ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

高齢化

2009年09月27日 | ノンジャンル
社会問題の高齢化とは少し趣旨が違うのだが、
アルコール依存症に罹患する患者のうち、60歳以上の
高齢者の割合がかなり増加しているらしい。
実に、新患の4人に1人以上が、高齢者とのことである。

全国の患者数は約80万人、予備軍を含めると440万人。
私が当初勉強した頃に比べて確実に増えている。

定年を迎え、仕事を離れた人達が、がらりと変わった
生活に喪失感を覚え、同時に拘束されることが
なくなった分、飲酒に走るケースがほとんどのようである。

家族も、勤め上げて定年となった主の飲酒を、労いの
意味で大目に見る傾向が強く、かえって発症を進めることと
なってしまうようである。

ただ、興味深いのは、その回復率も非常に高いそうである。
これは、仕事上の付き合いなどの飲酒機会が減ることと、
年齢相応の高い倫理規範によって、断酒継続を成功させる
ケースが多いからである。

亀の甲より年の功。伊達に経験をつんでいないことに
改めて敬意を表する。
ただ、仕事一筋で生きてきた人ほど、引退後の喪失感、
虚無感は大きいであろうから、第2の人生をいかに
生きていくかの計画を、定年、引退前に考えておくのが
好ましい。

今のところ私はというと、どういう形にせよ仕事をして
いたいと思っている。
のんびり趣味を楽しむ、悠々自適な生活というものに
あまり興味はない。

死ぬまで己を高めていく一生でありたいと望むのだが、
それなりの経験と余裕のある歳になったからこそ、
若い頃にはない感慨もあると思われるので、
旅には出たいと考えている。

その時には、隣にカミサンがいてくれたなら、
まず幸せであろうとも思うのである。