「河津桜」は早咲きの桜
その昔、日本固有種のオオシマザクラ (Cerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba, 1992) とカンヒザクラ (Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. & S.Suzuki)の自然交雑から生まれた日本原産の桜。
1955年に静岡県賀茂郡河津町田中の飯田勝美さんが河津川沿いの雑草の中で1mほどの原木を偶然発見し、庭先に植えたことが由来と言われている。
1966年から開花し、当初、発見者の飯田家の屋号から「小峰桜」と地元で言われてきたが、その後の学術調査で今までに無かった雑種起源の栽培品種であると判明し、1974年に「カワヅザクラ(河津桜)」と命名され、1975年に河津町の木に指定された。現在も原木はこの地に存在し、2022年現在で樹齢65〜75年と言われている。
早咲きの桜で注目を集めて、今や全国各地でさいばいされているが、歴史は短い。
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