ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

ペアリング

2009年09月20日 | ノンジャンル
二人で始めた暮らしは、ボロボロの安アパートだった。
式はハワイで二人きりで挙げた。
旅費は、出張でたまったマイルで無料だったし、
日本で挙げるよりもはるかに安く付いた。

貧しかったあの頃。
交換した指輪も、シルバーの安物であった。

その後、娘が生まれた後に奮発して、ペアの指輪を買った。
式のときのシルバーの指輪は、安物とはいえ大切に
しまっておいた。

離婚の危機も幾度となくあったが、いつの時だったか、
激昂した彼女は自分の指輪を捨てた。
私が飲んだ暮れていた頃である。
その後は、私だけ片方の指輪をしていた。

先日の離婚騒動で、彼女は私に指輪を外させると、
ベランダから投げ捨てた。

何もない素の左手を見るたびに、なんとなく物足りない、
淋しい思いをした。シルバーの結婚指輪を出して、
嵌めようかとも考えた。

いや、また初心に帰って、一からやり直すのなら、
そこから始めようと思った。

かなり無理してしまったが、その意味も価値もある。
今日、そのペアリングが届いた。

18年振りの指輪の交換。照れ臭かったが、
嬉しくもあった。彼女の笑顔がはじける。

ああ、この笑顔が見たくて、頑張ってきたんだ。
これまでも、これからも。





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3 Comments

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Unknown (haru4444)
2009-09-20 21:34:33
ごちそーさまです。 ^^)
いいなぁ。(ボソッ)
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Unknown (heart)
2009-09-20 22:57:22
素敵なダンナさまですね。
三度目のペアリングいいなぁ~。
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Unknown (jetlinks)
2009-09-21 00:00:07
投稿しておいてあれなんですが、
なんだか照れ臭いので、
コメントは勘弁してください。 ^^;
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