ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

フォークダンス

2008年11月24日 | ノンジャンル
中学の頃だったか、体育祭の演目でフォークダンスをするのに、
その練習をしていた時の事である。

男女ペアで行うのだが、丁度異性を意識し出す、照れ臭い頃で、
皆、形だけは作るものの、なかなか手を繋ぐ事が出来なかった。

男子の中で密かに人気のある女子には、余計に意識し、あまり
人気の無い、むしろ鬱陶しく思われている女子には露骨に
嫌々しているような態度を皆取っていた。

自分自身も同じで、照れ臭い気持も、意識してしまうのも
変わりはなかったが、「男らしくない」という思いが強く、
相手の女子が誰であろうと、しっかりと手を取って
練習していたと思う。

それから何年もの月日が流れ、社会人となった私が、たまたま
食事に入ったレストランで、同級生の女性が働いていた。
互いに憶えていて、懐かしく思ったのだが、彼女は中学時代の
そのフォークダンスの練習の事をよく憶えていて、
「皆嫌がっていたのに、○○君だけが、私としっかり手を
繋いでくれたこと、すっごく嬉しかった。大切な思い出よ。」
と言っていた。

半ばうろ憶えだったが、ああ、そんな事もあったなとその時
思い出した。そんな事を、大切な思い出としてくれているのを
不思議に思ったような記憶がある。

中学生の息子と話をしていて、ふとそんな事を思い出した。