百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

植物を育てましょう!! その4

2008-04-30 22:59:19 | 農業
本葉・・・若干の肥料とは、窒素、リン酸、カリを指しているのではなく、微量要素というミネラル分が重要になります。
ポイントはバランスであり、良質な有機質ということに尽きます。
一部の学者さん達は、「リン酸は十年単位で、カリウム(K:カリ)は百年単位で土壌に溜まっている。」といいます。

植物を育てましょう!! その3

2008-04-29 20:49:28 | 農業
苗・・・発芽後は、光と水と温度と風と若干の肥料が必要になります。
『苗半生』といって、苗の育て方が、その後の生育の“鍵”となります。苗の段階の育ち方、育てられ方でその植物の性格がほぼ決定されると思っていただいても過言ではありません。水がないと生きていけないタイプや温度がないと育ちが急に鈍くなるタイプ、肥料がないと萎えてしまうタイプなど、苗を育てる段階で如何に厳しく育てるかが大切なのです。でも、植物によってはストレスに強いタイプと弱いタイプがあるので、気をつけましょう。悩んだら、その植物の原産地(生まれ故郷)をイメージしてみてあげて下さい。そういう環境が好きなDNAなはずですから。
※そうなのです、ブログの表紙に掲載しているのはトマトさん達の苗の姿でした!!

早生の玉ねぎ。

2008-04-28 21:08:17 | 季節
昨年末に亡くなられ方が定植された早生の玉ねぎが、今、収穫の時期を迎えている。
農作物は自然の力に育まれて成長する。主がなくなっていることを知ってか知らずか、一生懸命育った早生の玉ねぎは、少し悲しい味がする。
でも、自分が死んだアト、その土地で育った野菜を頬張り、自分のコトを少し想い出してもらえたりすると・・・ありがたい。。

植物を育てましょう!その1

2008-04-27 20:46:02 | 農業
今日から8回、シリーズで『植物を育てましょう!』を連載してみたいと思います。
誠に勝手な連載ですので、読みたい方には読んで頂いて、あまり興味のない方には日々の日記は日記で別にお届けしたいと思います。よろしくお願いいたします。
まず、何故この企画の連載を思いついたか??ですが、
「無農薬で本当に栽培出来るのですか?」「ハウスでの栽培は栄養成分が普通の露地栽培に較べて劣るのですか?」「化学肥料と有機肥料の併用が最も理想的な栽培手法なのではないのですか?」・・・等々いろいろご質問を頂くので、この際全体で意見のやり取りをしながら少し整理してみたい思ったからです。
◇まず「無農薬で本当に栽培出来るのですか?」という質問に対して
日本でも戦前はほぼ無農薬で栽培がされていました。ということは、出来ないことはないということです。ただし、近代農法がベースになって収量(収穫高)アップや抑制・促成(栽培を遅らせ収穫の時期をずらしたり・早目に収穫したり)栽培を推進する中で、菌や虫、病気の予防や忌避に使用されるようになったのです。ですから、ほぼ適した時期にほぼその土地に適した栽培を行えば、ほぼ無農薬の栽培は可能だといえるのです。

レストラン『ソラノネ』

2008-04-26 21:16:15 | 料理
かまどを使って炊飯体験ができるレストラン『ソラノネ』が29日滋賀県の安曇川にオープンする!
大津市の“ブルベリーフィールズ紀伊國屋”の経営で、この施設を通じて食育や農村体験の提供を目指す。
このかまどは以前(2/16のブログ『カフェテリア・結紀伊國屋』)紹介させていただいたおくどさんの二号機(施設の中には5基が併設)、勿論手作り!!
お問い合わせは 0740-32-3750 まで
明日から始まるGWにでも出掛けてみては如何ですか!!

JR福知山線事故より三年・・・

2008-04-25 23:11:02 | 季節
丸三年、まる三年も経つというのに、何も解決していない気がするのは私だけだろうか。この事故は、運転手個人の資質の問題ではなく、民間企業の利益追求に固執した姿勢から起こるべくして起きた事故といえる。JR西日本はその後、過密ダイヤの修正やATS-P型の導入などを実施。しかし考えさせられるのは根本に必要な経営理念だ。「安全」の理念が崩壊しているままでは、第二第三の福知山事故は起こらない保証はなく、この話はJR西日本のみを指しているのではない。現代社会に存在するさまざまな利益追求のみに追われている企業全体に今一度問いかける必要がある。「安全」はあたりまえ!!「安全・安心」が大前提、その大前提が崩れるのなら、現代社会にはその企業の存在価値はないと思った方が良さそうだ。

地方の元気再生事業

2008-04-24 22:05:16 | 循環
地方再生の総合的な支援の一環として、平成20年度から、「地方の元気再生事業」が実施されるそうです。この事業は、国がメニューなどを決めずに、地域の創意工夫や発想に基づく自由な取り組みの立ち上げを包括的に支援するもので、各地域の提案の中から支援するプロジェクトを選定し、立ち上がり段階における、地域づくりの専門家の派遣や社会実験の実施などのソフト分野を中心に、国が包括的かつ集中的に支援するもののようです。
詳しくは http://www.gov-online.go.jp 政府広報オンライン 参照下さい。

宮古島の農業

2008-04-24 01:20:17 | 農業
縁あって沖縄の宮古島の農業について、少し調べてみた。
離島で、水がなく、石灰質の保水力のない土壌でおこなう農業は、結構厳しい。そんな中『地下ダム』(地下に水を貯め、その水を使う)という世界でも珍しい仕組みを採用し、2500万tの水がめを地下に持ち、8,160ha(組合員5,600人)の農地の有効活用を図ろうとしている。この仕組みのおかげで・省力化が進み・多品種の栽培が可能になり・施設園芸の充実が図れるという。またこの仕組み自身は・地表がそのまま使え・ダムといえども決壊する心配がない・地下水の流動が比較的遅いために長期間安定取水が可能になり・水温が安定しているという利点ばかり・・・。問題は地下水の汚染!! 如何に水を汚さない農業を進めるかがポイントになりそう。大切なことは、環境にやさしい農業資材を現地で如何に安く調達し、永続を保つかに尽きるのでは。

糖度

2008-04-23 00:12:52 | 農業
トマトの栽培を行っていると、「ところで糖度は・・・??」と聞かれることがある。糖度が商品価値をある程度決めてしまう昨今では致し方ないことなのかもしれないが、農作物を糖度だけで判断するのもどうかなぁと思いつつ、・・・。
でも今日和歌山のミカン農家の友人と話していたら「雨のアトの方が糖度の上がる樹がある。」という。通常の理屈から考えるとありえない話だが、最近の糖度に敏感に反応する百姓は、こまめに糖度を測り、どういう変化をするか記録を残している。但し、まだその原因は掴めていないという。もし雨のアトに糖度の上がる果樹や農作物の栽培が可能なら、またひとつの栽培技術の進歩になる!!今年のトマト栽培でもいくつかのパターンで実験してみよう(糖度に拘っていないと言いながら・・・)。