百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
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水稲や野菜づくりにおいて土づくりが大切なことは、僕たちの農業にとって自明の理だが、なんと牛を育てるのも土だというフランスの博士がいたという。名をボアサンといい、彼の理論を更に研究し、理論として確立したのがアメリカのオールブリック博士で、彼はミズーリ大学の土壌学の教授に飽き足らず、ブルックサイド協会の理事も務め、多くの土のコンサルタントを指導した。彼等は土壌改良のためのミネラルバランスの重要性にいち早く注目し、PHを上げるために、つまり酸性土壌の改善のためにカルシウムを使うという考えに警鐘を鳴らし、「PHが低いということはカルシウム不足を意味し、PHが適切な値でもカルシウム過剰、マグネシウム不足では作物は健康に育たない。ミネラルのバランスをとることによって、土壌の生態構造―団粒性を改善し、土壌生物が十分に活躍できる状態にすることが重要である。」ということを力説したという。つまり、多くのミネラルがバランスよく表土に存在することが、牛が喜んで食べる草地をつくるための基本であり、それらによって初めて健康な牛は育つという。 なーるほど!!


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アブラムシっていうと畑にいるヤツを想像する人と、台所にいるヤツを思い浮かべる人となんだか年齢層で分かれるみたい。そういえば、昔、あのねのねが唄った『赤とんぼ』はどっちだったのかナァ。
畑では、アブラムシは大変嫌がられていますが、様子をよくみているとやはり肥料のやり過ぎているところに多く発生がちです。
人間の浅はかさと言いますか、すこしでもたくさん、少しでも大きく育てようと思い、ついつい肥料をたくさん施肥しがちになります。この肥料の与えすぎは植物たちの健康を損ない、人間でいうところの肥満や成人病に植物たちをしてしまいます。
アブラムシはそういう植物をしっかり知っていて(窒素過剰で硝酸態窒素が体内に溜まる為)そういう植物に寄って来るのです。
アブラムシが繁殖すると、その後に必ずテントウムシがやってきます。テントウムシの幼虫はなんと400匹のアブラムシを捕食する大食漢なのです。
植物もある程度硝酸態が抜けると再び健康な身体に戻り、虫たちを寄せつけません。自然ってそんなものなのです。アブラムシを殺虫剤でやっつけることは、決して根本的な解決にならないので、解決策としては、肥料のやりすぎに注意すること、もしやりすぎたら土中の窒素分を抜く方法を考えるか、もっと光合成を促進させて窒素分を消化するか、どちらか、賢明な策を考えましょう。

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味噌や醤油は、麹菌を使って発酵を促進します。麹菌の作り出す酵素がタンパク質をアミノ酸に、デンプンをブドウ糖に分解するのですが・・・いづれも加工工程で塩を使い(醤油は塩水をかけ、味噌は塩を混ぜ)麹菌を殺してしまいす。 
なぜ折角、加えた麹菌を殺してしまうのか?実は麹菌は死んでしまっても、麹菌が作り出した酵素は働き続けるそうです。しかも麹菌が死ぬと、今度は新しい菌が働き出します。それが“乳酸菌”で、その乳酸菌が、ブドウ糖を更に乳酸というまろやかな“酸味”に変える発酵を起こします。これを乳酸発酵と言います。
“うま味”“甘味”“酸味”、そして“しょっぱさ”など、様々な味が含まれるので、濃くがあり、醤油や味噌はどんな料理にでもマッチするのだそうです。
自宅で味噌を保管する場合等、発酵が促進し過ぎる夏場は少し注意が必要ですが、天地返しなどをすることで酸素を補給をおこない、土用の高温期の経過は天然・自然を利用した酵母のアルコール発酵を促進するのです。

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5月から会社法が改正される。ちなみに有限会社がすべてなくなる??そんなことはないようですが、あらたに有限会社の設立は出来なくなり、比較的起業しやすくなるようです。個人的にもっと注目しているのは、『お金』(資本と経営が分離)中心の株式会社から『人』(所有と経営が一致)中心の合同会社や有限責任会社の考え方が導入される(有限責任事業組合は既に昨年8月から設立可能になっていますが・・・)ということで、小回りの利く新たな事業形態の設立が可能になることが本当に可能かどうかということです。
合同会社はLLC(Limited Liability Company)呼ばれ、アメリカではすでに株式会社と匹敵するほど利用されているようです。有限責任事業組合(欧米ではLLP[Limited Liability Partnership]と呼ばれる)の設立は既に昨年から可能になっていますが、それぞれこれらの事業形態は「お金よりも人が利益を生む」という考え方から生まれてきたもので、英国ではすでに1万を超えるLLPが活動していて、米国には80万社ものLLCがあり、米インテル、モトローラなどの半導体技術開発のLLCは効率的な研究開発で成果をあげ、米国半導体産業復活の一因となったといいます。経産省幹部の方は「事業の損失を親会社に転嫁できるLLPはハイリスク・ハイリターン事業に、法人格を生かせるLLCは安定収益事業に向いている」と話されています。国内の企業などは事業の性格によってLLPかLLCを選択し、先端産業の研究開発などを行うことになるようで、ちなみに農業はLLPの形態が向いているように思われます。
まだまだ勉強不足ですが、
LLPとLLCの共通点としては
 ○人の会社 ○有限責任 ○内部自治
LLPとLLCの相違点としては
 ●法人格の有無  ●課税  等々
があげられるようです。 



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友人が、突然ふらっとキューバへ行って来た。キューバの“ミミズ堆肥”を急に観たくなったという。確かにキューバはオルガノポニコやカンテロなど独特の有機農業技術で有名だが、別に突然30時間(社会主義国であるため直行便はなく、バンクーバー→トロント経由で)もかけて行く必要はないような・・・そんな気もしたが。  
オルガノポニコは、街の中心にある販売所つきの都市型有機菜園のこと(もともとは、コンクリートの上に使い古しのベニヤや石で囲いを作り、その中に土を入れてつくったまさしく都市型ガラクタ集約的農業の圃場に起因するようだが)で、そこにはカンテロと呼ばれる苗床の中で集中的に生鮮野菜などの作付けを行う生産技術がある。カンテロというのは、ミミズを使った腐植土、いわゆる“ミミズ堆肥”による苗床のこと。カンテロを開発するにために、世界中にいる数千種のミミズの中からキューバの土壌に適した種が選ばれ、今やキューバでは、毎年10万トンものミミズ堆肥が生産されているという。  
カストロ政権下では、都市の空き地、住宅のバルコニーや中庭、空き缶に至るまで、どんなに小さな面積でも作物を育てることが奨励され、アメリカからの経済封鎖以降(社会主義の崩壊と共に化学肥料・農薬が輸入出来なくなり、さとうきびの価格が1/3に低下した為、輸出も出来なくなり、必然的に国内だけで自立した持続可能な農業へと政策転換を図らざるをえなくなった)決して一人の犠牲者を出すことなく、有機農業で国内食料自給率を40%から100%に見事短期間で上昇させ、それは単に危機を乗り超えただけでなく、「有機農業は非効率」という偏見を打ち破ることに成功し、現在はバイオテクノロジーを駆使した先端農業に国家を挙げて移行しているという。その内容は、なによりも国民と農学博士、生物学者や研究者が一丸となり、決してお金をかけることなく、リサイクル材を巧みに駆使して再利用する中で習得した農業技術は、すべてみんなで共有化していることにあるようだ。普通に働いて月給は15~20ドル、医者でも28ドルと決して裕福ではないが、食糧や住居など社会基盤は完備されており、働いているみんなは一様に明るく楽しく元気だという。“豊かさ”の本質はそれぞれの主義の中に存在するのではなく、それぞれの生き様の中にあるのではないか。日本もそろそろアメリカと決別しても生きられる生き様を見出すべきなのでは・・・と思わず思った今日デシタ。。




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村上春樹がノーベル賞候補に!!今回カフカにちなんでつくられた文学賞「フランツ・カフカ賞」を、受賞する事になったのがそういわれる原因(このカフカ賞の受賞者が2年連続ノーベル賞を受賞しているので)だそうだが、もし村上春樹が受賞すれば、なんと日本人では三人目、川端康成、大江健三郎に続く快挙となる!!学生時代は三部作と呼ばれる「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」と共に過ごし、チャンドラーやフィッジラルド、カーヴァー、アーヴィング を知ったのも彼の翻訳から。80年代の内面を描写する小説から、90年代は社会との関連、外面性へと対象は変化するが、それぞれに村上ワールドが存在し、自らは団塊の世代(安保世代)でありながら闘争に背を向け、自己(identity)を追及するようで決して偽りの虚像?!は追い求めない。春の空に浮かぶ雲のように、彼の小説からは指先に残るニコチンや圃場で焼かれた藁の香りがほんのりする。穏やかな春の日に、久し振りに村上作品を読んでみるのも、なかなかイイかも。

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麗らかな春・・・なんとも気持ちのいい一日でした。全体にカスミがかかったような春の日差しに包まれて、・・・実はたくさんの花粉や黄砂に包まれているのかもしれませんが。『春はあけぼの』とはよく言ったもので、最近の朝の陽射しは身体に元気を与えてくれるだけではなく、気持ちを穏やかにしてくれる。今朝も霜が降りていたのに、朝日と共にすぐに溶け出し、輝かしい朝がすぐそこにやってくるのです。
『春はあけぼの・・・』これは枕草子の冒頭部分。枕草子と並ぶ二大文藝作品といえば源氏物語。源氏物語と言えば、十世紀の平安時代の日記文化の代表作。その前に土佐日記、蜻蛉日記、その後に更級日記が有名ですが、いづれもそれらは“かな文化”によって生み出され、“貴族文化”を少し身分の低い者が、女性の視点から、少し憧れ、少し羨み、少しエッチで、少し悲しく、少し怖く、、少し可笑しく、どれも丁寧に書き込まれている特徴がある(いづれも土佐日記以外は全て女性によって書かれている)。それらは王朝文化全盛期に新しい風、あたらしい文化、今後の女性の台頭を予感させてくれるものでした。
ブログ(日記)ももしかしたら、あたらしい文化、今後の新しい〇〇の台頭になるのかもしれません。手軽に書き込め、いろいろな視点から時代を眺められるっていうのはなかなか面白いし、アトはどう丁寧さを持続させるかかなぁ、ポイントは。


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そろそろ桜も開花かナァ、うちの杏も開花宣言。風は少し強かったけど、なかなかの春の陽気、雲ひとつない快晴のもと、露地の仕事に汗した一日でした。
昨日、国土交通省が全国の公示地価を発表しましたが、どの新聞も報道番組も異口同音に、大都市と地方の「土地の二極化」の顕著さを伝えています。小泉政権が格差社会を助長しているとも言われて久しいですが、『富と貧困』の格差社会の到来を一様に嘆くのではなく、『富』とは、『貧困』とは、についてもう一度みんなで整理してみる必要があるように思います。それは『富』=『幸福』、『貧困』=『不幸』という構図ではなく、各々がそれぞれonly one であるためには、何に主軸を置くのか、それは個人個人もそうですが、各地方都市も同様でそれぞれが個性を持たないと、ほとんどが無個性の中、時代に埋没していく・・・と考えられるからです。80年代にG.ギルダーの『富と貧困』は、供給サイド経済学のバイブルと言われ、アメリカの保守派にとって一時代を画した作品でしたが、彼は、「資本主義は与えることから始まる」とした上で、「与えよ、さらば与えられん」という供給重視の資本主義論の特徴は、この偶然性・不確実性の中でリスクを冒して投資し、予見できなかったような成功や失敗に至ることを経済活動の中心に据えている点にあり、大変それらは神的原理にもとづいているといえます。政府の規制や介入は出来るだけ小さい方が良いという彼の考え方は、創造性や自由を奪うことは神の冒涜であるとまで言い切っているのです。
社会は、高度成長期を経て一億総平等の時代から、成熟期の格差社会の到来を迎えようとしています。でも、決して恐れる必要はないのです。おのおのが自由に創造的に生きること、またそれらが認められ、セイフティネットがある社会にそれぞれの“生きがい”をみつけることが大切なことは自明の理であり、『与えよ、さらば与えられん』の精神がその根底に流れているのですから。




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農水省は、初めて豆腐・納豆の原料大豆原産地表示に関する検討会を東京都内で開き、本格的な議論を始めました。消費者団体の代表も含めた会議の中では、表示の義務化は難しいが、ガイドラインの策定は必要との方向性で一致。4月下旬にも骨子を取りまとめ、6月を目処に作成するとのこと。
大豆は、来年度からの品目横断的経営安定対策への移行に伴い、これまでの交付金制度が廃止され、流通も実質的に自由化される。今回の検討会は、生産・流通構造の変化への実需や産地の対応を促す目的もあるようだが、表示は、国産は「国産」や一般的な地名を、外国産は原産国名の記載など、どこまで出来るか、曖昧になればなるほど消費者の期待に応えられず、厳密にすればするほど加工品の単品価格の上昇に繋がることは明確で、痛し痒し・・・の現状。
こちらも??骨なしのガイドラインではなく、今後の日本の農業をどう位置づけ、自給率を上げるためには日本の農業のどの部分を強化していくか、そろそろ明確にしていくべきなのではないか。BSE以降もう結構消費者は気付き始めている、米国に弱腰で第51番目の州に成り下がっている日本の各種政策について。
豆腐や納豆・味噌が少々高くなってもいいじゃないか、ヘルシーな加工食品としてアメリカでは、マドンナやトムクルーズが毎日のように食しているというのに、日本人がまともな大豆食品を口にしていないのは随分おかしい気がするのは僕だけだろうか。

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おかげさまで、本日で1周年を無事迎える事が出来ました。みなさんに支えられ、ぼちぼち、ゆっくり続けることが出来、ほんとうに、ありがとうございます。これからも、宜しくお願いいたします。
ブログはホームページと違って、作成も簡単なら、管理も、チェックも容易で、アトで整理するにも便利、何か日々進化しているように思います。
ほんとうならもっといろいろ出来るとは思うのですが、まだまだ勉強不足で最近『できるブログ gooブログ対応』を毎日読むようにしています、子供たちがおばあちゃんに買ってもらった『おいでよ どうぶつの森 ザ・コンプリート・ガイド』を読んでいる隣で。

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