百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
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今村監督が、お亡くなりになった。ブログ上ではありますが、謹んでお悔やみ申し上げます。
今村監督といえば、『農業』??なぜ、農業なのか??彼は映画監督のほかに「日本映画学校(昔の横浜放送映画専門学院)」の創設者としても有名、その学校ではその昔「農業実習」があり、その実習であのウッチャンとナンチャン(彼等も卒業生)が出遭ったという・・・これは噂。監督は地に足のついた生き方に人間の本質を見出し、農業は人間の生の原点だと考えておられたと僕は思っている。
また、それは彼の作品の中にはいつも『土の匂い』としてちりばめられており、「にっぽん昆虫記」「神々の深き欲望」はもとより、「楢山節考」「黒い雨」「うなぎ」に至るまで様々な角度から彼独特の“人間観”としてじわっと観客を魅了する。
彼は松竹に入社、あの小津安二郎の助監督を務め、そして日活に移籍後、様々な名作を世に送り出すことになる。また斜陽産業となりつつある映画界を人材育成視点で基礎から支えようと、映画学校を設立するに至る。
創設が1975年でその理念は『人間の尊厳、公平、自由と個性を尊重する。個々の人間に相対し、人間とはかくも汚濁にまみれているものか、人間とはかくもピュアなるものか、何とうさんくさいものか、何と助平なものか、何と優しいものか、何と弱々しいものか、人間とは何と滑稽なものかを真剣に問い、総じて人間とは何と面白いものかを知って欲しい。そしてこれを問う己は一体何なのかと反問して欲しい。個々の人間観察をなし遂げる為にこの学校はある。』という。なんとも時代に逆行するというか、個の時代の走りで「既設のレールの上を走りたくない若者たち、常識の管理に甘んじたくない若者たちよ集まれ」と呼びかけたのだ。
自分の価値を決して人に押しつけることなく、様々な人間の価値を認めようと努め、多くの人材を映画界のみならず社会全体に輩出した。僕も映画を通してではあるが、今村昌平監督を自分の生きている時代に“風”として感じることが出来、大変感謝している。ありがとう、今村昌平監督。ほんとうにありがとう!!!

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比叡山といえば・・・天台宗   天台宗といえば・・・最澄 という連想になるが、比叡山が滋賀県にあるということを御存知ない方も多い。あの鬼才、寺山修司も「比叡山は京都じゃなかったんだ・・(後でわかったことだが、彼の場合は琵琶湖も京都だと思っていた?!)」というほど・・・だから。
比叡山は修行の場でもあり、その中でも最も過酷だといわれているのが『千日回峰行』・・・
千日間歩き続けるわけだが、内容は過酷―断食・断水・不眠・不臥の“堂入り”もあり―を極め、今までに二回も達成された方はわずか3名しかないという。
そんな偉業を二度も達成された酒井雄哉(さかいゆうさい)師は「お山(比叡山)に来て教わったことは、行うことと学ぶことの大切さです。能書きだけではだめ。実践しなければ。」とお話されると伺い、実践することの大切さ、地に足のついた生き方の大切さを改めて感じる。
千日回峰行はただ歩く、ただ歩く、『歩く』ことが大切!!!小さな草花にも礼を持って接し、日々ひたすら前を向いて歩く・・・それは我々に『歩く』ことが“生きること”の原点だと教えてくれる。

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月刊『やさい通信』という変?!な番組が、毎月最終日曜日の午前6時15分~NHKで始まった(昨年もあったが、内容をリフレッシュして・・)。糸井重里さんが司会をされ、前月はヤマケンさん(ブログ『やまけんさんの出張食い倒れ日記』で有名な)が、今月は人材派遣のパソナの女性部長と山田真哉さん(『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』で有名な)が登場されていた。
日曜日の朝といっても、百姓は忙しい・・・まして、最近は日の出も早く、出来れば朝6時には圃場に出ていたい・・そんな焦る気持ちを抑えて、少しこの番組を観ていると、・・・「なーるほど」ということと「なんかヘーン」と思うことが丁度半々ある。
何故かなーァと考えてみると、ある意味で百姓からみてみると変だナァって思うことが堂々と語られていたりするからなのか。
今日も『人材派遣の視点で農業には将来性がある。』と語られていた。確かに『昔は就職先として農業の窓口は零に等しかった。』ということは実際にそうだ、正解!!しかし、窓口を設けたから、教育期間も設けているから安心出来、今後はパートタイム労働も可能だとか新しい兼業農家の在り方の提案と安易に言い切るのは農業の冒涜??もっと自然は未知なもので、自然との共生とか、本当の農業の在り方とか、日本の食糧自給率アップのためにどうアプローチするべきかをまずは考えるべきではないかと思う。単なる就職口としてとか、成長産業への第一歩としての再構築とかでは、戦後とあまり変わらない農業政策の焼き直しでしかないような気がする。そのままではあまりにも悲しすぎる・・・。
農業をもう一度立て直し、農業をもう一度地方の基幹産業として組替え(都市型も含め)最初の一歩を全員の小さな一歩から始めたい。

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「なかなかうまくいかない!!」ってことがある。もっともっと想定して計画的にしておかないと様々な問題が湧き出してきて、その準備不足をひとり嘆くことがある。
ある人は『時節到来トイウコトハ、用心ヲシテモ其上(そのうえ)に事ノ出来(いでき)候(そうろう)ヲ、時節到来トハ言フベシ。無用心ニテ出来候ヲ、時節到来トハ言ハヌコトナリ。』といったという。つまり、チャンス到来とは用意周到で成功した場合をいい、偶然なんとなく成功した場合決してチャンス到来とは言わないという。
発想を変えると、ピンチがチャンスという考え方もあり、想定外の問題が発生した場合でも対処していく中で、根本的な課題の解決が図れたり、「うまくいかないッ!」といって諦めていては、決して成功することはない。ピンチの中身に結構、成功への鍵が隠されていたりすると考え、あくまでもポジィティブシンキングが大切なのかもしれない。
またピンチが来ないとチャンスは来ない、ピンチに立ち向かうからこそチャンス到来、そのためには準備、用意周到にしておくことが大切、ピンチを避けていると決してチャンスは来ないという・・・そういうものかもしれない。
やっぱり苦難や困難には負けないで立ち向かいたい!!!

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ミネラルとは、タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミンと並び、人体に必要な五大栄養素の一つで、直訳すると「鉱物」という意味。酸素、炭素、水素、窒素を除くすべての元素の総称のことを指し、生体の全質量に占める主要元素の割合は96%で、その内訳は酸素が65%、炭素が18%、水素が10%、窒素が3%で、残りの4%が無機質(ミネラル)となっている。ミネラルの特徴は水や土壌などに存在する無機質で、動植物が水や土壌から摂取して体内に取り込んだミネラルを、人間は食することで初めて摂取が出来るようになる。ビタミンとの大きな違いは、ビタミンは有機化合物質で、微生物や動植物の活動から生命活動によって生み出される点にあり、またふたつの共通点は、ともに人間の体内では合成することができないため常に摂取していないと不足がちになること。またビタミンはミネラルが不足してくると効果を発揮することができず体外に排出されるというのでどちらも人間にとってはなくてはならないものになる。
僕達百姓にとっては植物がどうミネラル(微量元素)を吸収するかが大変重要で、地力のある土づくりに努めたり、水の与え方に工夫をしたり、様々な視点に立ち考えを凝らしているのが実態。ただ、何が最も正解なのかまだまだわかっていないのが現状で、もっともっと勉強しなければならない。
わかっているのは、今、現在栽培されている植物は大変ミネラル分が少なく、以前に比べて“美味しさ”がなくなっているということ、…“美味しく”頂けてなおかつ身体にいい、そんな野菜や穀物を栽培する使命が百姓である僕達にはあるということ。

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青空に飛行機雲が真っ直ぐ伸びている。飛行機雲は、飛行機のジェットエンジンから放出された排気(他にも翼や機体による空気の膨張や乱流が原因の場合も…)によって大気中の水蒸気が凝結したものだが、常に出来るわけではなく、大気中の湿度に大きく影響されるようだ。
つまり飛行機雲の出来易い状態は、大気中に湿度の高い空気が流れ込んで来ている状況を指し、具体的に低気圧や前線が近づいていることを私達に教えてくれる。
『飛行機雲がでると翌日は雨』といわれる理由がそこにある。
明日からまた下り坂・・・いつになったら初夏らしい・・・このまま梅雨突入じゃ、野菜達はたまったもんじゃない!! 何とかよろしくお願いいたします。


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蜂蜜も危ない?!(精製蜂蜜と天然蜂蜜の違い)
「純粋ハチミツ」といわれているハチミツも、実は大半が加熱処理されているようです。日本で販売されるハチミツの約80%が中国産で、その生産国で高温加熱され、輸入されて製品化する際に、日本国内でもさらに再加熱??されているようです。
国産天然蜂蜜は、何も加えず、何も抜かない、そのままの蜂蜜を指します。
2002年3月にヨーロッパは、中国産のハチミツから基準量以上の抗生物質が検出され、ハチミツを含む動物由来製品の輸入禁止を宣言しています。日本ではまだまだ、EUのような食に関する安全基準の設定やハチミツに対する考え方の整理が遅れている感が否めません。EUには「ハチミツの歴史は人類の歴史」と言われるほど大昔からハチミツを食する文化があり、その消費量も多い、よって必然的にハチミツに対しては厳しい基準を設け、「少しでも加工したハチミツはハチミツにあらず!」としている。水飴等が混ぜてあるハチミツは、「加糖ハチミツ」と表示する義務があり、「純粋ハチミツ」と表記されている物とは全くの別の物として扱われているのが現状です。
※蜂にも病気にならないように、死なないようにと抗生物質が投与されているようです。


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アンジェラはangel・・・やっぱり天使だった!!!カンヌの製作部門に招待されたこともあるリー・ラスムッセンは、グッチの専属モデルであり、女優であり、映像クリエイターでもあるという多才振り。『アメリ』では野菜売りを好演、本国でも人気の高いジャメル・ドゥブーズも熱演。全編モノクロで、撮影は早朝から午前10時までと夕方のみというベッソンの拘りで、スクリーンにはなんとも幽玄なパリの風景が常に映し出されていた。
ストーリーは単純で、ストレートは決して早くはないが、しっかりコーナーをついてきたって感じの内容に、結構満足!!
『生きる』には苦悩はツキモノ、大切なのは自分なりに無理をせず、素直に生きるコト。運命は変えられる、どう人生に挑むかに尽きるようだ。宿命は変えられない・・・でもそれをどう受け止めるかは個人の考え方によるみたいだ。天使にも悩みがあり・・・結構天使も悩んでいる?!僕は悩んでも解決しないことに対しては悩まないことにしているが、一度悩んでしまった天使は、・・・心揺れ・・たまには観るラブストーリーは、やはり心豊かにしてくれる。ありがとう、ベッソン!!!


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昨年に引き続き、『琵琶湖塾(塾長 田原総一朗)』が今年も7月から開講される。昨年は「生きる~21世紀の視点と行動力~」を大テーマに掲げていたが、今年は、よりシンプルに「生きる」のみ(そうは言えども「生きる」全体)をテーマにし、常に旬の講師を迎え、出来るだけ身近で討議が可能で、かつ車座で自らも意見を述べたり、塾長や講師に質問を投げかけたり出来るように昨年以上にいろいろな工夫がなされるようだ。
「生きる」という大テーマに、真摯に議論をしたり、自分なりの考え方を再構築したり、このテーマは結構時代に沿っていない“こっ恥ずかしい”テーマのようではあるが、実は悩める現代社会のメインテーマのような気がしないでもない。年代や職業、性別も様々、環境もキャリアも全く異なる者同士が、お互いがお互いを理解し、お互いの立場を尊重しながら、お互いを切磋琢磨・・・そんな機会に出来れば・・。
お問い合わせは 事務局 滋賀県立大学 地域づくり調査研究センター info@biwakojuku.com まで
昨年はいろいろな講師の方々の講演や田原氏との討論を踏まえ、「人は何故、生きる」から「如何に生きるべき」か!!に自分自身の考え方を昇華させたつもりですが・・・。今年は何と遭遇出来るか、今カラタノシミ・・・ダッ!!


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田植え時に『酵素オカラ』を同時施肥し、抑草効果と肥料効果の同時実現を試みるイベント(実験)は、昨日20日(土)シバタプラセールファームにて生憎の天候の中ではありましたが、たくさんの参加者の方々に見守られ、無事終了することが出来ました。大変ありがとうございました。
開催予定を当初計画より2週間遅らさせ、尚且つ一昨日前からの雨もお昼過ぎまで残る中、また特に農業関係者の皆さんには本当に忙しい中をわざわざお越しいただき大変感謝しております。
今回は出来るだけ農業者中心の土づくりの勉強会にしたかったのですが、やはり水稲農家にとっては今時は最繁忙期ゆえ、農業者の方々は出席者の1/5程度に終わってしまい、様々な面から私達の農業を支えてくださっている各企業の方々(電気、機械、加工、流通、金融、大学、消費者関連の方々等)に改めて一堂集まって頂き、再度今歩もうとしている方向や現状の課題を再確認するカタチに落ち着いた次第です。またその内容は、土づくりだけにとどまることなく、日本の農業や環境問題、食糧事情等多岐にわたり、農業を様々な視点から眺めてみる良い機会になったことは本当に有意義な機会であったと思っております。
本当にありがとうございました。
次回は9月下旬、実りの秋を体感したいと思っております。
今後も何卒よろしくお願い申し上げます。

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