平均寿命が延び、いまだかって経験したことのない超高齢化社会の中で、しかも老齢は人としての自然現象である。
この年になると人の名前が即座に出てこない。
物忘れは人一倍早い。「三歩歩くと忘れる」というのも決して誇張ではない。
一度聞いてもすぐにのみ込めず、何度か確認してやっと理解できる。物覚えが悪くて自分ながらいやになってしまう。
「この程度ならまだ出来るはずだと思い込んでいる自分、あるいはそう思いたい自分」と「出来なくなっている現実の自分」にはギャップがある。
頭脳や関心が徐々に衰えていることを実感している昨今である。
しかし、身体には少しガタがきているとはいうものの、朝起きるのも特別辛くはないし、毎日適度に運動している。
今のところ、それほど苦痛には感じてはいないのだ。
記憶には大きく分けて、短期記憶と長期記憶があり、人の名前や今日やるべきことなどは短期記憶だそう。
一時的に保存する情報で、数秒から長くても数日で消えてしまうもののことなんだから・・・。
それに対し、睡眠不足や心身の疲れがたまった状態だと脳がうまく働かず、脳のワーキングメモリーが小さくなってしまい、記憶力が低下しがちになるから要注意。
睡眠と運動を怠らず少しでも脳の老化を減らしたい！
記憶ではなく記録にすることで、脳にかかる負荷を減らすことができるという。
大したことでなくてもしなければいけないリストは極力メモを取り、スマホカレンダーにも同時入力している。
思い通りにならないことにたくさん出合うが、これからも適当な折り合いをつけながら暮らしていこうと思う。
