百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
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今日は淡路島の方と話す機会に恵まれた。
その人は淡路島の農業を縁の下で支えている農作物の加工業者の方だが、いろいろな農作物の栽培指導から、加工工程での廃棄物ゼロを目指したゼロエミッションの実現、更には他府県での地産地消の実施方法の提案等、仕事の範疇は大変広い。
私も知らなかったが、淡路島の農作物の生産高はJA岡山の総生産高より大きいという。淡路島は平均気温が15℃で、約1万700haの農地は一年を通じて緑に色づき、果樹や花の生産も多く、田畑の利用率も高い。中でも肥沃な三原平野では水稲にレタス、タマネギ、キャベツなどを組み合わせた三毛作体系を確立し、全国的にも生産性の高い優れた農業が行われているという。
しかし、この三毛作が様々な先進的な病害虫を呼び起こし、その対策に頭を痛めていることも現場では事実のようだ。
地力のある土づくりが大切なことはわかっているが、なかなか三毛作体系の中ではその余裕もなく、液肥や化学肥料に頼った窒素過剰の土壌を常に引きずったままの作付けになりがちなのだという。
専業農家は出来るだけ生産性を上げようと土壌を酷使し、兼業農家は出来るだけ手間をかけない農業を目指す。全国どこでも起こっている現象の象徴的な事象だが、農業は生産効率を追求すると間違った方向に疾走しがちであり、今後は生産効率ではなく、質や独自性の追求が鍵になってくるのではないかと思う。
生産地の集約化を図ったことで、全国に様々な産地が産まれたが、今後は“地産地消”をベースに出来る限り地域地域での食の供給を行うべきであり、今や形骸化した市場に頼るのではなく、農業者は直接加工業者や消費者と結びつくことで新たな独自の市場形成を図るべきなのではないか。

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最近つくづく農業の基本は土づくりにあると感じる。
地力のある土とは・・・保水性と排水性、微生物量と若干の肥料分とミネラル分と通気性が鍵であることはおおよそ見当はつくが、そのフカフカの土は決して硬くならない。つまり、山の少し湿気を持った腐葉土のような状態が常に維持できる魔法のような土が地力のある土ということのではないだろうか。
土の性質を一度に改善する方法はひとつだけ考えられる。それは腐植物質(Humic Substance)を土壌中に入れ、より腐植化度の高い腐植物質を土に多く含有させることによって、土壌の・物理性・化学性・生物性を共に改善することが可能になる。腐植含量を高めた土壌は、有機質肥料の施肥によってもたらされ、有機物が順次土壌中で腐植に変化するのである。しかし、土壌に施された有機物が本当にどのようなプロセスで腐植に変換されるのか、そこはさまざまな議論にわかれるところであり、有機物の表層マルチ等はその技術として大変興味深いものである。
何につけ、この魔法の土はどのようにしてつくりあげられるか、もっともっと学びたいことがいっぱいある。


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本日、余呉のウッディパルで『木間暮れ祭』が開催されました!!大戸洞舎の出展スペースの一部をお借りして、‘酵素オカラ風呂’を初公開!!酵素風呂といっても、野外でなかなか全身の入浴、ということは難しいので比較的簡易な足湯形式をとらさせて頂きました。結構モノ珍しさもあって、多くの方々に「何、これ?」と聞いて頂き、たくさんの方々に少しの時間ではありましたが体験もして頂け、ありがとうございました!!酵素オカラの効用と今後の事業化の課題の整理が少しできたことは大変、大きな成果でした。


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ズッキーニを朝食に利用したい場合は、
簡単に薄く切ってチーズを置いてレンジでチン!!
簡単ですが、なかなか美味しい・・・是非お薦めです!!

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真夏のズッキーニには何といっても“ラタトゥーユ”がお似合い!!
“ラタトゥーユ”は、いろんな種類の夏野菜をオリーブオイルで炒めて、たっぷりトマトでしっかり煮込んだもの、代表的なフランスの田舎料理。栄養価が高く、夏バテ防止にぴったり。冷やしてもおいしい、ご飯にぶっ掛け丼でも美味しい、夏の味覚!!
煮込み料理で、野菜版ミートソースのような味です。
材料:ニンニク、ナス、タマネギ、セロリ、カラーピーマン、トマト、ズッキーニ、ローリエ、コンソメ、オリーブオイル
作り方:
1.ニンニク薄切りをオリーブオイルで炒める。
2.薄く切ったナスを1.で炒める。
3.タマネギ、セロリ、カラーピーマンを角切りにして、2.に加える。
4.トマトとズッキーニを加えて、ローリエ1枚を加え、弱火で煮込む。
5.水がでたら、コンソメを加える(しっかりした味に仕上げたい場合はコンソメを加えますが、別に加えなくてもOKです)。
6.1時間ほど弱火で煮込んで出来上がり。
※実は最近、映画『レミーの美味しいレストラン』でも有名に!!


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噂の『らんらんチップ』は本日発売?!ジャガイモの天敵といわれるシストセンチュウに強く,トヨシロ(従来のジャガイモの品種)に置き換えられる新品種「らんらんチップ」(ばれいしょ農林53号)を使ったポテトチップスが,いよいよ近畿地方でテスト販売されました。
「らんらんチップ」は独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構北海道農業研究センター畑作研究部ばれいしょ育種研究室が品種改良を行い、神戸大学食資源教育研究センターが「らんらんチップ」の栽培と品種特性評価試験おこない,滋賀県湖南市(旧・甲西市)にあるカルビー湖南(株)がその動きと連携し,神戸大の農学部の研究圃場で収穫された「らんらんチップ」を同社工場で加工、写真のようなパッケージにて本日より販売が開始されたのです。
「らんらんチップ」は、保存が長期間でき,トヨシロよりも揚げたときの焦げがすくなくカラーも良いので,味付けを濃くする必要もないという特徴があるようです。
また何故『らんらん・・・』なのかというとジャガイモ自身が卵のような形をしていて、加工がしやすく、元気(?!)になるという理由からの名づけだったようです。
神大の生協では、発売と同時に売り切れた模様ですが、もしお近くのスーパー等でお見かけになられたならば、一度ご賞味下さいませ。
※当初の記載で「神大食資源教育研究センターが品種改良を行い・・・」とあったのは、私の大きな誤解で、誠に申し訳ございませんでした。ブログ上ではございますが、関係各位の方々にお詫び申し上げます。




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今年の4月25日に少しこのブログで紹介させて頂いたあの『高橋がなり』氏主催の農場が『国立ファーム(http;//www.kf831.com)』。その国立ファームのレストランが『農家の台所』、今年の1月末にオープンして、ちょうど今月末で半年を迎える。・・・がなり氏の都市型農業のイメージを代表する“トロ箱栽培”を直接食することが出来るレストランとしても有名だが、現場ではまだまだ課題(・虫の問題・土の問題・光の問題等等)があることも事実のようだ。また、水耕栽培の野菜を場所毎、常連のお客様方にキープしていただこうという新しいシステムを現在実験しておられると伺う。都市型農業の飽くなき追求や安易な人件費の切りつめによるアルバイトの採用ではなく、正社員を雇用することで、いずれはその方々が全国に分散し、全国各地で同様の運動を展開していきたいとするその姿勢に、がなり氏独特の農業に対しての熱い思いを感じる。

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やっぱり夏は暑くないと・・・冷夏じゃ困りモノ・・・。
でも暑過ぎるのも、ちっと困りモノ。ヨーロッパの中南部では大暑。イギリスは冷夏に見舞われ、南部では豪雨による洪水で約35万人が水の供給を受けられない状態になっているという。一方酷暑のルーマニアでは熱波で12人が死亡し、ハンガリーでは猛暑による死者が一週間で推定500人に達したという。
どないなっているのか。
環境に順応していかなければならない農業ではありますが、なかなか素直に自然とともに、柳のようにしたたかに、かつ、しなやかに生きられないのが、世の常。まだまだ穴の青い百姓の性(サガ)・・・かなしいものです。トホホホホ・・・。




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バイオディーゼル燃料とは、植物性油(菜種油、ひまわり油、大豆油など)を原材料としてメタノール(メチルアルコール)と触媒でエステル化してグリセリンを分離、除去してつくられた液体燃料のことをいう。
19世紀後半にドイツ人ルドルフ・ディーゼルがディーゼルエンジンを発表した時、燃料として使ったのはピーナッツ油(つまりバイオディーゼル燃料)だったといわれており、それが現在でもディーゼルエンジンがドイツで人気がある理由ともいわれている。
近代化が進むにつれ化石燃料であるガソリンや軽油が普及し、バイオディーゼル燃料は次第に忘れ去られるようになったが、環境問題が深刻になった現代、にわかに注目を集める。
バイオディーゼル燃料の精製過程は、植物油にメチルアルコール(メタノール=CH3OH)と水酸化カリウム(KOH)を規定量投入。約65℃で3時間程度、攪拌反応させた後、20時間静置沈殿し、メチルエステル(バイオディーゼル燃料)とグリセリンに分離するというもの。
植物性食用油は、脂肪酸とグリセリンの化合物、そこに水酸化カリウムを触媒として、メタノール+脂肪酸とグリセリンに分離反応を起こさせるというもの。
分離が終わったら、グリセリンとメチルエステルを水で洗浄。水と燃料は比重が違うため水の方が重く下にたまる。何度か繰り返す中で、燃料中の脂肪酸や不純物が水によって洗浄され、不純物の少ない燃料を精製する。
バイオディーゼルに代表されるバイオマス由来の燃料は、化石燃料由来の軽油(ディーゼル燃料)とは違い、大気中のCO2を増加させない炭素中立(カーボンニュートラル)というメリットを持っており、その普及が期待されている。


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梅雨が明けたような・・・まだ明けないような・・・大暑だというのに・・・。朝から秋風のような涼しい風が吹き、昼過ぎから青空にはなったものの、風はまだ何故か冷やりとしている。
からっと晴れた青空を背景に、映える百日紅の紅や白やピンクの花は、私達に“夏の想い”を伝えてくれる。
百日紅は『百日紅』と書いてサルスベリと読む。百日紅は、中国での表記だが、もちろん中国語では、サルスベリではない。百日紅の意味は、百日咲いている紅い花、の意味。
確かに、サルスベリは7月から10月頃まで、咲いては枯れてまた咲くことを繰り返し、100日以上咲き続ける。
夏の熱い日差しに負けずに、紅や白やピンクの花を、樹いっぱいにつけているその姿は、なんといっても夏の花の代表なのだろう。私達に“元気”をくれる。

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