yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

「よな抜き音階」とスコットランド民謡

2009-05-26 16:44:50 | 文化
  

「よな(4と7)抜き音階」とは、短音階「ラシドレミファソラ」において第4音の「レ」と第7音の「ソ」を抜いた「ラシドミファラ」という5音階のことです。叙情性のある音階で、江戸時代以後の日本の歌曲の多くがこの音階でできています。また、箏曲などに用いられてきた陰音階とも似ています。明治時代以降、叙情歌として親しまれてきた唱歌や童謡はこの音階の曲が多く、日本人の好みに合っていると思われます。演歌も多くがこの音階です。<o:p></o:p>

 ちなみに明治以後に日本に紹介され、親しまれてきたスコットランドの歌曲や民謡もこの音階です。<o:p></o:p>

 「アニー・ローリー、蛍の光、マイ・ボニー、ジョニーがいなくてがっかり、故郷の空(原題、麦畑)、スコットランドの釣鐘草、ロッホローモンド、仰げば尊し、バーバラ・アレン」など実に沢山あります。「庭の千草、春の日の花と輝く、ダニーボーイ」はアイルランド民謡です。<o:p></o:p>

 このことは、日本人の音の琴線に触れる歌曲が、遠いスコットランドやアイルランドで生まれて、日本の音楽に影響を与えて来たことを示しています。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする