yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

什の誓い 會津日新館

2007-07-08 06:47:38 | 歴史

  會津藩の藩士の男子子弟は六歳になると全員「什」(じゅう)という組に入りました。什とは十人を一単位とする遊び仲間です。毎日当番の者の家に集まり、最年長の什長の指示によって遊びや勉強をしました。

什の誓いは次のようもので、毎日大声で唱和しました。

一、       年長者の言うことに背いてはなりませぬ。

二、       年長者に御辞儀をしなければなりませぬ。

三、       虚言(うそ)を言うてはなりませぬ。

四、       卑怯な振舞をしてはなりませぬ。

五、       弱い者をいじめてはなりませぬ。

六、       戸外で物を食べてはなりませぬ。

七、       戸外で婦人と言葉を交わしてはなりませぬ。

八、       ならぬことはならぬものです。

第七項以外は今日でも立派に通用します。什の誓いを破った者には制裁がありました。これを「無念を立てる」と言い、軽いものから重い制裁までありました。

そして十歳になると藩校日新館に通学しました。藩校では漢学、武道、水練など文武両道を学びました。

このようにして、藩士の子弟は少年時代に厳しい教育を受けて會津武士となり、江戸時代には珍しい凛烈な藩風が形成される基になりました。

什の誓いは會津武士道の根幹となりました。<o:p></o:p>

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