百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
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見えないものがみえてくる。
そういうものなのかもしれない。
・・・イメージとは。
言葉では表現しにくい、でも頭の中ではしっかりイメージが出来る、そんなものが時折、頭の中に残像として微かに残る。
その微かな残像を手掛かりに次回の商品制作にとりかかりたい(商品制作といっても何かモノをつくる訳ではないが)。
ひとつのイメージは、出来るだけシンプルに。
ひとつのイメージは、出来るだけ清楚に。

ダムに沈んだ村がある。
ダムの中にそのまま木々が・・・。
ダムの中にそのまま段々畑が・・・。
水に満たされている時は、決して見えないのに。
みえないものがみえる人になりたい。
みえないものをみつめる努力をしよう。

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「豆腐道」
その昔、あの川端康成が「古都」に書き込み、司馬遼太郎が「日本文化を食っている気がしてくる」と「街道をゆく」の中で語ったお豆腐屋さんが京にある。
そのお豆腐屋さんでは『マザーウォーター』のお豆腐屋さんのように店頭で食することこそ出来ないが、「その土地でその日に作ったものをその日のうちに食べていただく」ことを大切にされている。
食や農のあるべき姿を教えていただいている気がする。

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粉末や粒状、青汁、パウダー等さまざまなカタチに変えて商品化されているモロヘイヤは「王様の野菜」と呼ばれ栄養価も高い。
「王様の野菜」と呼ばれる所以は、古代エジプトの伝説の中に、どんな薬を飲んでも治らなかった王様の難病がモロヘイヤのスープで治ったという話があるからだそうだ。
モロヘイヤはさまざまな栄養をバランス良く含んでいるといわれている。ミネラルやビタミンを豊富に含んでおり、老化の原因である活性酵素の働きを抑える効果のあるカロチンの含有量は野菜の中ではトップクラスといわれている。また、日本人が不足しがちなカルシウムを多く含んでいることでも有名。そしてビタミンCは、モロヘイヤに多く含まれている鉄分の吸収を助ける効果があるり、貧血、めまい、息切れなどの若い女性に多い症状の改善に役立つといわれている。また、食物繊維は便秘を改善するだけでなく、体内の発ガン物質を体外に排出する手助けをし、コレステロールの吸収を抑え、糖尿病、高脂血症、動脈硬化を予防します。
但し、写真の鞘の中に含まれている青色の種は毒性があり、決して口にしてはイケマセン。

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昼間の景色と夜間の景色、同じ景色なのに陽光で眼にみえる世界は全く異なる。
自然界に生きるものは、その自然の摂理に従い、その摂理を理解しているいないに関わらずその世界の中で生かされている。
決して眼にみえるものだけが正しい訳ではなく、科学的に分析されたものが正しい訳ではない。また様々な視点の持ち方で見え方が異なったり、何かに反応したりするとまた違ったものになること等に関して我々の現段階の知識の深さはおそらくたかがしれている。
いろいろなモノの見方や考え方を単に人類のエゴではなく、地球全体の調和や共生という視点でもつことは、おそらく演繹的にも現代社会にとって必要なことなのではないだろうか。

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ヘスピリジンは、ポリフェノールの仲間で血管機能の改善をするという。
実はこのヘスピリジンはミカンの外皮と実の間の白い筋の部分(繊管束)にもっとも多く含まれているという。
ということは、今までわざわざきれいにとって捨てていた白い筋は食したほうが良いということ・・・。
こんなものが世の中にはいっぱいある(まだまだ知られていないが)としたら、もっともっと農業を活性化するヒントが近くにごろごろ転がっていることになる。

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有機農業推進法が超党派で議員立法として国会に提出され、法律として成立して(2006年12月8日)もうすぐ4年を迎えようとしている。
都道府県レベルでは5年以内に推進計画の策定等が掲げられており、・新規就農者支援や・技術向上・販売支援等について、より具体的に計画段階にまで落とし込んでいくステップに入ろうとしている。
しかし、問題はないわけではない。有機農業の定義についてまだまだ議論の必要がありそうだし、就農者支援については土地や住む場所の課題はなかなか一筋縄では解決できない奥深い問題をはらんでいる。やはり地域や自治体を巻き込んで支援する仕組みが必要になってきている。栽培技術に関してもまだまだ科学的でない(どこまでいっても科学で全て語ることは困難かもしれないが・・・)ところを指摘されると返答に困る場面も多々あり、もっともっとデータにもとづく検証が必要だと感じている。そして、やはり販売先の課題が最後の関門として大きく残る、量と質と時期とお互いが納得できる価格に少しでもズレがあると永続性がなくなってしまうことになる。
但し、従来なら変わり者の有機農業だったものが、この推進法で少し陽の目を見て、今後はわれわれの精進にかかっているとなると、あとは一歩一歩確実に前に進んでいくしかない。
楽しみながら笑顔を大切にして進めていきたいと個人的には思っている。

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ハッサクをまるごと使用した和菓子『せとこまち』は地元の和菓子屋さんと広島大学が共同で開発されたもの。
ハッサクは柑橘類の中でも体脂肪やコレステロール値の調整に際立った効果をもつ。
なかなか普通の農家では発想出来ないものについて、大学の知恵が入り、商工の技術がそれらを包み込むことで全く新しい食品が創造される。

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サフランのメシベを乾燥させて1週間、これで3~5合のサフランライスが炊けるかなッ。
サフランのメシベは紀元前から生薬として利用されてきたという。
国内生産量の80%以上は大分の竹田市で栽培されており、その歴史は100年以上遡る。
これからは畑に植え付け4月下旬に球根を掘り上げたい。

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こんな危機的な状況にある農業に・・・悩んでいると、
甘楽富岡農協(群馬県)の奇跡という取り組みについて教えてくれる人がいた。
いつか何処かで聞いたことはあったが、詳細まで知らず、細かく聞いてみると、なるほどと思いあたる節が多々ある。これは結構おもしろい、何か大きなヒントを頂いたような・・・。
蚕とこんにゃくの町だった甘楽は一時繭50億円・蒟蒻30億円あった販売高が,生糸絹製品の輸入自由化と中国の影響による蒟蒻相場の急落により、数年で最盛期の10%程度にまで激減したという。もはや町は死んでしまったみたいな状態に・・・。地域の危機意識は一気に高まり、地域における他の地域との差別化できるものはいったい何か考え、少量多品種で生き残る道を模索したという。この地域には900~1000ヘクタールの農地はあったが,そのうち1/5が荒地で、平坦な土地は少ししかなかった。そこで,地域資源は何かを考え、・中山間地では,山の上と下では季節ずらしながら多品種の作物がつくることができる。・東京も商圏に入るという距離感。地域の農家を販売農家,自給農家,土地もち農家にわけて、販売農家は自分達でやるだろうからと、ターゲットを自給農家と土地もち農家に絞り込み、富岡の財産は,・女性と高齢者のみが農業者とした。そしてまさにこれを人的資源と考え、自分で食べるだけではなく、市内に彩食館(直売所)をつくり、出荷してもらう政策を実施。直売の次のステップとして、良いものは価格を少し高めに設定し東京の契約スーパーへ届ける仕組みを加えてみた。旬感野菜と命名し,バーコードで誰の野菜か分かるようにし、講習会をノルマ化、レジュメは有料にしたという。このようにみんなで栽培作物の質を高める努力を惜しみなくしたという(普通の販売農家には出来なかった・・・だろう)。
現場に知恵がある、ピンチがチャンスをつくり、みんなの努力で地域が笑顔で包まれるようになる、そんな町づくりが望ましい。

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最近、本当に今後の農業はどうあるべきなのか考えさせられる。
農業はやはり国民の“食”を支える産業であり、産業である反面国土や地域を守る文化だと思う。
“食”は衣・食・住といわれる通り暮らしにとっては欠かすことのできないものであるが、暮らしの中でも“生命”に直接繋がるものであり“健康”等を根底から支えてくれるものになる。
一方、国土保全や地域活性という意味で大切な役割を持ち現代社会で最も重要な key word“環境”という側面も大きく担う。
日本は戦後“食”を他国に委ね、“豊かさ”を功利と取り違え、“生命”の尊ささえも忘れかけてきた。また、国や土や地域や緑の大切さを忘れ、自然とはまさに勝手に守られるものだと誤った理解をしてきたような気がする。
農業は如何にあるべきか、・・・。

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