ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

障害児わいせつ事件無罪判決

2005年04月29日 | うそじゃないよ、本当だよ!

平成15年、市内障害児学級で起きたわいせつ事件に対して、昨日千葉地方裁判所は無罪判決を言い渡しました。

昨年3月の起訴以来、議会でこの問題を取り上げ、教育委員会の対応の悪さを指摘し、そして裁判傍聴をしたり、被害者の親御さんから事件の真相を聞かされて来た私としては、法廷で「無罪」という言葉を裁判長から聞かされたときは言葉がありませんでした。

本来一番安全な地帯であった学校で、白昼子供達がいたずらされていた許せない事件です。

この事件で子供達が心身ともに傷つき、そのご家族達が地域で誹謗中傷され、そこに住み続けることもままならない状況に追い込まれてしまいました。

裁判所は障害児の証言にはあいまいさがあり捜査段階からの食い違いがあり信憑性に欠けると指摘したのですが、そもそも健常者の基準と同じものを障害者に求めること自体が間違いです。
障害者の証言には障害者の立場からの証拠能力の基準(現在はこのようなものは一切ありません)を当てはめなければ、不利な結果となることは自明の理です。

こんな判決が出ても、痛めつけられた子供達の心の傷は癒されない、寧ろ傷口に塩を塗るに等しい判決です。
社会正義を実現するはずの司法が、みずからその任務を放棄するような今回の判決です。

被害者の子供達、そして御家族の方達が受けた傷が癒される日まで、私は支援を続けます。

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