「代々木」「佐々木さん」『時々』など、文章を読んだり書いたりする中で、同じ漢字が繰り返される時、よく目にするこの文字「々」。
ひと文字での読み方は・・・。
実はこの文字、踊り字と呼ばれる記号の一つで、漢字ではないんです。よって、そもそも単体での読み方はありません。
この漢字を使おうとしたけれども、読み方がわからず「”日々”や”多々”などの文字を打ってから、前の文字を消して使っていた。」という人もいました。
記号なので単体の読み仮名はありませんが、離すとカタカナの「ノ」+「マ」に見えることから「ノマ」と呼ばれることが一般的なようです。
正しい名称は記号なので字ではありませんが「躍り字」。
スマホやパソコンで変換する際には「同じである」と言う意味から、「おなじ」「どう」「くりかえし」などと打つことで単体で変換することができます。
三々五々(さんさんごご)・興味津々(きょうみしんしん)・威風堂々(いふうどうどう)などといった、知っておくと便利な 「々」を使った四字熟語もいろいろあります。
踊り字である「々」は日本特有の貴重な文化といえそうですが、「〆」もよくみかけますね。
〆は「しめ」という一定の読み方を持つため、これは漢字といえるそうです。
この字は中国由来ではなく、日本で作られた漢字である「国字」だそうです。
「うらなう」という意味を表す「卜(音読みはボク)」という漢字が変形したものだと言われており、現在では「締め」の意味で使用されてます。
また、手紙などの封じ目にも、閉じた印として「〆」を使っています。
「〆」は送る側が封を閉じたサインになり、途中で誰かに開けられるのを防ぐ役割を果たす訳です。
従って、目の前にいる相手に封筒を渡すのに、封字を書いても意味はないので書かないし、又外国では×やキスと勘違いされるようなので、外国人へ送る場合は書かない方がよさそうです。