ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

追跡

2017年09月25日 | ノンジャンル
仕事上、製品の欠陥や不具合については、徹底的な
追跡調査が必要となる。

原因が明らかでない場合、組み立て品なら、
原因となる可能性のある部品をそれぞれ
検証していく。

輸送時、組付け時、部品仕上げ時、部品加工時、
部品成形時、素材と、その製品の過去を遡り、
原因を洗い出していく。

そこで原因を特定し、直ちに対策なり、改善を
実施し、同じ問題が起こらないようにする。

しかしながら、その原因によっては、ロットアウト
といって、一定期間に製造されたもの全てに対し、
再検査と確認が行われる。

世間でよく言われているリコールというものだ。
これを引き起こすと、大変な作業となる。

ただ、製品である以上、この問題の原因というのは
ハッキリとした形で現れることが多い。
フローチャートに則って、追跡調査をすれば、
大抵の原因は判明する。

したがって、対策や改善も具体的に
施すことができる。

だが、人間となるとそうはいかない。
その人自身が常に変化し続けているからである。

フィジカル、メンタル共に、変化の中で複雑に
累積されてきたものを追跡調査したところで、
かなり大まかな傾向性を見出すのでやっとであろう。

その本人ですら、自身の傾向を詳しく把握している
とは限らないのである。

よって、過去を振り返ることは、過去に囚われる
ことではなく、自身の傾向をある程度承知した上で、
より良い変化を今日、明日へと志向していくためで
あった方が良い。

そこに、学びと行動という、生涯に渡る光があると
信じるのである。