ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

異国

2017年10月23日 | ノンジャンル
社員旅行で、台風が接近する沖縄へ飛んだ。

いわゆる慰安旅行なのだが、台風の接近情報や
フライトの運行状況確認ばかりで、慰安どころでは
なかった。

現地ではレンタカーでの移動。お酒を飲まない私は
常に運転手で、むしろ部下や社員の慰安に尽くした
感がある。

それでも思ったほど台風の影響は少なく、
それなりに沖縄の旅を楽しめた。

最後の夜は風雨も激しくなり、島の台風を
体験することとなった。

ローカルの番組では、台風状況が切迫した形で
放送されていたが、BSなど、本土中心の
番組では、ほとんどが衆議院選挙の動向で、
離島のことなど大して気にも留めていない
ようだった。

首里城にも足を運んだが、ここは琉球時代から
一つの王国であり、むしろ中国へ献朝する
国であった。

中国文化や南方の風俗が色濃く投影された地であり、
むしろ日本はこの国より搾取と隷属を強いてきた。

同じ日本とは言え、本土からは遠く離れた
異国である。
島の人々の、どことなく本土から置き去りに
されている感覚もよく分かった。

沖縄返還を喜んだのも、つまりは、奪われた
自分のものを取り戻した喜びに過ぎない。

それを大事にするかどうかは、自分の勝手次第と
いうことだ。

なんとなく、申し訳ないような気分で帰路に
就いた。

台風は島をそれたものの、本土直撃方向で、
大阪は暴風雨に見舞われていた。

伊丹空港への着陸なので、まるで気にもして
いなかったが、上空を何度か旋回し、
結局ダイバートで、関西空港に着陸した。

逆パターンは多いのだが、伊丹から関空への
ダイバートは初めての経験だった。

やはり、自身の信条通り、現地、現場に
行ってみて、肌で実感しなければ、わからない
ことの方が多いと思った。

そしてなにより、あの空と海は、守っていかねば
ならないと思ったのである。





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2 Comments

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Unknown (はる@隆起珊瑚礁)
2017-10-23 22:02:39
白砂とはきみを迎えることほぎなれば・・・
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Unknown (jetlinks)
2017-10-23 22:24:41
情景が目に浮かぶようですね。
君は風の中。
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