百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

座右の銘

2019-04-30 06:29:05 | Weblog
「驕るなよ 月の丸さもただ一夜」仙崖義梵・作
お金をおごる+驕り高ぶり・・・を戒めた僧侶の言葉と言われているが、
「おごるなよ 月の丸さも ただ一度」(詠み人知らず)この歌は、欠け目がない満月のように、今の生活に何の不足も無く、そんな、全てが上手くいくことなんか、なかなかあるものではないという意味で、女子マラソンの高橋尚子さんや山梨学院大陸上部の上田監督が座右の銘にされているという。
満月をみて何を想うか、それは人それぞれだが、しっかり一歩一歩を大切に一日一日を歩んでいる人はやっぱり違う。
この24日、日本の女子マラソンを世界レベルへ引き上げた名監督小出さんがお亡くなりになられ、告別式が昨日営まれた。辛く厳しいマラソンを練習こそとことん厳しいようだが“笑顔”の溢れるスポーツに変化させられたその功績は平成の歴史に残るものだという。
わたしには、山を登る人の気持ちやマラソンに挑む人々の気持ちはあまり理解できないが、果敢に挑み歴史を変えてこられた方々のひとかたならぬ努力にはなんとも頭が下がる。
blog上ではありますが、お悔やみ申し上げます。

ローマ

2019-04-29 19:48:12 | Weblog
ローマとはいえ、あのローマではなくメキシコシティの「Colonia Roma」
モノクロ映画で1970年メキシコシティを舞台にしている2018年のアルフォンソ・キュアロン監督の作品
階級社会の中で、それぞれが小さな幸せを求め、学生が起こすクーデターがいとも簡単に軍に鎮圧される何とも切ない世の中
そういえば最近「富と貧困」をテーマにした作品によく出会う、時代が今一度、崩壊しつつある資本主義、グローバリズムの限界の再認識、そして保護主義、自国第一主義が導く世界への畏怖を映し出しているような気がしてならないのは私だけではないだろう

モノクロのフィルムは銀の粒子が世界を創り出す。カラーフィルムやデジタルフィルムにはない、何か人肌を感じる映像の中に、現代社会が忘れ去ってゆくもの、見失っていくものがたくさんあることに気づいた時にはもう遅いのかもしれない

日本企業

2019-04-28 23:01:10 | Weblog
グローバル化にともなって世界のマーケットは数社の巨大な企業に牛耳られようとしている。
ちなみに時価総額ではマイクロソフト、アップル、アマゾン、アルファベット、バンクシャー・ハザウェイ、フェイスブック、アリババ、デンセント、ジョンソン&ジョンソン、エクソン・モービルの順になり、米国が8、中国が2、日本やドイツは入っていない。
最近話題のユニコーン(未上場で企業価値10億ドル以上の企業)やデカユニコーン(未上場のベンチャー企業でこちらは時価総額100億ドル以上の企業)に関してもその多くはアメリカもしくは中国の企業で、2017年12月1日時点で世界に存在していた220社のユニコーン企業の中で、アメリカ発の企業は109社で全体の49・5%を占めていた。これに続いて中国発の企業が59社で全体の26・8%を占め、日本は、(当時、まだ上場が決まっていなかった)メルカリの1社のみだったという。
おそらくこれはバブル崩壊以降、失われた〇〇年の中で研究開発に人・モノ・資金・情報を投じてこなかった報いで、科学技術力の大きな凋落が続いている。日本の学者がノーベル賞を取れなくなる時代が早晩やって来る。事実、医学生理学賞受賞者の大隅良典や、物理学賞受賞者の梶田隆章は、そうした時代が到来するかもしれないと危機感を露わにしていた。
世界で一番になる必要がないのではなく、世界の中でやはり必要な国であり続け必要があり、もっともっと努力して日本のためではなく、世界のために貢献できる日本企業を創造しなければならない。

二つの映画

2019-04-27 21:09:09 | Weblog
最近公開された映画にイラク戦争を扱った2つの映画がある。ひとつは政治家から戦争を描いた「バイス」、もうひとつは「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」という報道から戦争を描いた
もの。この二つの映画から「大量の破壊兵器」や「化学兵器」「核兵器」が見つからなかったという事実、なのに何故大国は戦いを求めたのか?大国の国民は何故戦争を認めたのか?戦争の持つ意味、そして意義、等々考えさせられる映画だった。
アメリカだからこんな映画が撮れるのだということと、日本ではこの戦いをどう総括したのかということ、われわれは何を信じて何を時代に刻んでいかなければならないのか、改めて考えさせられる映画だったが、われわれはもっと原因を追求する必要があるし、その結果から二度と過ちを起こさないよう思考する必要がある。どちらも決して楽なことはないが、学びがない限りはいずれ早い機会に滅亡の道を歩むことになるだろう。

生乳

2019-04-26 18:43:19 | Weblog
酪農家戸数の著しい減少(2日に一軒の酪農業廃業していると言われている)とそれにともなう乳牛頭数の減少、輸入飼料価格の高騰に よるコストの上昇、EPAにともなう安価な乳製品の輸入などは酪農家の経営環境の悪化をよび、国際市場での需給の逼迫 次第によっては日本国内の牛乳乳製品の品薄状態が安易に推測できる。日本の牛乳乳製品と酪農家を取り巻く状況は、これまで経験したことのない危機的 なもので、この状況が続けば、最悪の場合、国内で牛乳乳製品の供給不足が起こり、結果とし て価格が高騰し、日本の食卓から新鮮で手ごろな価格の牛乳や乳製品が姿を消してし まう可能性も考えらる。実際には以前は各地域で自給自足されていた生乳は北海道の生産でなんとかカバーしていた昨今だが、昨年のような災害があると急に自給できなくなる、なんとも不安定な食の現状にもっとわれわれは真剣にならなければならない。

除草剤

2019-04-25 18:26:33 | Weblog
「除草剤」
アメリカでは、発がん性が疑われ、訴訟騒ぎに発展しているグリホサートはもともと、化学大手のモンサント社が製造販売する除草剤「ラウンドアップ」(商品名)の主成分。今では様々な商品名で、世界中で使われており、アメリカでは、そのラウンドアップが原因でガンになったとして、モンサント社に損害賠償を求める訴訟が2015年秋以降、各地で起こっている。
欧州連合(EU)は2017年11月にグリホサートの認可をさらに5年更新したが、フランスのマクロン(Macron)大統領は2021年までにグリホサートの使用を禁止すると約束した。ラウンドアップの生産・販売権は現在、開発元の米農薬大手モンサント(Monsanto)を昨年買収したドイツ製薬大手バイエル(Bayer)が保有する。米カリフォルニア州では昨年8月、除草剤の健康被害リスクについて十分に知らされていなかったと訴えた末期がんの男性の主張を裁判所が認め、バイエルに対し7800万ドル(約84億円)の損害賠償の支払いを命じている。

そんな中、ある団体が国内のスーパーで販売されている大手製粉会社の「日清フーズ」「日本製粉」「昭和産業」3社の小麦製品を調査したところ、12商品中5つから除草剤「ラウンドアップ」の主成分であるグリホサートが検出されたという。各社は国からの買い付けであり、国が安全性を担保しているというが、本当にそうなのだろうか。

われわれは、水俣病の時のような同じ過ちを二度と起こしてはならない。

自衛官派遣

2019-04-24 22:34:18 | Weblog
安倍政権は4月2日の閣議で、エジプト東部のシナイ半島でエジプトとイスラエル両軍の停戦監視をしている米・英など多国籍軍・監視団(MFO)司令部に陸上自衛隊員2名を派遣する計画を決定した。期間は4月19日から11月30日までとなる。これは2015年の戦争法(安全保障関連法)強行と16年の同法施行に基づいた「国際連携平和安全活動」を適用する初めての措置で、今後、ひきつづき国連以外の多国籍軍、いいかえれば米国が主導する戦争や軍事行動への派兵に道をひらくもので、『国連が統括をしている平和維持活動でなくても参加できる』、本当に良いのか!これで。

サフランの球根

2019-04-23 19:24:38 | Weblog
今日はサフランの球根の試し堀りを行う
なかなかの出来具合い
今年のテーマは、小さな球根を如何に早く大きくするか
昨年はほぼイメージ通りに出来たので、今年はそれらを如何に今度は大きく育てるか
いくつかのパターンを試してみることと、もうひとつ原点に返ってやってみたいことがある
このGWでその準備を行い、本格的な掘り取り前には実験に入りたい

ポピー

2019-04-21 21:06:03 | Weblog
ケシとポピーの違い
実はポピーはケシ科ケシ属なのでケシのうちのひとつと言える。
ケシ科の植物の実から採れる乳液には、入眠や麻痺の作用があることから、紀元前400年頃のギリシアでは麻酔薬や睡眠導入薬として用いられていたという。
ケシの中でも栽培出来ない(してはいけない)中毒性の強い品種がある。それは具体的には葉が平べったくなって太いカタチのもの、葉や茎に毛が生えていないもののことをいい、単純には主に葉が菊の葉のように細くなって深く切れ込みが入っているもの、葉や茎に毛が生えているものは栽培することは可能だという。
藤圭子の『圭子の夢は夜開く』で歌われている「赤く咲くのはケシの花・・・」だが、決してケシの色は赤しかないわけではなく、アグネスチャンの歌う「ひなげしの花」の「ひなげし」はケシの中でも観賞用の品種のことをいうようだ。