能といってよい。

今日だけは飲まずにいようと思いながら、それが
明日からになり、また今日飲んでしまう経験は
誰しもが持つだろう。

特に信用できないのが、「明日から」である。
やめるなら、今飲んでいてお酒が残っている状態でも
やめられるはずである。

明日から断酒しようという人は、必ず今日を最後の
特別な日と認識し、普段より過剰に飲む。
一般にお祭りといわれる現象である。

そうして、翌日になれば、また様々な言い訳を
自分にしてまた飲む。
予定通りやめられるなら、依存症でないか、
軽度と判断される。

さて、お酒でも煙草でも、ギャンブルでも、
思い立ったその時に、すっぱりやめることを
コールドターキーという。

論文では、徐々に減らしてやめようとするより、
このすっぱりやめるコールドターキーの方が、
その後の継続という点で優位な結果を
もたらしている。

私自身、お酒をやめるつもりはなかった。
ただ、量を減らそうとしたその日に、
かなり厳しい離脱症状が出た。

非現実的な幻視、幻聴に、ともかく飲まない
覚悟を決めた。

もちろん、家にはお酒があったが、手を付ける
ことはなかった。

結局、それがコールドターキー的なものになった
ということだろう。

専門医に駆け込んだのが6月1日。
だが、5月30日の夜が、私の「今」だったのである。





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