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1966~70年の映画音楽 ⑥ 「セメントの女」 ウーゴモンテネグロ "Lady in Cement" Hugo Montenegro

 
  
  ウーゴ・モンテネグロは1968年にエンニオ・モリコーネの”続夕陽のガンマン”を録音、映画音楽としては珍しくビルボードのベスト10に入るヒットとなりました。1969年からはムーグシンセサイザーを使った現代感覚あふれるイージー・リスニングアルバムをリリースしました。1990年代にサヴァービア、渋谷系のブームが起きた時、ウーゴ・モンテネグロのアルバムも数多く紹介されました。
 「セメントの女」は1968年公開のフラン・シナトラ主演の、私立探偵アクション映画です。1967年の「トニーローム殺しの追跡」に続くシリーズ2作目で、日本でもDVDが発売されています。
 都会的なサスペンス映画にぴったりのサウンドで、ウーゴ・モンテネグロお得意の”パパーパパパー”のコーラスが聴けます。UPした画像は、1971年のアルバム「This Is Hugo Montenegro」の録音からです。
                                                                   
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1967~70年の映画音楽 ⑤ 「ミスブロディーの青春」 ロッド マッケン  "The Prime of Miss Jean BrodieI" Rod Mckuen

 
 
 「ミス・ブロディーの青春」は監督ロナルド・ニーム、音楽ロッド・マッケンの1969年のイギリス映画です。日本では過小評価と言うより、知られていませんが、公開当時イギリスでは王室選定映画になり、アメリカとイギリスのアカデミー賞ではブロディー役のマギー・スミスが主演女優賞を取りました。
 (ストーリー) 1930年代のスコットランドの保守的な女子高校で、教師のミス・ブロディー(マギー・スミス)は情熱的で多くの生徒に人気があった。なかでも彼女を崇拝する4人の女生徒たち。女生徒パメラ・フランクリンは美術の教師をめぐる三角関係から、ミス・ブロディと激しく対立していく。そしてミス・ブロディーの情熱は、当時ヨーロッパを席巻したファシズムへと向かうが、打算的なパメラ・フランクリンによってその虚像が壊されていく。地味ですが見応えのある秀作映画です。今年の6月にDVDが日本初発売されます。
 ロナルド・ニームは「クリスマス・キャロル」「ポセイドン・アドベンチャー」「メテオ」などを監督。ロッド・マッケンは1960~70年代にアメリカで人気のあった詩人、作曲家です。アニタ・カーの音楽をバックに、ロッド・マッケンの詩の朗読のアルバムが大ヒットしました。映画音楽は「ジョアンナ」(1968年)など。多数の自身の詩の朗読、ヴォーカルのアルバムがあります。
 「ミス・ブロディーの青春」のテーマ曲”ジーン”は親しみやすく、郷愁をおぼえるメロディーで、サントラを聴いているとほっとした安らいだ気持ちになります。
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チョン・ユナ 「君を愛しても」

 
 
    1990年の”韓国ヒット曲TOP100”の第5位にランクされている、チョンユナの「君を愛しても」です。
1989年の大学歌謡祭で、大賞を受賞したシンガーソングライターです。1990年に第1集アルバムの中の「君を愛しても」が大ヒット曲になりました。
 長い空白のあと、17年ぶりにアルバム「あの人」でカムバックしています。空白期間には、大学で後輩養成に力をそそいできたといいます。
 数年前の「コンサート7080」では、熱唱のあまり涙ぐんでいました。彼女は”会場の皆さんの目がキラキラしていて、見守られている気がしました”と話していました。作詞も作曲もアレンジもマネージメントも、全部一人でしていたそうです。
 
  「君を愛してる」
 
 君を愛してもいつも孤独な私は
 はかりしれない悲しみに 胸がつまり
 暗い部屋の片隅で 小さな人形のように
 ぼんやりとただ窓の外を眺めている
 初めて会ったあの思いのまま
 この胸にとどまってほしかったけれど
 お互いに別の愛を夢見ていたから
 私は君の心に近づけなかった
 山を染める夕焼けはいつでも私の窓に
 紅い唇で黒いあざを作り
 遠ざかるあなたと私の悲しい愛を
 哀れな姿を包んで背を向ける
 これ以上の悲しみはない
 君の気持ちは分かってる
 愛してたその言葉は嫌い
 最後まで笑って見せて
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