エフアール・フーズ

ユニクロこと、ファーストリテイリング全額出資した子会社「エフアール・フーズ」（ブランド名「SKIP（スキップ）」）が解散して、丸三年になる。言わずと知れたユニクロの野菜の販売会社である。
解散の原因には
○割高で客足が伸びなかった。・・・当初予定していたより販売高が伸びず、出店経費がかかりすぎた。
○会員確保ができなかった。・・・とはいえ、１万人も会員を獲得した実績は実力??、ネット上の会員販売の「ＳＫＩＰクラブ」と誰でも買える「ＳＫＩＰストア」があり、路面店の展開も始まっていた。
○柳井会長は、「衣料品と異なり計画生産できなかった。」と話した。・・・当初、カジュアル衣料で成功した経営手法を用いて、「スーパーカーのような野菜をカローラ並みの価格」で提供することを目指しての起業であったが、農産物の安定的な商品供給とコスト・在庫管理の難しさに、物流・情報システムの不備が響いた。
といわれているが、
☆永田農法に期待しすぎた点・・・決して誰しもが出来る農法ではなく、持続性に多少疑問が残る。
☆輸送コストがかかりすぎた点・・・本物の野菜は、決してクール便でないと宅配できないわけではなく保存性のあるものと葉物の組み合わせ等を考慮する必要や、販売拡大以前に各地の篤農家との連携等のベースが必要だったのではないか。
☆在庫管理も衣料と食品とでは異なる点・・・単純には日持ちがしないということだが、逆に日持ちがしないものだからこそ加工する等、農家との機敏な連動が必要だったのでは。
☆共同購入のサークルや各地に店舗が・・・どういう店舗展開を目指すのか、生協のようなシステムを活用することは出来ないのか等、輸送コストや鮮度保持、在庫管理を意識した中での新たな仕組みづくりが必要だったのでは。
というようなことを今更ながらに考えた“みどりの日”でした。
本日は何故かいつの間にか“みどりの日”になっていました。