百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
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巣から落ちたツバメのこどもを小学校で育てていた次女が、我が家にツバメのこどもを連れて帰ってきた。ツバメは2羽いて、夕方や朝に餌をあげるのが彼女の目的!!でも学校から自宅までの長い距離(1.6㌔、こどもが歩いて20分)、暑い中よく耐えてくれたものだ。こども達が交互に自宅へ連れて帰り、育てることは意義あることかもしれないが、ちょっとツバメさん達にとっては迷惑かもしれない、結構ストレスが溜まりそうだし…。また、調べてみるとやはりツバメを育て、野に放つことは大変難しい・・・
①餌を常に与えなければならない
②30℃で保温をしなければならない
③巣立つ前後には手を触れないで
なつかせないこと等々 
かなりの覚悟がないと安易な気持ちだけでは、飼育は出来ないようだ。
そういえば、北海道の丹頂鶴の雛の飼育の際には丹頂鶴の着ぐるみを必ず着るという・・・それは丹頂鶴が野に放たれる際に、人になつく(人馴れする)と困るからという理由からで、野鳥を育てるということはそれ程、野鳥が自然に帰ったアトのことを想定し、人間の目線ではない自然界の目線で気配りをする必要があるということのようだ。


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昨日の『食の安全性??』の続編となりますが、如何に柔軟に“知識”を組み合わせ、相乗総和の価値を形成するかというのがポイントになり、それが“思考の自由度”になるのではないかと僕は思います。
ちなみにジーコジャパンのW杯ドイツ大会の敗退の原因も何かそのへんにありそうな気がしてなりません。ジーコはあくまでも選手の自主性を重んじ、今まで常に自由を与えてきました。でも、日本人は比較的、自由が苦手なのかもしれません。自由には必ず責任がつきまといます、自ら考え行動を起こすということはそういうことです。
日本の教育は知識の詰め込みに偏りすぎており、それらを変幻自在に活用する術を教えていません。ましてや相乗総和の価値についてあまり問われた経験など僕もありません。
ただし社会に出るとそうではなく、様々な問題点が日常茶飯事のようにやってきます。その都度、判断ではなく、決断を迫られるケースも多々あります。サラリーマンと自営業とでは、少し違いはありますが、賃金を得ていたり、それが本業であったりするという点では、いづれも“プロ”なのですから、自らが考え、自らが努力し、最大の成果を求めて自ら行動を起こさなければなりません。それが“プロ”というモノです。
ジーコはブラジル戦後『チームは個人能力だけでなく、プロ意識も足りなかった。』とつぶやいた・・・プロ意識はひとつひとつしっかり築いていかないと決して流行やトレンドで醸成されるものではない、強い精神と肉体、そして成熟した魂がそこには必要だったということなのでしょう。
日本の教育も“ゆとり教育”が本当に求めていた『自ら学び、考える。』(そして、行動を起こす!!)への実質的転換を、全体論として方法論も含めてそろそろ提示する必要がありそうです。


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以下は小学六年生の穴埋め式の社会科の問題です。
『国内の食料が大幅に不足する中で、食料の(①)が難しくなりつつあります。したがって、(②)からの(③)が年々増えてきています。それにともなって、食の(④)の確保も大きな問題になりつつあります。』
《答え》 ①自給 ②海外 ③輸入 ④安全性 は結構、少し考えると誰でもわかるオーソドックスな問題なのでしょう(だって小学生の問題なのだから・・・)。でも、もう少し考えると
◇何故、国内の自給率が低いことを問題にしないのか。(以前のように人口が上昇過程にある日本ならまだしも、年々少子化で人口は減少しているのに・・・・・)
◇何故、海外産なら安全性に問題があり、国内産なら大丈夫なのか。(国産の問題点の整理すら未だに出来ていないのに、・・・・・)
等の疑問点がふつふつと沸いてくる。
大きな問題は、私達は現代教育の中で、あまり根本から考える学習方法を学んでこなかった点にあるではないかと思えたりする。例えば、上記の穴埋め式の問題では、ある意味では、問題点は食の安全性(国産は大丈夫?!だが・・・)にあり、自給率の低いことはもうどうしようもない現実かのように思え(思わし、…洗脳??)、その部分については考えさせない(思考の停止??では・・・)ようにすら思えてくる。もっともっといろいろな視点から、様々な知恵を働かせる必要がありそうだし、いろいろな年代の方々の考え方が交錯すること(複合的に融合)がこれからの時代は大切そうな気がするのに。


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こんなに石油が高騰すると、やっぱりエネルギーを自給しないと持続的な社会が築けなくなると気持ちだけが焦る。
植物は太陽からの光エネルギーを利用し、水と炭酸ガスから炭水化物を生成する(所謂、光合成!!)。この炭水化物の化学的エネルギーこそバイオエネルギーの源といわれ、バイオマスは、生産資源系(エネルギープランテーション系)バイオマスと未利用資源系(残渣系)バイオマスに大別される。
生産資源系バイオマスは主にエネルギー利用を目的として栽培する植物であり、ブラジルで栽培されているさとうきびやアメリカで栽培されているとうもろこしはその典型である。一方、未利用資源系バイオマスは、農林水産業における未利用資源や加工残渣、都市ごみ中のバイオマスなどがある。
生産資源系バイオマスとして栽培された植物(とうもろこしやさとうきび等)は発酵・蒸留させることにより生成され、バイオエタノールとなり、そのエタノールとは、通常お酒として飲むアルコールの純度を高めたものである。このバイオエタノールを燃料として利用すると、農作物が生長する過程で大気から取り込んで固定化した二酸化炭素を燃焼により放出するため大気中の二酸化炭素の総量が増加しないことから、温室効果ガスの排出量は0とみなされ、所謂カーボンニュートラル(カーボンとは炭素のこと)の実現となる。自動車用燃料としてはブラジル、米国等ですでに普及しており、世界的にはエタノールの7割はすでに燃料用として用いられている。通常はガソリンに混合して利用されており、米国ではE10(10%混合ガソリン)としての利用が一般的になっているいう。
日本でも環境省はバイオエタノール普及拡大への長期目標を明確にし、2010年にバイオエタノールを3%混合したガソリン(E3)を需要量の最大50%に導入。さらに2030年には混合割合を10%にまで高めたE10を需要量全量に導入することとしたらしい。
でもよく考えてみると、現在トウモロコシの世界全体の生産量は、近年6億トン前後であり、そのうちアメリカが4割程度を占め世界最大の生産国となっており、アメリカは世界最大の輸出国でもあり、シェアは6割を越えるといわれている。日本は世界最大のトウモロコシ輸入国であり、その輸入量の9割をアメリカに依存している。しかし、我々はいつも甲斐よしひろのようにポップコーンを頬張っている訳ではなく、その75%は飼料用として使用している・・・それじゃあ、やっぱり“お肉”や“牛乳”として食べている(カタチは違うが頬張っている)のか!?・・・ということはバイオエネルギーとして植物資源(さとうきび等は自国で栽培され実験されているが、トウモロコシ等を活用する前提だと)を利用することは環境にはやさしいが、ますますアメリカに依存することとなり、自給からまた一歩遠ざかる気がしてならない。
ましてや、トウモロコシの先物市場が昨年に較べて倍に上がっているとかいう噂を聞くと何をかいわんや。


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今夜最終回を迎えた『ギャルサー』(ギャルサークルの略?!)はなんとも意味不明なドラマであったが、結構、我が家の子供達には人気があった。
ただ私はタイトルにあるように『ありがとう大地、ありがとう太陽、生命をありがとう!!』とお祈りをして食事を摂るカウボーイの姿にだけは共感していた。
『頂きます!』と食事の前に手をあわせることは、何も特別な宗教観がなくても当然のことなのに、手をあわせていると「熱心に信仰されているのですねぇ!?」「出身は仏教系の大学なのですか?!」と聞かれたりする。 特別なことではなく、あたり前の行為として、日々様々な人に、日々様々なものに感謝し“食”することが大切だと思うのですが。
私達の農業は決して自然の力なしには成り立たないもので、常に感謝し、常に奢ることなく、常に精進する必要があります。昨年からは農業資材等に関しても、ほぼ自分達で製造出来るようになり(もちろん水産加工業者や豆腐屋さん、プレス加工業者の方々のご協力を得て)、更に日々いろいろな方々のお世話になりながら農に生きられる“幸せ”を実感しているというのが本音で、そういうネットワーク(人と人との繋がり・・・決して分断されているものではなく)の中で「美味しいトマトをありがとう!」と言われると本当に感謝しなければならないのは我々の方で『お蔭様で!!更に美味しいものをつくるべく精進します!』と更に来年もっともっと頑張ろうと心に誓うのですあります。


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最近、話題の『ポジティブリスト』ですが(ポジティブがあるからには、ネガティブもあり)、まだまだ現実的な問題を残しながらではありますが、この5月29日に制度として施行されました。
ポジティブリスト制
⇒原則禁止、「認められるもの」のみ明記
ネガティブリスト制
  ⇒原則自由、「認められないもの」だけ明記
簡単にいうと今まで、ネガティブ(比較的自由)だったのを、ポジティブ(結構厳しい)に替え、出来るだけ葉物等、直接口にするような農作物には農薬を使わないようにしたいという食品衛生法上の『食の安全』の確保が制度導入の目的のようです。
よく言われる問題点のひとつは・ドリフトという農薬飛散の問題《殺菌剤A水稲では残留基準(0.5ppm)が設定されていますが、キャベツでは一律基準(0.01ppm)が適用されているため、田圃の隣にキャベツ畑がある場合等、故意ではなく、殺菌剤がキャベツに付着してしまうケースがありうる。》で、百姓同士で工夫しなければならないだけでなく、今一度農薬や殺菌剤の使用方法等を検討しなければならないのではないでしょうか。
また、食と衛生の関係は、ある意味で相反するところもあり、衛生視点ばかりが先行すると、本当に無菌状態での植物栽培が出来ないことには“食”そのものの存在が危うくなるような気さえしてきます。
自然界ゆえ、植物や動物が存在し、共に生きていく必然性がそこに生まれ、何かを否定するとそこに矛盾が生じ、持続性がなくなったり、膨張や破壊を誘発することを考えると、今一度、『持続性』や『共生』・『多様性』について、様々な視点からみんなで考えてみたいと思う今日この頃です。制度だけが先行するとやっぱりあまり良くないから・・・でも制度で縛り、将来を保護することも大切なのかもしれません。

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トマトづくりの基本は『少ない肥料と少ない水』と思っていましたが、今日会った方から「『トマトづくりは、充分過ぎる肥料を入れて、あとは水で管理する。』のが一番!!」といわれ、・・・少し考えてみました。通常、たくさんの肥料を入れると木が大きくなりすぎ、なかなか調整が出来ないのですが、そこをごく少量の水で調整するのはすごく難しい技のように思えます。でも、そういう技もあるのかもしれません。
農業をやっていて面白いのは、『どれも正解!!』(正解はひとつでは決してないという意味)という場合があったり、『どれも駄目・・・更に工夫を!!!』(これだけは見逃してはいけないというものがある)という場合があったり、いろいろな要因が複雑に絡み合って初めて育つ植物(動物も同じですが)ゆえ、いろいろな組み合わせの中に正解があったり、ひとつポイントがズレているだけで、全然思い通りにならなかったりすることがあることです。いろいろな育て方があることを常に認めながら、自分流というか自分の圃場、圃場の環境にあった栽培方法を常に追求することが出来るのも農業の楽しみなのかもしれません。
「作物に肥沃な土は要らない、原生地の環境に合わせればよい、作物が欲しがるまで、水分も肥料もやらない、そして、農業は自然破壊、だから遠慮しながらやらなければ…」と永田農法で有名な永田さんは言う。
これは、ある意味で『少欲知足』であり、永田さんが自己を磨き上げた中で到達した独特の農法であり、農業観なのだろう。
僕は別に“農業は自然破壊”とは思わないが、自然との共生は大切にしなければならないし、“足りるを知る”を常に意識しながら農に生きたい!!

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持続可能で循環型の農業を目指している私達は、その理想を大きくいうと環境保全・資源循環型社会の実現におき、近代農業の革新による現代無農薬無化学肥料農業の普及を現実の目標として掲げ、全国各地でそのベースとなる“農業”が核(コア)として存在して初めて環境にやさしく・持続可能で安心出来る社会が成り立つのではないかと考えています。
そのためには
○まずは水稲農家の藁や米糠、養鶏農家の鶏糞を活用した野菜づくりから始め、
○次に、水稲農家も養鶏農家も果菜農家も使う肥料・飼料づくりを順次行ってきました。
○現在、肥料・飼料を世間に有り余っている有機性廃棄物(おからや魚のアラ)を活用することで少し大きな循環を目指し活動を行っています。
○そして、出来ればそのネットワークを全国に拡大出来ればと考えています。
おのおのの地域には各々の特徴があり、まさに地産地消を生産物だけではなく、飼料・肥料という源から形成し、更に他との差別化を図る中で、それぞれが個性を発揮するという特産品づくりを現在模索しています。
何か、またいいアイデアがあればお声をかけてください。よろしくお願いいたします。

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ズッキーニって結構美味しい!!昨日、紹介した『ラタティーユ』にも合いますが、そのままチーズを載せてオーブンで焼くのも、また美味しい。
実は、花まで食べられるので、朝採った花を、昼食や夕食のサラダの上に簡単に刻んだり、小さくちぎったりして載せると食卓の会話も進むはず・・・。

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夏野菜の料理というと、なんといっても『ラタティーユ』(ratatouille) 。
本来は南仏、コート・ダジュール(Côte d'Azur)やプロバンス(Provence)の名物の野菜の煮込み料理のことですが、実はなんでも夏野菜なら煮込んでしまう、・・・オリーブオイルとニンニク、玉葱等、ベーコンかササミを入れ、硬い野菜をまず炒め、ベースにトマト、だんだん軟らかい野菜(ズッキーニ、パブリカ、茄子)を入れて約30分間ゆっくりゆっくり煮込んでみてください。
コート・ダジュールやプロバンスは、平均的年間日照時間2,500時間と、日本の2.5倍の日照時間。平均的年間雨量は、70ミリ程度で、日本の1/30くらいと、野菜や果物の生育にはもっとも理想的な環境。ゆえ、野菜は味は当然濃く、大変美味いと聞きます。
出来たての熱々の状態でも大変美味しいですが、冷やしたのを冷菜として食べるのもまた美味しい。 僕は冷やしたのを熱いご飯にかけて食べるのが大好き。一度お試しください。

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