春に美しい花を咲かせ、希望や勇気をもらえ、その美しい花姿で感動を与え続け、日本人に最も親しまれている桜。単に「サクラ」と言えばソメイヨシノです。
日本人に桜を愛でる文化や、いのちを愛でる心を教えてくれています。
今年はどこも開花が早いようで日を追うごとに花吹雪状態です。
桜大好きのHさん、昨日は三、四か所の桜並木を訪れたそうです。
桜を観すぎたためか、夢で舞い散って、顔にかかった桜の花を払い落す夢を見たとか・・・。
それには落ちが付いていましたよ。
払い落としていたのは蚊だったと!(笑)
それはさておき、何しろ日本の桜の80%を占めるこのソメイヨシノ、それが今、ピンチだといいます。
60年という寿命を迎えていて、さらにもうひとつ、「てんぐ巣病」という病気があるから・・・。
てんぐ巣病はカビの一種が原因の伝染病で、感染すると枝が異常に増えて花が咲かなくなる。最終的には、衰弱して枯れてしまうそうです。
桜を長持ちさせるためには、「手入れが楽で、病気が発生しない桜がいい」。
そこで代替種として白羽の矢に立ったのが「ジンダイアケボノ」という桜だという事です。
各地ではソメイヨシノからジンダイアケボノへの植え替えが進んでいるそうです。
そういえば近くの石津西公園の桜のほとんどがこれでした。
調べた所、花弁のピンク色が濃くグラデーションがあり、全体的に鮮やかであることが特徴である事。
開花時期と花の特徴がソメイヨシノと類似していてどちらも3月下旬から4月上旬にかけて開花し、成長した場合の平均樹高は約13メートルでソメイヨシノより5メートルほど低いものの、小型な分、都市部に適している面もあるようです。
1912年、日本からアメリカへソメイヨシノが贈られます。
そのソメイヨシノと別品種の桜が交雑した結果、Akebono(アケボノ)という品種が誕生しました。
そして1965年、今度はアメリカから日本へ、このAkebonoが逆輸入されます。
この桜を神代植物公園で接ぎ木して育てていましたが、ある日そのうちの1本が、Akebonoとは異なる特徴を持つ花をつけました。この桜こそが神代曙のようです。
ジンダイアケボノの母親はソメイヨシノですが、父親となった桜の品種は不明だそうです。
形態学上の観点からジンダイアケボノの父親は、日本からアメリカに渡ったソメイヨシノとは別の日本の桜であるという説が有力視されています。
西公園では神代植物公園で発見されたサクラなのだからでしょうか?「神代曙」と表されていました。
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