百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
ビジネスブログランキング
 



キノコは天然モノが何とも美味しいという。人工的に育てる方法も多々あるが、大別して自然林を用いる方法と菌床栽培の二つにわけられる。
キノコは植物でも動物でも(勿論だが・・)ないが、自然界の循環では大変重要な役割をもつ、というのはキノコの属する菌類が有機物を分解し土に戻す役割を果たしているからだ。
菌類は約五万種あるといわれており、その内訳は・細菌・変形菌・真菌になり、その真菌の中にキノコは属している。
キノコは栄養の摂取方法が変わっており、・腐生(自らが酵素を出して、有機物を分解)タイプと・共生(他の植物と有機的に結合し栄養をやり取りする)タイプ・殺生(他の生物の一部を殺してのっとる)タイプ・寄生(他の生物の生きた細胞から一方的に養分をとる)タイプの4タイプに大別でき、その方法によって栽培方法が異なってくる。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




卵アレルギーの原因は主要成分の卵白アルブミン等にあるいわれている。
今回、消費者庁は「主要成分のない卵はあり得ない」という理由で「卵アレルギーの人でも食べられる卵」等の表現は誇大表示あたると明確にした。
以前、某県立農業高校が『○○○夢たまご』という卵アレルギーの人でも食せる卵を開発し、某百貨店で限定販売され飛ぶような売行きだったことがあったことを思い出した。
その内容は、お茶や納豆菌、米ぬかなど人間にとって健康に良いとされる成分を食材に加え、育成もストレスのほぼないところでおこなうことで、DHA(ドコサヘキサエン酸)やα-リノレン酸、EPA(エイコサペンタエン酸)が通常より4~5倍多く含まれる卵を産むことを確認したというものだった。
しかし数日後、日本アレルギー学会から、「どんな卵にもアレルギーを起こす物質は残る。『大丈夫』とPRするのは危険」との指摘があり、某百貨店での販売は急遽中止になった。
卵アレルギーの本質が論じられることなく、高校生達の夢もはかなく散った。
原因があるから結果がある。結果だけをみるのではなく、原因をみつめる眼を持ちたい。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




秋の空はなかなか趣きがある。
比較的すっきりした空にいろいろな雲が浮かび、流れ、そして消えてゆく。
「農」にもいろいろなカタチがあるのだろう。
栽培するだけではなく、販売や加工まで手がける。
自分の生きざま、自分のライフスタイル、自分の考え方や感じ方を全てぶつけ、新たな『農』を提案する。
そんな『農』の新たなカタチの模索には、地域とのコミュニティーの形成や地域の活性化に鍵がありそうだ。
今一度、明るい地域づくり、未来の見える地域づくりの核に『農』を据えて考えてみたい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




水耕栽培の植物工場は結構みかけるが、土耕(培地に土を使用)の植物工場は数少ない。人工土壌だと「ヴェルデナイト」を使った丸紅モデルと現在数箇所の大学の研究室で行われている程度なのではと思われる。
土壌を用いることで・有機肥料での栽培が可能になる・根モノ栽培が可能になるという利点がある反面、・菌の管理がより複雑になる・水を含むとやはり土は重くなる・作付けに応じて培地を替える必要性が生じる等問題がある。
しかし水ではなく土壌を用いることで、より成分のバランスの良い、硝酸態窒素の少ない野菜栽培は確実に可能になりそうだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


TPP  


TPP・・・環太平洋戦略的経済連携協定
2015年までに協力国間の貿易において、例外品目の極めて少ない関税撤廃と貿易の自由化を目指した自由貿易協定を包括する経済協定のこと。
単純にいうと関税の撤廃と貿易の自由化をさすが、電化製品をはじめとする工業製品の輸出と農作物の輸入をバーターにしようとするものだ。
それにともなう経済成長を数値で現し、農業関係者には泣いてもらって産業界からは評価してもらおうという戦略になっていない方策だ。
国としてどういう国を目指すのか、いつまで経済成長に拘るのか、何が本当の意味での“豊かさ”なのか???
別に農業だけを特別扱いして保護せよと言っているのではない、ただ農業が国土を守っている、食糧は国力だと誰かが理解していないと全てを他人任せの国になってしまう危険性があるということだけは認識すべきだ。国に保護してもらおうとか官僚に指示されないと動けない農家ばかりではない。あてにならない国や政治にそろそろ・・・

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




木枯らし1号が近畿地方にも吹き、札幌では雪が舞った。
冬の訪れだ。今年は残暑厳しく、つい最近まで秋はやって来ないのではないか?!と思わせるような天候が続いたが、やっと涼しくなったかと思ったら今度はいきなり初冬の気温に・・・なかなか植物達も体調管理が大変だ。
一般的に植物達も環境に順応するのに1~2週間必要だといわれている。
話は違うが、今日某雑誌に
『日本は、遺伝子組み換え作物(GMO)の国内での商業栽培を事実上拒み続ける一方、その大輸入国でもある。日本の穀物輸入量は年間約3100万トンに達するが、その4割、約1300万トンは畜産飼料に使われる組み換えトウモロコシだと推測される。飼料用トウモロコシの96%は米国から輸入しており、米国の作付面積の86%がすでに組み換え品種だからだ。国内の畜産業が使う飼料は約2400万トンで、組み換えトウモロコシはその半分を賄っている計算だ。』と記載されていた。
今後議論はこういう論法で展開されることが多くなりそうだ。
『日本は穀物の大輸入国→NonGMOに拘る日本→穀物の生産国や他の輸入国からの批判→自国生産は不可能→GMOの輸入に踏み切る』
『NonGMOに拘る日本→研究が進まない→他国の技術進歩→GMOの研究を日本でも開始』
何が大切で、何を守る必要があるのか、何が将来重要になり、何が輝かしい未来になくてはならないものなのか今一度熟慮したい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




きのこ栽培についていろいろな方々にお話を伺っていくと、きのこ栽培はあまり商売として儲からないといわれる。
「エノキの価格は30年前と何も変わっていない!」・・・卵でも同じような表現がよくされる。
確かに、キノコがそんなに高い値段で販売されているのはみたことがない。
松茸やホンシメジぐらいなものか・・・。
「設備投資分は全く返ってこない」・・・農業用の大型設備は補助金なしには建てられないとこちらもよくいわれる。
実際に滅菌処理やクリーンルーム、冷蔵庫や空調管理等技術が進むに従って設備費は高騰している。
シイタケ栽培は現在では夏の菌、秋・春の菌、と菌種を代えると周年栽培は比較的可能になっている。
ホンシメジも技術的には人工栽培が出来るようになったが、菌床の成分はなかなか高くつく大麦は外せないという。マイタケやナメコもなかなか初期投資分の回収が難しい・・・なにか新しいキノコはないものか(毒キノコじゃなくて)、捜してみたい。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




音を持ち歩く!
そんなコンセプトだったのだろう、ウォークマンが誕生し30年余り、世界的な大ヒットとなったウォークマンもiPodの出現で、国内向けの生産を終了するという。
『音楽を携帯できる!』
個々人のニーズに応えた代表的な商品なのだろうが、音楽の本質、音楽の本来あるべき姿とは、何にか乖離したアイテムだったような気がしてならない。
というのは、音楽とはみんなで楽しむものだったのではないだろうか。
祭りや儀式、式典や宴には必ず必要なもので、誰が作詞、作曲したというより、誰ということなく喜びも悲しみも音楽で表現してきたのが人類だったのではないだろうか。
一人で聴く音楽(再生音楽)は一人しか幸せに出来ないが、みんなで聴く音楽(生音楽)はみんなを幸せにしてくれる。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


霜降  


いつの間にか秋から冬へ季節は移ろうとしている。
朝陽が登るのが午前六時を廻るようになると夕陽が沈むのも午後五時を廻ると直ぐになる。何かと忙(せわ)しいものだ。
霜降・・・まだ霜は降りていないが、霜が降りる頃になると百姓の仕事は一変する。どちらかというと‘守り’の仕事と来春の準備、そして少し手間をかけた加工仕事が主になってくる。
それはそれでまたタノシ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




衣食住で考えると衣がアースポジティブなら、食は無農薬・無化学肥料の農畜産物(自然農法?!まではなかなか・・・)、すると住は町屋や古民家ということになるのだろうか。

最近やたら気になる住はストローベイルハウス。写真が圧縮された藁のブロック、このブロックを積み上げて壁をつくり、粘土や漆喰を塗り上げ、家をつくる。いわゆる『わらの家』!!
断熱性が高く、二酸化炭素の排出を削減、前近代的な未来の家。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ