宴会もおしまい!そんな時、司会者は「そろそろお開きにしたいと思います」と言う。
なぜ「終わる」と言う意味なのに「開く」を使うのか?
「開く」という文字だけを見ると「終わる」とは真逆で「始まる」と言ったイメージ。
やはりこれは、忌み嫌われる言葉だからのようである。
特におめでたい結婚式などでは「帰る・もどる・切れる・わかれる・終わる」といった、離婚を連想させるような言葉は、二人の関係にとって縁起が良くないものである。
「ウエディングケーキを切る」のも「ケーキにナイフを入れる」というように気を使う。
又「最後に・・・」というのも「結びに」と言い換えると、逆に結婚式にふさわしくなる縁起を担ぐ言葉になる。
正月明けに鏡餅を頂くことを「鏡開き」というのも同じ事だろう。
これから未来に向かって開いていくという意味合いの「お開き」は実に粋な言葉であると思う。