上杉謙信は、名利を求めず、信義を何よりも重んじました。戦国時代を含めて日本史上希有の武将であり、戦では鬼神の如く連戦連勝、誠に「越後の竜」でありました。<o:p></o:p>
米澤には下記の家訓が残されています。<o:p></o:p>
・ 心に物なき時は、心廣く體泰なり (心が広々として体がゆったりする)<o:p></o:p>
・ 心に我儘なき時は、愛嬌失はず<o:p></o:p>
・ 心に欲なき時は、義理を行ふ<o:p></o:p>
・ 心に私なき時は、疑ふことなし<o:p></o:p>
・ 心に驕りなき時は、人を敬ふ<o:p></o:p>
・ 心に誤なき時は、人を畏れず<o:p></o:p>
・ 心に邪見なき時は、人を育つる<o:p></o:p>
・ 心に貧なき時は、人に絡ふことなし(ガツガツした心がない時はおべっかを使わないはずだ)<o:p></o:p>
・ 心に堪忍ある時は、事を調ふ<o:p></o:p>
・ 心に曇なき時は、心静なり<o:p></o:p>
・ 心に勇ある時は、悔むことなし<o:p></o:p>
・ 心賤しからざる時は願好まず<o:p></o:p>
・ 心に孝行ある時は、忠節厚し<o:p></o:p>
・ 心に自慢なき時は、人の善を知り<o:p></o:p>
・ 心に迷いなき時は、人を咎めず<o:p></o:p>
謙信公の言葉には重みと含蓄があります。<o:p></o:p>