百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

枝豆刈り!!

2006-09-30 21:22:36 | 農業
本日の枝豆刈りは、おかげさまで、無事終了致しました!たくさんの参加者の方々や協力して頂いた皆さん、本当にありがとうございました!この写真は今年の枝豆です!なかなか美味しそうでしょう、今年は昨年より、更に、美味しさがアップしており、柴田さん曰く『べっぴんさん』!まさにべっぴんさんの味でした!!

町の中での循環

2006-09-28 21:10:46 | 循環
最近、町の中での循環が、何故上手く出来ないのか??・・・考える時がある。①ゴミが出る⇒②生ゴミの再生⇒③農作物の栽培⇒④地域内での販売・学校給食 等 ⇒⑤食品加工⇒⑥エネルギー・・・の循環だとほぼ持続可能で、地域の住民の方々にとっても願ったりかなったりになるのではないだろうか。というのは、今まさに「食は、何処で、どのように、誰が育てているのか」が問われ、それが「安全・安心・美味しく+健康」だったら本当に“豊かな”地域の食文化の創造になるのでないか、と思われるからで、それぞれの循環のプロセスの中に難易度はないわけではないが、決してその壁は乗り越えられないものではないと思える。
さてそのプロセスの中での課題は
①ゴミ・・・分別の徹底、包材の見直しが必要、
②再生・・・堆肥化は難易度が高く、使い方は難しい。⇒酵素乾燥等新システムの導入、
③農作物の栽培・・・近代農法から自然農法への転換が必要、
④地元で消費する、地元の方と共に育てる食文化、
⑤地域のマーケット規模・市場性をしっかり把握し、地元に根ざした販売のあり方を探る、
⑥エネルギー・・・バイオマス等の活用で最終的にエネルギーを取り出す。 等 が上げられる。
技術的に⑥はまだまだ実験が必要であるが、他はひとつひとつ解決されつつある課題であり、その時、やはり一番を難しいのは②のようだ。百姓が本当に望む肥料・飼料が出来れば、この環はほぼ永遠に廻り続けることが可能になると思う。

割箸

2006-09-27 23:44:28 | 環境
割箸も、ほぼ99%が輸入品だという。それもほとんどが中国からの輸入のようだ。その割箸が、中国政府の方針で輸出規制になるかもしれない。日本では年間250億本の割箸が使用されており、100円ショップで販売されているのは一膳一円、国産だとやはり二円以上になるという。
中国の全人代の某議員は「日本は自国の森林を保護する目的で、中国から割箸として大量に輸入している。中国の森林を保護するためにも、日本への割箸輸出を禁止すべきだ」と述べたという。この考え方は、東南アジアでは結構一般的で、日本は自国の自然保護をし他国の自然破壊を促進していると言われているようで、安いものを追い求める自由貿易主義の安易な帰結とはなかなか理解されていないらしい。
そういえば、以前ドラマであった『食イタン』(東君が主演)では食事にこだわる探偵は、いつも金色のmy箸を携帯していた(当然、食事の前には両手を併せて『頂きます!!』という訳だが)。私達もそろそろ使い捨て文化の象徴のような割箸から離れて、輪島塗?!のmy箸を携帯するとか、国産材を丁寧に、かつ楽しんで使いこなす文化を取り戻してみてはどうか。

国政の在り方

2006-09-26 23:58:06 | 循環
戦後生まれの最年少の総理大臣が誕生した。
政治の世界は良くわからないが、政策があっての政治であること。またその政策は将来を左右するものであること。特に国政ともなると、1年や2年ではなく、長いスパンで国の行方を担うようになることは結構安易に推測が可能だ。
政治がすべてだとは思っていないが、政治も大切で、政策の間違いは、のちのちボディブローのように効いてくる。年金問題や少子化問題、環境問題、エネルギー問題等は特に一朝一夕では成り立たない。
年金問題は決して先送りせず、世代間扶養の意味合い、仕組みのシンプル化等 早期に国民に提示する必要があるだろうし、
少子化問題は、まずは働きやすい環境整備が必要だろう。
環境問題も、このままでは京都議定書の第一約束期間である2012年までの6%の数値目標の達成どころか、現状では悪化しているようで、様々な条例化だけではなく、民間も巻き込んだ具体的まちづくりの提案や仕組みを踏まえた大衆運動論(クールビズのようなみせかけではなく)が必要になってきているのではないか。
エネルギー問題は、他国の成功事例に学ぶ必要がある。デンマーク政府のエネルギー計画“Energy 21 ”によれば、2030年までに4,000MWの海上風力タービンが設置され、その時点でデンマークは、全電力消費量の50%以上を風力エネルギーで供給することになるらしい。現段階ではデンマークの風力発電能力は 1,300MW (1998年末現在) で、70年代のオイルショック当時は日本とほぼ同じ自給率だった国だとは思えない。
50~60年をかけて、大きく転換を図った国と何もしていない国・・・どちらの国民が“幸せ”か、答えはそう難しくない。


秋本番(その2)!!

2006-09-25 20:43:40 | 季節
秋は夕暮れが、やっぱり、いちばんかなッ!!今日はわざわざトダバイオシステムの社長が、圃場を訪ねて下さった。トダバイオシステムはキトサンを使った生物活性剤で地元で有名で、なんとその社長の専門は電気空調?!だったらしく農業じゃないらしい??環境関連ビジネス(汚泥乾燥等)から派生して液肥の製造をされ、今、売り出し中は、光合成を促進する葉面散布剤!!でも・なかなか農業者にその良さが理解されない、・全農やJAは販売認可を取るのに時間がかかる、・お茶など農薬はいいのに葉面散布剤は認めない県がある 等様々な問題を抱えていると指摘しておられた。農業資材の製造・販売ではなかなか儲からないと少々ボヤキも入りながら、またいろいろ教えて頂く約束をして別れた。わざわざありがとうございました!!

秋本番!!

2006-09-24 23:51:34 | 季節
子供達の運動会も無事終了し(今年もなかなか満足出来る写真は撮れませんでしたが・・・・・結構難しいです、ホント!)、いつの間にか畑の廻りはススキがいっぱい!!今年のお月見はいつだったかなぁ?と思いながら、夕方月を探していました。そういえば最近、お月様をみていないなぁ・・、10月6日(金)だねッ、仲秋の名月は。朝夕めっきり半袖だと寒く感じるようになり、空が高く感じるようになった今日この頃、食欲、読書 、スポーツ、芸術等、さて今年は○○の秋を満喫しようかなぁー。

久保幹教授

2006-09-23 23:57:55 | 農業
昨日は、夕方、立命館大学の久保教授(理工学部・生物工学)とお話出来る機会に恵まれた。
久保教授は農学部に属さず、化学の立場から農業へのアプローチをされており、『ペプチドは高機能植物成長剤!!』と話される内容は、農業の常識からすると大変意外であり、また反面大変興味深く、私達がおこなっている「生おから⇒酵素オカラ/魚のアラ⇒酵素魚粉」の再生は、作物にとってどこまで成長促進に繋がっているのか質問してみたく思い、滋賀県産業支援プラザの黒澤さん等にお願いしお会いできる機会を設定していただいたのだ。私達は作物を栽培する過程でその力(アミノ酸)を確信はしているものの、科学的に証明しきれておらず、アミノ酸ではまだまだ分子構造《アミノ酸→アンモニア→亜硝酸→硝酸という変遷を経て、有機物が無機になっていかないと土中のたんぱく質は植物には吸収されないというのが一般的なので》が大きく更に小さくする必要があると考えていたが、先生の話によるとペプチドでも12残基のカタチなら吸収は可能で、その吸収で根毛の表面積は通常の14倍になり、成長促進が図られるという。おそらく、アミノ酸でも吸収されやすいカタチや吸収されやすい種類があるのだろう、そしてまだまだわかっていることは少なく、もっともっと解明しなければならない微生物との関係を少しずつ解明していきたいと話された。
また、微生物をベースに、有機と無機を上手に使いこなし環境にやさしい農業の提案や土壌汚染の進んだ土地の改良の提案等、私達も大変興味深い話をお伺いし、私達が土づくりをして微生物の増加している土壌についても興味を持っていただいたことは大変喜んでいる。
微生物の役割、生物の成長・成熟活動等、まだまだ解明されている内容も多くなく、一般的には有機農業は手間がかかり難しいといわれている。土づくりを最も大切に考え、農業を営んでいる私達としては、百姓にもっとわかりやすく、また化学的な裏づけがあり、理論にもとづいた農業の出現は、新たな農業のスタンダードになると思っている、またそういう時代の到来だとも考えている。
久保先生および産学連携のコーディネーターの松田さんにはたいへん貴重なお時間を頂き、本当にありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

近江牛!!

2006-09-23 00:18:51 | 料理
久しぶりのお肉です!それも、なんと近江牛!おそらく滋賀県のお肉屋さんの中でも、数少ない一頭買いのお店。今日は高島(旧の安曇川)の大吉商店《http://www.1129.co.jp/》をお邪魔し、今後の地方のアグリビジネスの在り方について、皆で議論しょうというと集まったものの・・・、こんな美味しいお肉が卓上に並ぶと、全員がムゴンに!
百年余りの歴史がある大吉商店は今秋以降、一時期やめておられた畜産業を再開。自らがもう一度こだわりの牛を一から育てて、お客様の期待に応えようと頑張っておられます。旧の安曇川町役場周辺にお立ちよりの際は、是非一度とろけるようなお肉をご賞味ください。

ロボットクリエイター

2006-09-21 21:13:14 | Weblog
今日は『中小企業新事業活動促進セミナー』に参加させていただき、ロボットクリエイターの高橋智隆さん(京都大学ベンチャー ロボ・ガレージ代表)の話を聴く機会に恵まれた。
彼の話で大変興味深かかったのは「ロボットの開発や研究で如何に優れていても、ロボットとして出来上がったものが不細工だったり、外見が悪かったり、怖かったりする場合が多々ある。僕は、親しみやすく、格好良く、可憐で、自然で、表現力があるロボットをつくろうと考えた。」←つまり、通常のアプローチとは違って、外見からのアプローチを試み、従来からある・数値化出来る・学術的価値がある・〇〇理論にもとづく・歩行速度○m/秒を達成・・等という内面からのアプローチを止めた点に特徴があった。農業も良く似ていて、理論はいろいろ存在するが、理論をすべてを満たせば必ず美味しい野菜が必ず栽培出来るかというとそうではなく、結局理想型をまず自分で構築し、そこに近づける為に何と何を採用するか、何と何を組み合わせるかが大切になってくる。もっというと、様々な理論は、それぞれの専門分野では大変な貴重な理論であっても、現実現場ではその通りには決していかず、様々な与件が複雑に絡み合う中で生まれてくることに気付く。
また、「すべての分野でトップのロボットを求めているのではなく、ある分野で突き抜けるロボットを開発することが中小企業の醍醐味であり、中小の生きる道だと思う。」と話され「ホンダのアシモは世界一、中小がアシモを目指しても決して勝てない!!そうじゃなく、この部分だけはアシモよりも優れているというロボットをつくるべき。」という話や「ロボットに誤った期待はしてはならない、・雑用をさせようと思ったり、・コストパフォーマンスを期待したり、・万能だとは考えてはいけない。」という話からも事業というものは、目指すべき姿を明確に持ち、決してなんでもかんでも理想型だけを追い求めてはならない。理想型は掲げることは大切だが、手順段取りを間違うと決して到達し得ない理想で終わってしまう。しっかり目標を持ち、ステップ論も充分検討した中で、一歩づつ歩むことが大切だということに今更ながら気付かされた講演であった。

彼岸の入り

2006-09-21 01:10:46 | 季節
20日(もう21日になってしまった・・・が・・)は彼岸の入り、23日は秋分の日で、暑気の終わり、いよいよ秋本番。今朝なんかも結構冷え込み、少し朝が早いと肌寒さを感じます。夕暮れ時は、釣瓶落としと言われるように、もう6時を過ぎると急にあたりが暗くなります。四季のあることはいろいろな意味で変化があり、刺激的で、また心を豊かにしてくれるし、農家にとっても様々な植物を育てることが出来る点では大変、勉強になります。
以前、量販店に出荷していた時は、この9月と3月には出荷出来る生産物がなくなり苦労しましたが(苦労といっても、精神面で・・)、今はゆっくりじっくり土づくりをこの時期しようと思っているので、他の百姓の方々に較べるとのんびりしている方なのでしょう、でも、一日一日はあっという間にたってしまいます。
もう少しで新味噌が出来あがるし、早く移植したい苗はあるし、露地も手付かずで残っているし・・・考えるとなかなか本当の時間が取れないままに9月も下旬になってしまった(焦り?!)。秋分の日は、次女と三女の運動会で、今年こそは、まともに写真を撮らないと許されない!!(昨年は、娘を撮っているつもりで、違う家のお嬢さんを一生懸命撮っていた??ので・・)状況です。もう少しじっくり秋を感じながら、しっかり植物達と会話をして、仕事がしたーイ!!!ものです。