百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
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まさに、これから本番を迎える南高梅です!現在は小梅の出荷が中心ですが、あと2週間で南高梅の収穫も始まります!
梅干用の最高級品といわれているのが南高梅!!皮が柔らかく、果肉が厚く良質な事から、ふっくらおいしい梅干に仕上がる南高梅の名前の由来は、江戸時代に遡り、梅が栽培されていた和歌山県南部川村(現みなべ町)で、明治35年、梅農家の高田貞楠がとりわけ大きな果実をたわわに付ける1本の木を発見し、その木を母樹(高田梅・・・そのころからの名称)として大切に育てるようになりました。
それから半世紀が過ぎた昭和25年、村内で100種以上ある梅の中から最も優れた品種を選ぶ調査研究がスタートし、5年に及んだ研究で最優良品種に認定されたのが高田梅でした。この調査に尽力したのが南部高校園芸科だったことから、高田梅は南高梅と命名され、昭和40年に農林省に名称登録されたそうです。(※「高」は「高田梅」の「高」という説もあるそうですが)
その後ブランド化が図られるのには、東京青果の全面的な支援等があったそうですが、いろいろな人の手を介してその時代時代に大切に育てられ、みんなの熱い思いでしつかり育まれてきた結果、全国に知れ渡るブランドになるに至ったということがよくわかり、大変勉強になりました。
やはり、『ローマは一日にして成らず』ってことですねッ!!!




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変化こそ安定??っていうことは、逆もまた真で「安定は不安定?!」ということなのか。我々の身の回りのものは、刻々と変化し続けていて、地球も太陽の周りをすごい速度で回っている。変化を恐れ、少しでも安定していたいと望むことが、安定から遠ざけ、常に時代を切り開いていこうと変化に果敢にチャレンジする精神が安定を呼ぶと考えるという。
その変化も、大きく、あるいは速く、また全く別のものに変化する場合、その変化のポイントを『変化の沸点』といい、その沸点にはビジネスチャンスが潜むと考えると、例えば、
・サナギが蝶に羽化するとき。
・膨らませている風船が突然割れる瞬間。
・てんぷら油が急に燃え出すとき。等々の場合、その変化のタイミングは、突然社会が変化を遂げる瞬間ではあるが、しっかりその時代性・社会性を観察していると自ずとその瞬間がみえてくるという。
変化を恐れず、変化に挑み、しっかり時代をみつめているその客観性がより時代性を反映した変化を可能とする。
なるほど変化こそ“真”の安定!!なのか。少しわかった気になる。

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天候が良くて野菜が取れ過ぎた場合の価格の暴落を避けるため、畑で野菜をつぶしてしまう「産地廃棄」をなるべく少なくしようという協議会が設置され、一昨日の17日に初めての会合が行われたようです。
この「野菜需給調整協議会」には、農協や外食産業などから34の団体が参加。これまで、野菜が取れ過ぎた場合、農家は、圃場内で野菜をつぶすことで需給バランスを調整する「産地廃棄」をやむなく行ってきましたが、今後は、協議会を中心に新たな需要を掘り起こし、産地廃棄をなるべく少なくする方向で新たな提案を期待しているのです。17日に開かれた初会合では「給食への活用や、メールマガジンを使った消費者への情報発信を進めては・・・」といった意見が出されたそうで、今後、この協議会は、野菜の価格が急激に変動した時に、随時に開催されるそうです。
また、『供給過剰時の野菜の引取先の公募』も同時に行っており、野菜が過剰となった際に、既存の国産野菜の需要に悪影響を与えることなく過剰野菜の有効利用を可能にしたいと考える企業等の募集も行っています。過剰野菜を引き取り、新規加工用途、研究開発などに活用しようと考える企業等は、以下のホームページをご覧の上、どしどし応募してみて下さい。
◇http://www.maff.go.jp/seisan/yasai/data/data01.pdf)
※もう四段まで花芽のついたトマトです!!


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先日、京都の安全農産供給センターの方とご一緒させていただいた機会に「見えてますか?農業と農村の将来~縁故米運動宣言」(アットワークス)の紹介を頂いた。縁故米運動活動は、生産者と消費者が農の安定と食の安全を目指すのみならず、両者の家族的な信頼と協力、そして、互いに理解し協力し合い、“輪”を築くことに基本的な理念をもつ。
この本の中には「有機農業は、生産者の喜びを喜びとする消費者、消費者の喜びを励みとする生産者、それぞれが手を携えることが基本。利害や打算ではなく、互いが感謝の気持ちを持つ」ことが大切、「有機的な考え方、つまり生産者と消費者が有機的な関係、縁で結ばれて協力し合うことになります。高い安いではない。それが適正であるかないかを問うべきです。適正は何で計るのか。喜んで作り続ける、稲作を続けられるか否かで計るべきなのです。」と記しています。


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ついつい「すみません」っと言ってしまいがちだが、「すみません」より“ありがとう!!”って本当は言いたいものです。
なかなか言えないかも知れないのは、照れくさいからじゃなくって、感謝の表現の仕方がヘタクソだからであり、感謝を自分なりに表現するとついつい「すみません」になってしまいがちになる。相手からするとやっぱり“ありがとう!!”のほうが心にストンと落ちることは、頭の中ではわかっているはずなのに。
同じように、自分から観るより、相手の立場から見直す事で、もっともっと自分を見つめ直すことが出来る気がする。別に相手に媚びへつらうっていう意味ではなく、どうしたほうが相手の理解促進が図れて、相手の気持ちにストンと届くのか、少し考えることを習慣付けてみたい。
すみません、より“ありがとう!!”⇒“ありがとう、そして”をテーマに!!

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今日は、滋賀県中小企業家同友会の定時総会の記念講演で161年の歴史を誇る三重県は四日市の酒造メーカー宮崎本店の宮崎社長のお話を聴く機会に恵まれました。
お話はいろいろな視点で大変ためになり、箇条書きにすることは、大変宮崎社長に失礼な気もしますが・・・簡単にまとめさせていただきました。
○「知ること」と『やること』の違い・・・知るだけなら誰でも出来る(人から聞いたり、本を読んだり・・・)、それをやってみることに真の意義がある、そして、それをやる中で自分なりに、いろいろ試行錯誤を繰り返し、最終的に自分のものとすることが大切。
○業界の常識に縛られない・・・常識に左右されず、自らが立ち位置をみつける。同じことをしていると、そのうちに時代軸が変わる。そして、時代の歪に入ってしまうと企業として存続できなくなることも・・・。また、決して今時代の中心にいるからといって油断していると、また、時代の軸はスルリと変わる。
○目的と目標・・・目的と目標を履き違えると企業は方向性を見失う。目的はあくまでも、企業の存在理由のようなものだから、単純な成果目標、数値目標と決して錯誤しないこと。現代社会は目的と目標を同一視しがち、特に教育は顕著な例。
○スタートとゴール・・・スタートとゴールを決して履き違えないこと。ISOの取得はゴールではなくスタートであり、年々更新する中で進化するもの。つまり、弛まぬ努力が大切。
○顧客満足(CS)・・・顧客満足の究極のカタチは、従業員満足(ES)との一致にある。顧客満足は決して、会社側のエゴではなく、勝手な思い込みで得られるものではない。従業員満足度調査はナンセンス、「仕事をしていて嬉しかった事」「仕事をしていて辛かった事」をアナログに問いかけてみるのも一考。
○地域貢献・・・雇用と納税。そして地域に密着した企業の存在が最終的には最大の地域貢献になって欲しい。
等々、もっともっと書き足りないのですが、一つひとつが大変貴重で重要なので、ノートにメモって、出来るだけ読み直したいと思っています。
今日は、本当にありがとうございました。
※写真は、文章とはまったく関係がありません・・・なすびの苗の現状でした、アシカラズ・・・

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本日、夕張メロンが札幌の市場で初入札されたという。その初セリの価格は、なッなんと百万円!! 今年は日照量も多く大変美味しく仕上がったという、夕張の街の再生を祈願した意味合いもあり、またご祝儀相場ということも重なりついた価格ということだと思いますが、こんなカタチじゃなく、もっともっと根底から支えてほしいなぁ・・・。百姓の立場からすると。
夕張メロンのように全国のみなさんが知るブランドになるには、様々な方々のご尽力があったからでしょう。何年も何年も様々な方々が、様々な立場で支えられたからこそ、また消費者にしっかり支持されたからこそなのでしょう。
栽培の起源は、大正12~3年頃に遡り、戦中一度消え去りはしましたが、戦後の経済が復興する中で、地元の人たちが、普及所の指導を受けながら、可能性を追求し、栽培しやすく、外観にも留意し(ネットが完全に覆い)、肉質はサーモンピンク、糖度、風味ともに素晴らしい一代雑種の交配に成功されたのが本当の起源といえるでしょう。従来の品種から更に進化させた新しい品種の育成に努め、昭和35年メロン組合を立ち上げ、夕張メロンの方向づけがされたといえるそうです。
なかなか何でもそうは簡単に、ブランド化が図れるものではなく、そのブランドを維持することは更に難しいことなのでしょう。

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『トマトの家』っていう曲が、昔あったらしい。
1972年の4月の作品で、橋本淳=筒美京平という名コンビの作詞作曲、あの“ヒデとロザンナ”が唄っていた。R&Bのテイストを強め、二人が微笑み合って歌っているかのように思える、明るく元気な野菜ソング!!!
『子供達のために君の好きなトマトを植えよう!!』という内容?!あまり中身に内容はないが、その明るさ、その楽しさにズンズン惹きつけられてしまう。
時代背景がオリンピック、万博、・・・、そして札幌五輪、みんなが高度成長期に浮かれ、夢に一歩でも近づこうとしていた時代、あれから35年、みんなは夢に辿り着けたのか、幸せを掴めたのか。あの時に戻って、もう一度、みんなでやり直せたら、もう少しゆっくりじっくり成長したほうが良かったのかも・・しれない・・・。
※写真は、圃場のトマト

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『こうちゃんの簡単料理レシピ』http://kouchan-official.net/index.htmlが凄い人気らしい。ブログを少し観させていただくと、なるほど、わかりやすい!!アクセス数が凄いだけでなく、すでに本も三冊出版されており、今週の土曜日には更に新しく出版される本があるという。
なんでも、わかりやすいのが一番!! 今日わざわざ千葉からお越しいただいた方も「売りに行くのではなく、お客様がわざわざ買いに来て下さる野菜をつくらないと駄目!!」とおっしゃっておられた。「なーるほど・・・」、ということはやはり特徴のある野菜ということか、誰にも真似できない野菜ということか・・・。
トマトを栽培していると、どうしても糖度を意識して水を切りたくなる。でもその方に曰く、「なぜわざわざ水を切るのか?!水をしっかり吸って、しっかり美味しいトマトをなぜつくろうとしない。やせ我慢したトマトが美味しいとは思えない、しっかり水を与える中で、元気いっぱいのトマトを育てる工夫をしたほうがいい。」なかなか含蓄のある言葉!!もっと勉強します!! でも知識は要らないらしい、必要なのは知恵だって!! こちらの言葉にも深く頷く次第です。

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現在、サン愛ブレンドで『酵素オカラ』を売り出しているが、今日は、この『酵素オカラ』の施肥方法等を実際圃場で見学していただく現地学習会を開催させて頂いた。京都の舞鶴や園部からもわざわざお越し頂き、少人数ではあったが、改めて水稲における抑草の難しさに更なる研究の必要性を感じる一日でもあった。
我々の感じている抑草のポイントは
・深水管理・成苗植え・田植え直後・水を干さない・浅く耕起等であるが、やはり元気な苗をいかに育てるかが大切であり、それが出来て初めて『酵素オカラ』の効用が発揮されると思われる。
現地見学の後、各自自己紹介をおこない、簡素ではあるがおにぎりと味噌汁を頂き、簡単な昼食後、京都南丹市の丹波ハピー農園の堀さんから『里山と共に生きる(無施肥水稲12年目の挑戦)』というテーマで20数分講演をしていただき、若干の質疑応答をおこなった。
昨日とはうって変わった好天に恵まれ、久しぶりに再会できた方々や農繁期にわざわざ遠方よりお越しいただいた方々、折角の休日を我々のために時間を取ってくださった方々に感謝しつつ、今年も頑張って成長して欲しいと願いながら幕を閉じることが出来ました。皆様に感謝!!


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